著作の中身については、いろいろな感想や解説が寄せられているので、そちらをご参考頂きたいと思いますが、ひとつ気になることは著作自体ではなく、ここにある塩野作品に対する評価(レビュー)についてです。一部のレビュー(恐らく、その道の”専門家”)では、著作をあたかも”創作”のように批判されていますが、そもそも論、この時代の記録は非常に限られている(多くは散逸してしまっている)わけですから、残された史実だけを現代の目で追っかけても所詮、限界がありますし、それだけだと実に無味乾燥な歴史供述になってしまいます。
そして、そういった”歴史の穴”を埋めるのが作家の創造力であり、それによって読者も自分なりのイメージが掴めることができるわけで、枝葉を取り上げて「これは史実と違う・・」「原書に当たれば・・」というのは、読者としてのマナーに欠けていると言わざるを得ません。また、特定の歴史人物に対して作者の思い入れが入るのはごく自然のことであり、そういった思い入れこそが筆力となって読者に伝わるものだと思います。
ギリシャの歴史と言えば、学校では2、3ページで終わってしまいましたが、その裏にはいろいろな人間模様が隠されていたことには驚きを禁じ得ません。また、ギリシャと言えば「民主制の発祥地」ですが、当時の政治情勢、軍事情勢を見るにつけ、現代にも十分通用する教訓が秘められており、為政者に是非一読いただきたいと感じました。
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ギリシア人の物語I 民主政のはじまり 単行本 – 2015/12/18
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あのローマ人の偉大なる先人たちを描く、鮮烈な新シリーズの幕開け!
古代ギリシアの民主政はいかにして生れ、いかに有効活用され、機能したのか。その背後には少ない兵力で強大なペルシア帝国と戦わねばならない、苛酷きわまる戦争があった――。不朽の名作『ローマ人の物語』の塩野七生が、それ以前の世界を描く驚異の新・三部作第一弾!
本文より
この作品の中では、民主主義はどうあるべきとか、民主政下のリーダーはどう行動すべきか、また有権者の側はそれにどう関与すべきか、についてはいっさい言及されない。その代わり、なぜ彼らは、それまでは誰一人考えつかなかった民主政を創り出す気になったのか。また、いつ誰が、どのようにしてそれを機能させ、また国家存亡の危機に際して有権者はどう関与し、なぜそれが可能であったのか。そしてその後はどのような結果につながっていったのか、という事柄のすべてをたどることになるだろうーー
「塩野氏の想像力が冴えわたる連作のスタートである」山内昌之氏(明治大学特任教授)、「週刊現代」より
「古代ギリシャとはまさに現代世界であり、ギリシャ人の苦悩は我々自身のものでもあるのだ」渡辺靖氏(慶應義塾大学教授)、「波」より
古代ギリシアの民主政はいかにして生れ、いかに有効活用され、機能したのか。その背後には少ない兵力で強大なペルシア帝国と戦わねばならない、苛酷きわまる戦争があった――。不朽の名作『ローマ人の物語』の塩野七生が、それ以前の世界を描く驚異の新・三部作第一弾!
本文より
この作品の中では、民主主義はどうあるべきとか、民主政下のリーダーはどう行動すべきか、また有権者の側はそれにどう関与すべきか、についてはいっさい言及されない。その代わり、なぜ彼らは、それまでは誰一人考えつかなかった民主政を創り出す気になったのか。また、いつ誰が、どのようにしてそれを機能させ、また国家存亡の危機に際して有権者はどう関与し、なぜそれが可能であったのか。そしてその後はどのような結果につながっていったのか、という事柄のすべてをたどることになるだろうーー
「塩野氏の想像力が冴えわたる連作のスタートである」山内昌之氏(明治大学特任教授)、「週刊現代」より
「古代ギリシャとはまさに現代世界であり、ギリシャ人の苦悩は我々自身のものでもあるのだ」渡辺靖氏(慶應義塾大学教授)、「波」より
- 本の長さ360ページ
- 言語日本語
- 出版社新潮社
- 発売日2015/12/18
- 寸法15.7 x 2.6 x 20.5 cm
- ISBN-10410309639X
- ISBN-13978-4103096399
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商品の説明
内容(「BOOK」データベースより)
『ローマ人の物語』以前の世界。ギリシアに誕生した民主政の実像とは何か。なぜ機能したのか。少数兵力で巨大ペルシア帝国を破った民主主義の力とは。新シリーズ全3巻、鮮烈な第一作。
著者について
1937年7月7日、東京に生れる。学習院大学文学部哲学科卒業後、1963年から1968年にかけて、イタリアに遊びつつ学んだ。1968年に執筆活動を開始し、「ルネサンスの女たち」を「中央公論」誌に発表。初めての書下ろし長編『チェーザレ・ボルジアあるいは優雅なる冷酷』により1970年度毎日出版文化賞を受賞。この年からイタリアに住む。1982年、『海の都の物語』によりサントリー学芸賞。1983年、菊池寛賞。1992年より、ローマ帝国興亡の歴史を描く「ローマ人の物語」にとりくみ、一年に一作のペースで執筆。1993年、『ローマ人の物語I』により新潮学芸賞。1999年、司馬遼太郎賞。2001年、『塩野七生ルネサンス著作集』全7巻を刊行。2002年、イタリア政府より国家功労勲章を授与される。2006年、「ローマ人の物語」第XV巻を刊行し、同シリーズ完結。2007年、文化功労者に選ばれる。2008-2009年に『ローマ亡き後の地中海世界』(上・下)を刊行。2011年、「十字軍物語」シリーズ全4冊が完結。2013年、『皇帝フリードリッヒ二世の生涯』(上・下)を刊行。2015年より「ギリシア人の物語」シリーズ全3巻の刊行を開始。
著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)
塩野/七生
1937年7月7日、東京に生れる。学習院大学文学部哲学科卒業後、63年から68年にかけて、イタリアに遊びつつ学んだ。68年に執筆活動を開始し、初めての書下ろし長篇『チェーザレ・ボルジアあるいは優雅なる冷酷』により1970年度毎日出版文化賞を受賞。この年からイタリアに住む。82年、『海の都の物語』によりサントリー学芸賞。83年、菊池寛賞。93年、『ローマ人の物語1』により新潮学芸賞。99年、司馬遼太郎賞。02年、イタリア政府より国家功労勲章を授与される。07年、文化功労者に選ばれる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
1937年7月7日、東京に生れる。学習院大学文学部哲学科卒業後、63年から68年にかけて、イタリアに遊びつつ学んだ。68年に執筆活動を開始し、初めての書下ろし長篇『チェーザレ・ボルジアあるいは優雅なる冷酷』により1970年度毎日出版文化賞を受賞。この年からイタリアに住む。82年、『海の都の物語』によりサントリー学芸賞。83年、菊池寛賞。93年、『ローマ人の物語1』により新潮学芸賞。99年、司馬遼太郎賞。02年、イタリア政府より国家功労勲章を授与される。07年、文化功労者に選ばれる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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登録情報
- 出版社 : 新潮社 (2015/12/18)
- 発売日 : 2015/12/18
- 言語 : 日本語
- 単行本 : 360ページ
- ISBN-10 : 410309639X
- ISBN-13 : 978-4103096399
- 寸法 : 15.7 x 2.6 x 20.5 cm
- Amazon 売れ筋ランキング: - 116,445位本 (の売れ筋ランキングを見る本)
- - 20位古代ギリシア史
- - 436位ヨーロッパ史一般の本
- カスタマーレビュー:
著者について
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1937年7月7日、東京生れ。
学習院大学文学部哲学科卒業後、イタリアに遊学。1968年に執筆活動を開始し、「ルネサンスの女たち」を「中央公論」誌に発表。初めての書下ろし長編『チェーザレ・ボルジアあるいは優雅なる冷酷』により1970年度毎日出版文化賞を受賞。この年からイタリアに住む。
1982年、『海の都の物語』によりサントリー学芸賞。1983年、菊池寛賞。1992年より、ローマ帝国興亡の歴史を描く「ローマ人の物語」にとりくむ(2006年に完結)。1993年、『ローマ人の物語I』により新潮学芸賞。1999年、司馬遼太郎賞。2002年、イタリア政府より国家功労勲章を授与される。2007年、文化功労者に選ばれる。2008-2009年、『ローマ亡き後の地中海世界』(上・下)を刊行。
カスタマーレビュー
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星5つ中の4.5
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2019年5月19日に日本でレビュー済み
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36人のお客様がこれが役に立ったと考えています
役に立った
2018年5月14日に日本でレビュー済み
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塩野ファンです。巻頭で「調べもの、取材をしたうえで記す著作の最後」として選んだギリシア人の物語。
日本人にはほとんどなじみのない人物が大半であるにも関わらず、予備知識などなくともすっと入り込める語りの自然さは、もしかしたらローマ人の物語以上であるかもしれない。
ローマ人の物語が大作であったのに比して全三巻の最初の巻。その導入から大きな戦役、会戦の模様が生き生きと描かれ、その時々の英雄たちの末路もドラマチックに描かれている。
この本を読んだ後に改めてローマ人の物語を読んでみたくなるそんな本です。
と、思いローマ人の物語の一巻を改めて読んでみると、なんとある発見が。本書にも出てくるアテネの名将(名政治家)テミストクレスの最期の解釈が、ローマ人の物語の中のものと真逆になっているではないですか。ローマ人の物語の中では、通説のとおり「故国を攻めるようにペルシア王から命令されて服毒」との記載。一方本書では「そんなことはなかったと信ずる、なぜならば。。。」との解説。
もちろん「ローマ人」の執筆から時間はかなり立っているので著者の見解が変わるのはあり得るとして、もし見解が以前と変わっているのであればその旨の説明が欲しかった。
これでは歴史の時系列順に読み直したいと思った読者を混乱させてしまうのではないですかね。この点画竜点睛を欠いたようですこし残念です。特にテミストクレスについては本書でも有能な政治家、戦略家で戦闘指揮も抜群で人物としても魅力ある人間として描かれていて主要な主人公の一人。ローマ人の物語も著者の代表作のひとつでもあるので、その両者で見解が180度異なるのであればせめて一言ことわってほしかったです。
日本人にはほとんどなじみのない人物が大半であるにも関わらず、予備知識などなくともすっと入り込める語りの自然さは、もしかしたらローマ人の物語以上であるかもしれない。
ローマ人の物語が大作であったのに比して全三巻の最初の巻。その導入から大きな戦役、会戦の模様が生き生きと描かれ、その時々の英雄たちの末路もドラマチックに描かれている。
この本を読んだ後に改めてローマ人の物語を読んでみたくなるそんな本です。
と、思いローマ人の物語の一巻を改めて読んでみると、なんとある発見が。本書にも出てくるアテネの名将(名政治家)テミストクレスの最期の解釈が、ローマ人の物語の中のものと真逆になっているではないですか。ローマ人の物語の中では、通説のとおり「故国を攻めるようにペルシア王から命令されて服毒」との記載。一方本書では「そんなことはなかったと信ずる、なぜならば。。。」との解説。
もちろん「ローマ人」の執筆から時間はかなり立っているので著者の見解が変わるのはあり得るとして、もし見解が以前と変わっているのであればその旨の説明が欲しかった。
これでは歴史の時系列順に読み直したいと思った読者を混乱させてしまうのではないですかね。この点画竜点睛を欠いたようですこし残念です。特にテミストクレスについては本書でも有能な政治家、戦略家で戦闘指揮も抜群で人物としても魅力ある人間として描かれていて主要な主人公の一人。ローマ人の物語も著者の代表作のひとつでもあるので、その両者で見解が180度異なるのであればせめて一言ことわってほしかったです。
2019年8月17日に日本でレビュー済み
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うーん。皆さん高評価なのですが、そこにはこれまでの筆者の作品への慰労や感謝の気持ちが強く出ているのかなと思います。純粋に作品として見た場合やはり筆力の低下は否めず、アレクサンドロスの部分すら昔ならもっと活き活きとした描写であったと思います。しかしながらこの年齢でここまで描き上げるエネルギーは本当に敬意に値すると思います。筆者独特の歯切れの良い文体風ではあるものの、まどろっこしさやしつこさが気になってしまい、完読はしたもののどうもアスリートの引退試合を見ているようで今ひとつ集中できませんでした。音楽家、小説家など表現者のピークと力の衰えについて考えさせられました。
2020年10月17日に日本でレビュー済み
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かつて「ローマ人の物語」を世に出した塩野氏が、今度は民主政治の創始者であり、またローマと共に西洋文明の基盤を築いたギリシアを描く、シリーズ第1巻。本書はその代表的な都市国家であるアテネとスパルタを中心に、国の政治体制や改革、そしてニ度に渡るペルシアとの戦役を描いたものだ。
リクルゴス1人によって国の体制を整えたスパルタに対し、アテネでは、ソロン、ペイシストラトス、クレイステネス、テミストクレス、ペリクレスの5人が、それぞれを引き継ぎ国の形をつくっていった。ソロンは文明文化の中心となる秩序をもたらし、僭主政と揶揄されるペイシストラトスは国の経済成長を実現し、そしてクレイステネスは行政区分や政体の改革を行い、民主政を一段と進めた。アテネの民主政はソロンが作ったと一般的には言われるが、中産階級の確立という面では、クレイステネスが真の創始者であると著者は評する。
ペルシア戦役を描いたテミストクレスの時代が、本書の一番の読みどころだ。歩兵で敵を包囲し壊滅させたマラトンの会戦に勝利後、テミストクレスは軍船の建造を強化し、最高司令官に自ら就任し、そして以前追放したライバルを帰国させ、ギリシアの都市国家連合を組んでペルシア軍を迎え撃つ。レオニダスを総司令官とするスパルタ兵300人の壮絶な死によりテルモピュレーでは敗戦を喫するが、アテネ海軍の巧みな攻撃で圧勝したサラミスの海戦、パウサニアス率いるスパルタ軍の活躍が光ったプラタイアの陸戦によりギリシアはペルシアに打ち勝ち、一連の戦役を終結させる。
量ではなく持てる力をどう活用するかを重要視する精神が、ペルシア戦役を機にギリシア人の心に生まれ、これが後のギリシア文明、ヨーロッパ精神を形成する重要な要素になったと、著者は指摘する。今日のヨーロッパと東方との違いを、ペルシア戦役を機として示した著者のこの洞察は興味深い。
ギリシアという国は存在せず、多くの都市国家の集合体が古代ギリシアだ。その中でも代表的なポリスであるアテネの民主制の成り立ちや政治家同士の主導権争い、そしていつもは敵対する国どうしが、独立心と協調性を持ちながら連合を組み強豪ペルシアに立ち向かう姿が、本書では鮮やかに描かれる。特に、連合海軍の指揮系統を一本化するためのテミストクレスの立ち振る舞い、一度は相手の要求を受け入れ、後で個別に交渉して要求を呑ませるという説得力は見事だ。
その後陶片追放されたテミストクレスは、かつての敵ペルシアに仕えて一生を終えるのだが、これも優れた勇者の生き様なのだろうか。第2巻も楽しみだ。
リクルゴス1人によって国の体制を整えたスパルタに対し、アテネでは、ソロン、ペイシストラトス、クレイステネス、テミストクレス、ペリクレスの5人が、それぞれを引き継ぎ国の形をつくっていった。ソロンは文明文化の中心となる秩序をもたらし、僭主政と揶揄されるペイシストラトスは国の経済成長を実現し、そしてクレイステネスは行政区分や政体の改革を行い、民主政を一段と進めた。アテネの民主政はソロンが作ったと一般的には言われるが、中産階級の確立という面では、クレイステネスが真の創始者であると著者は評する。
ペルシア戦役を描いたテミストクレスの時代が、本書の一番の読みどころだ。歩兵で敵を包囲し壊滅させたマラトンの会戦に勝利後、テミストクレスは軍船の建造を強化し、最高司令官に自ら就任し、そして以前追放したライバルを帰国させ、ギリシアの都市国家連合を組んでペルシア軍を迎え撃つ。レオニダスを総司令官とするスパルタ兵300人の壮絶な死によりテルモピュレーでは敗戦を喫するが、アテネ海軍の巧みな攻撃で圧勝したサラミスの海戦、パウサニアス率いるスパルタ軍の活躍が光ったプラタイアの陸戦によりギリシアはペルシアに打ち勝ち、一連の戦役を終結させる。
量ではなく持てる力をどう活用するかを重要視する精神が、ペルシア戦役を機にギリシア人の心に生まれ、これが後のギリシア文明、ヨーロッパ精神を形成する重要な要素になったと、著者は指摘する。今日のヨーロッパと東方との違いを、ペルシア戦役を機として示した著者のこの洞察は興味深い。
ギリシアという国は存在せず、多くの都市国家の集合体が古代ギリシアだ。その中でも代表的なポリスであるアテネの民主制の成り立ちや政治家同士の主導権争い、そしていつもは敵対する国どうしが、独立心と協調性を持ちながら連合を組み強豪ペルシアに立ち向かう姿が、本書では鮮やかに描かれる。特に、連合海軍の指揮系統を一本化するためのテミストクレスの立ち振る舞い、一度は相手の要求を受け入れ、後で個別に交渉して要求を呑ませるという説得力は見事だ。
その後陶片追放されたテミストクレスは、かつての敵ペルシアに仕えて一生を終えるのだが、これも優れた勇者の生き様なのだろうか。第2巻も楽しみだ。
2018年8月12日に日本でレビュー済み
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ペルシア戦役とテミストクレスが中心の第1巻。ローマ人の物語同様、とても面白く一気に読んでしまう…民主政というシステムを生み出した他、様々な分野での業績を残しながらも全体としてはまとまらないギリシア人は基本アーティスト志向というかスペシャリスト集団なのだろう。
しかし、テミストクレスもパウサニアスもこの話通りだとすると晩年は厳しい…政体に関わらず「狡兎死して走狗烹らる」という結果になるとは人の妬みは何とも恐ろしい。ローマのスキピオなんかも同じか。その点、そこまで見通していた漢の張良は賢かったな。
あとこれ読んでホメロスにも挑戦してみようかとちょっぴり。読めるかな??
しかし、テミストクレスもパウサニアスもこの話通りだとすると晩年は厳しい…政体に関わらず「狡兎死して走狗烹らる」という結果になるとは人の妬みは何とも恐ろしい。ローマのスキピオなんかも同じか。その点、そこまで見通していた漢の張良は賢かったな。
あとこれ読んでホメロスにも挑戦してみようかとちょっぴり。読めるかな??
2018年2月11日に日本でレビュー済み
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アテネの民主制が、わずか2百年間で、成長し衰退した事に驚いた。現在の日本や世界の政治の課題や行く末に深く思いをいたさせる名著。かつ、登場人物が魅力的で面白い。いま、読み直しています。ローマ人の物語でいえば、カエサル前後の躍動感あり。





