先天的な障害をもって生まれたクシャラという女の子が本の読み聞かせを通して、まさに奇跡ともよべる驚異的な成長を遂げるお話でした。
クシャラに献身的な愛情を注ぐ両親の姿勢には心を打たれますが、障害をもつ子供の養育に直面するすべての親の多くが、同じ資質を備えているとは思います。
この奇跡を引き起こした要因は二つあるように思えます。一つはクシャラの育った環境だと思います。
繋がりのあったオークランド大学の教育学部で継続的な検査や関心を得ることができたし、身内に書店経営者がおり、適切な本を選ぶうえで助言が得られたのは幸運だったと思います。
もう一つは、残酷な医者の診断にも負けることなかった両親の心の強さであると思います。
誰しも医者の診断は絶対のものとして受け取ってしまいがちだと思います。クシャラの両親は成長の兆しを見せ始めた我が子の可能性を信じたのです。
両親はクシャラを「障害を持つ子供」として受け入れ、空理空論は避けて、1日1日、適切でしかも実行できると思うことを、ただすたすらやってきたのです。
絵本の読み聞かせがクシャラに与えた影響は計り知れません。
愛情と援助が一貫して与えられる環境で、言葉と絵の宝庫にふれさせたことは、全般的には認知の発達、とくに言語の発達において大いに役立ちました。
最後に本文中から一節を引用します。
クシャラが三歳8ヶ月の時に記録したクシャラ自身の言葉です。
「さあこれで、ルービー・ルーに本を読んであげられるわ。だって、このこ、つかれていて、かなしいんだから、だっこして、ミルクを飲ませて、本を読んでやらなくてはね」
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