収録話数は263話~271話まで。キン肉マンVSパイレートマン戦の決着までが描かれている。
この巻では、パイレートマンによって六鎗客の目的、その目的を持つに至った経緯が語られる。前回の完璧超人始祖編からそうだったが、今回も敵側を一方的な悪にはせず、彼らなりの正義を表現する事によって、物語に深み・厚みを持たせている。かつては正義VS悪しか描けないと揶揄された事もあるゆで先生だが、凄い成長である。
主人公のキン肉マンも久々の試合だが、ネメシス戦以上にボコボコにされながらも、最後はキッチリと勝利し、おまけにパイレートマンと和解までしてしまう(まだフェニックスの試合が終わってないのに)ヒーローとしてまた成長した気がする。
以下、気になった点を書く。
・オメガ一族を虐殺する始祖達が怖すぎる。どちらが悪なのか分からない。
・キン肉バスター破られ過ぎ。もはや破られるためにあると言っても過言ではない。
・懐かしい技「肉のカーテンアタック」48の殺人技「フライングパンチ」
・前に敗北した二軍正義超人達の死亡が地味に確定。
・新しい52の関節技登場。マンタローハカイ落としのような「シャットダウンクラッチ」ハンゾウの釣鐘割りに激似の「骨破筋交い絡み」
・「グローバルプレーンスピン」も出たが、王位争奪編時は「ブレーン」の表記だった筈。「プレーン」って何だろう。
・パイレートマン、いくら自分の星を救いたいからって、キン肉マンに八つ当たりはひどい。
・体力に余裕のあったパイレートマンを一撃で粉砕したマッスルスパークはやはり凄い。
・パイレートマン強すぎ。ネメシス戦でさえキン肉マンはここまでボロボロにならなかったのに。
・消滅間際のオメガマンがキン肉マンの両手を握ったのは、オメガ一族の未来を託したからだと判明。(どう見ても自分の仇を討ってほしいとしか思えなかったが…)
・火事場のクソ力には第三段階まである事が判明。簡単に言えば、自分の為、仲間の為、そして敵の為に出すパワー。最後の敵の為に出すパワーは、タツノリの言う慈悲そのものであり、さらに言えば、Ⅱ世の設定の「寛容」「無我」「友情」も踏まえてのものではないだろうか。
今回は大満足。フェニックス戦にも期待したい。(結果は見えてるけど)
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