“キレる”という感情について「なくすべきもの」とネガティブに捉えず、脳科学的に分析しながら具体例をもとに具体的な対処法・活用法を考察しており、まさに”キレる人・キレる自分”の問題を抱えているひとにとって、具体的な”キレる人・キレる自分”とのコミュニケーション対応策を考えるための「キレるスキル」の虎の巻だ。
脳科学者である中野信子氏は、脳科学について多数の著作を出しており、すでに氏の著作を読んだことのある人には脳科学についての解説は繰り返しの内容が多いように感じるかも知れない。(初めての人は、中野信子氏の著書「サイコパス」に、人間の快・不快や恐怖といった基本的な情動を決める場所である偏桃体など図解付きのより詳しい解説があります。)
”キレる人・キレる自分”に振り回されないためには、テクニックと経験が必要だという中野信子氏の主張は説得力がある。実際に”キレる人・キレる自分”の問題を抱えているひとには事例を選んで参考にでき、他には無い便利な実用書として活用できる。
問題を抱えている人たちが、特にキレる人に我慢をし続けて何もしないでいるときに、最悪事態の殺人や自殺の原因になるかもしれぬ要因に対して、「脳内の情動の伝達障害をともなっていそうな、素人の手に負えないキレる人からは早く逃げる。あるいはかなり難しいかもしれないが、スキルを磨いて繰り返しキレる人のコミュニケーション能力の可能性が見えるような分析力が身についてきたら、効果的な方法とタイミングで自分がキレてみせて繰り返しキレる人の反応を見てみる」ということなども含めた早めの対処法・活用法を本著書を参考にして見出せるように祈りたい。
中野信子氏は、世の中には何も言わず我慢して、丸く収めるのが最善の策だと考えている人が多すぎるので、この本で紹介する切り返しの例はほんの一例だが、対人コミュニケーションにおいて自分を守る「盾」となり、「強み」にもなるような、「キレるスキル」に光を当てたこの本が、今後も私とともにその技術を学び続けるきっかけになれば幸いだと書いていて、中野信子氏らしさを感じる。
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キレる!(小学館新書) Kindle版
“キレる人・キレる自分”に振り回されない。
本書では、“キレる”という感情について、「なくすべきもの」とネガティブに捉えず、脳科学的に分析しながら具体的な対処法・活用法を考察していきます。ここ最近、高速道路での悪質なあおり運転(ロードレイジ)、児童虐待、モンスターペアレント等、怒りを抑えきれずに社会的な事件につながるケースが数多く起こっています。
そこで、「“キレる”という感情は、人間にはそもそも備わっているもの」という視点に立ちつつ、怒りの正体を科学的に分析しながら、“キレる人”や“キレる自分”に振り回されずに怒りの感情を活用して、上手に生きていく方法を探っていきます。
本書では、“キレる”という感情について、「なくすべきもの」とネガティブに捉えず、脳科学的に分析しながら具体的な対処法・活用法を考察していきます。ここ最近、高速道路での悪質なあおり運転(ロードレイジ)、児童虐待、モンスターペアレント等、怒りを抑えきれずに社会的な事件につながるケースが数多く起こっています。
そこで、「“キレる”という感情は、人間にはそもそも備わっているもの」という視点に立ちつつ、怒りの正体を科学的に分析しながら、“キレる人”や“キレる自分”に振り回されずに怒りの感情を活用して、上手に生きていく方法を探っていきます。
- 言語日本語
- 出版社小学館
- 発売日2019/6/5
- ファイルサイズ1434 KB
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商品の説明
著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)
中野/信子
1975年、東京都生まれ。脳科学者、医学博士、認知科学者。東京大学工学部応用化学科卒業。東京大学大学院医学系研究科脳神経医学専攻博士課程修了。フランス国立研究所ニューロスピンに博士研究員として勤務後、帰国。脳や心理学をテーマに研究や執筆の活動を精力的に行う。科学の視点から人間社会で起こりうる現象及び人物を読み解く語り口に定評がある。現在、東日本国際大学教授。また、テレビコメンテーターとしても活躍中(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです) --このテキストは、paperback_shinsho版に関連付けられています。
1975年、東京都生まれ。脳科学者、医学博士、認知科学者。東京大学工学部応用化学科卒業。東京大学大学院医学系研究科脳神経医学専攻博士課程修了。フランス国立研究所ニューロスピンに博士研究員として勤務後、帰国。脳や心理学をテーマに研究や執筆の活動を精力的に行う。科学の視点から人間社会で起こりうる現象及び人物を読み解く語り口に定評がある。現在、東日本国際大学教授。また、テレビコメンテーターとしても活躍中(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです) --このテキストは、paperback_shinsho版に関連付けられています。
内容(「BOOK」データベースより)
本書では、“キレる”という感情について、「なくすべきもの」とネガティブに捉えず、脳科学的に分析しながら具体的な対処法・活用法を考察する。ここ最近、あおり運転、児童虐待など、怒りを抑えきれずに社会的な事件につながるケースが数多く起こっている。そこで、「“キレる”という感情は、人間にはそもそも備わっているもの」という視点に立ちつつ、怒りの正体を解明しながら、“キレる人”や“キレる自分”に振り回されずに怒りの感情を活用して、上手に生きていく方法を探る。 --このテキストは、paperback_shinsho版に関連付けられています。
登録情報
- ASIN : B07SHBYBFK
- 出版社 : 小学館 (2019/6/5)
- 発売日 : 2019/6/5
- 言語 : 日本語
- ファイルサイズ : 1434 KB
- Text-to-Speech(テキスト読み上げ機能) : 有効
- X-Ray : 有効
- Word Wise : 有効にされていません
- 本の長さ : 138ページ
- Amazon 売れ筋ランキング: - 50,924位Kindleストア (の売れ筋ランキングを見るKindleストア)
- - 58位小学館新書
- - 2,298位倫理学・道徳 (Kindleストア)
- - 2,414位自己啓発 (Kindleストア)
- カスタマーレビュー:
著者について
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東京都生まれ。2008年東京大学大学院医学系研究科脳神経医学専攻博士課
程修了。東日本国際大学教授、京都芸術大学客員教授。医学博士。脳や心
理学をテーマに研究や執筆の活動を精力的に行う。
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カスタマーレビュー
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おすすめです。いわゆる「いい人」と言われがちな人にぜひ読んで欲しい。日本人は波風が立たないように……なにかあっても丸く収めるのが正解……という人が多いですが、このように自分の守り方を知っておくことは大切だと思います。
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2019年6月5日に日本でレビュー済み
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94人のお客様がこれが役に立ったと考えています
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ベスト500レビュアー
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面白かったです。夢中になって読んでしまいました。
怒りの感情は誰でも起こるもので、ネガティブに決して捉えない事を前提に上手な『キレる』方法とキレられた時の対処法が書かれています。
『返す言葉、態度をできるだけたくさん覚え練習しておく』ためには『日本語の運用力』をとにかく上げること。
理不尽には「逃げる」か「がまん」だと思っていたので、言葉のインプットが役にたつとは思いもよりませんでした。
(あまりアウトプットの機会には出くわしたくありませんが・・)
確かに映画やドラマのようにユーモアたっぷりの皮肉で返せたら自分も楽しいです。
参考になる番組や漫画などもあげられていますが、これからは言い返せる言葉にも注意してみようと思います。誰かの救いにもなるといいなと思う本でした。
怒りの感情は誰でも起こるもので、ネガティブに決して捉えない事を前提に上手な『キレる』方法とキレられた時の対処法が書かれています。
『返す言葉、態度をできるだけたくさん覚え練習しておく』ためには『日本語の運用力』をとにかく上げること。
理不尽には「逃げる」か「がまん」だと思っていたので、言葉のインプットが役にたつとは思いもよりませんでした。
(あまりアウトプットの機会には出くわしたくありませんが・・)
確かに映画やドラマのようにユーモアたっぷりの皮肉で返せたら自分も楽しいです。
参考になる番組や漫画などもあげられていますが、これからは言い返せる言葉にも注意してみようと思います。誰かの救いにもなるといいなと思う本でした。
2019年5月31日に日本でレビュー済み
本書を書くきっかけになったようなことが著者の本「正しい恨みの晴らしかた」に書いてある。
「中学生時代が一番苦しかったですね。男子はほっといてくれましたし淡々と付き合ってくれましたが、女子はコミュニケーション密度が濃いので、女子の集団の中で、より強く自分は異質だと感じることになりました。そもそも彼女たちが何を話しているのかよくわからない。おもしろいと思う内容があまりに違いすぎてつまらなかった。向こうも私のことを気持ち悪いと思っていたでしょうし、私もあえてそこに入ろうとしなかった。仕方ないことです。にもかかわらず、先生は問題行動と捉えるわけです。協調性がない、利己的だ、と」(p234)
この本は怒りを脳科学で説明している。怒りについての本は川合伸幸「怒りを鎮める うまく謝る」や中島義道「怒る技術」などがあるけど、それらが心理学や実践による理解に対して、脳の機能からの説明だから面白い。
川合伸幸の「怒りを鎮める うまく謝る」にはこう書いてある。「当たり前ですが、怒りを感じた時でも目上の者には我慢するので、目下の者に攻撃をする頻度の方が高くなります。また家族や配偶者、恋人など、より身近な人に対して攻撃をしやすいこともわかっています」(p51)
男の性欲と暴力をすべて知りつくしている中野は、思春期の男子がキレやすい理由についてこう書いている。「思春期と言われるのが、10歳から17歳頃。これは男性ホルモンであるテストステロンが大量に分泌される時期と重なります。テストステロンは睾丸で作られ、脳に向かって放出され、身体や心を男性にしていきます」(p59)
つまり、昼や夜寝る前にトイレなどで、スマホで若い女性の裸の画像や動画を見て射精している、そこらじゅうにいる中学生や高校生や大学生の男子がキレやすいのは、ホルモンが関係しているということである。
安心ホルモンであるセロトニンについてはこう書いてある。
「提案を拒否する理由は、不公平な提案は許せないという怒りであったり、不正な提案をする人への報復であるという分析結果が示されました。そして、この不公平な提案をされたときに、提案を拒否する人と提案を受け入れて少額でもよいから受け取ろうとする人の間には、 とる行動に個人差があることがわかりました。 その個人差の要因として挙がったのが、セロトニントランスポーターです。
提案を拒否し、自分が損してでも相手に利益を与えることを阻止しようとする人は、提案を受け入れる人に比べて、セロトニントランスポーターの濃度が低いという結果が出たのです。セロトニントランスポーターとは、脳内に分泌されたセロトニンをリサイクルして効率よく使い回すたんぱく質です。つまりセロトニントランスポーターの濃度は、安心ホルモンであるセロトニンの作用に大きく作用するものです。
そして、このセロトニントランスポーターの濃度が低い人は、決して普段から攻撃な人ではなく、逆に真面目で人を信頼しやすいということもわかりました。
この実験からわかることは、セロトニントランスポーターの濃度が低い人、つまり不安になりやすいが普段は真面目でおとなしく、ひとを信頼しやすい人が、相手がズルをしている、自分に不当なことをしていると感じると、自分の時間やお金などのコストをかけても、相手を懲らしめたい、報復したいと思ってしまう傾向があるということです」(p71)
ちなみに、日本人はセロトニントランスポーターの濃度が世界一低いことが証明されている。(前野隆司「実践ポジティブ心理学入門」p3)
なお、本書には誤りがある。
「同類の上に立ち、支配したがるというのは、霊長類の特徴です。人間も霊長類なので、力を見せつけて支配したい、社会的にヒエラルキーの上に立ちたいという性質があるのは仕方のないことです」(p75)
ただボノボは基本的には平等であり、チンパンジーとは違い個体間ではほとんど争わない。
「マウンティングは霊長類広範で見られ、他の霊長類では優位なオス個体が上になるが、本種の場合は群れ内の地位と上下が一致しないことも多く互いに上下を入れ替えてマウンティングを繰り返すこともある」(ボノボ、Wikipedia)
つまり、人間はボノボ以下ということである。
この本は怒りは「日本語の運用力」を身に付けることで解決すると書かれている。
「これはコミュニケーション力や人間力などと言われることがありますが、単純に日本語の運用力なのだと思うのです。ですから、言い返すのになれていない人は、できるだけ言い返すフレーズのデータベースをたくさんつくっておくことが自信につながるでしょう」(p187)
「誰も損をしない。でもきちんと自分の言いたいことを伝え、不当な攻撃から自分を守る。そういうコミュニケーションが上手な人を見つけて、学びましょう。そうして身に付けた、対人コミュニケーションスキル、上手にキレるための豊富な語彙と運用能力が、これからの時代を生き抜く重要なリソースに必ずやなることと確信しています」(p189)
ジョナサンハイトの「しあわせ仮説」にはこう書いてある。
「「人生の意味は何か」という問いは、「聖なる杯」をもじって、「聖なる問い」と呼べよう。そんな「聖なる問い」に答えようとする本や映画はたいてい冗談半分のものだ。「人に対して優しくし、脂肪摂取を避け、いつでも良い本を読み、いくらかのウォーキングをし、あらゆる信条、あらゆる国の人と調和して生きていくべく試みよ」これらの答えが面白いのは、模範回答の形式をとっていながら、その中身が空っぽで陳腐であるためだ」(p310)
中島義道の「カイン」にはこう書いてある。
「他人に「わかってもらおう」などというノーテンキなことを安易に考えてはならない。ひとは他人の気持ちなどそうたやすくはわからないのだ。怒りを語りつづけるのは、相手にわかってもらうためではない。そんなことを期待してはならない。そうではなく、自分を鍛えるためなのだよ。何十時間、何百時間もそうして怒りを表現しつづけるとき、たぶんきみは自分の怒りを整理することができ、自分の怒りを正確に秩序づけることができ、そしていつかは怒りはおさまることだろう。相手を苦しめることが目的ではないが、相手が苦しんでもいっこうにかまわない。苦しんで苦しんで、自殺しても場合によってはかまわない。そのくらいの覚悟がなければ、怒りの習得などできるものではない。しかし、このことは自分にも返ってくる。他人のきみに対する怒りを、いつまでもいつまでも聞きつづける訓練をおろそかにしてはならない。他人の怒りを絶対切り捨ててはならない。こういう訓練を続けることによって、しだいにきみは自分の怒りの本質をとらえることができるようになり、自分はどういう場合にどういうふうに怒るか正確に突きとめられるようになる」(p98)
「中学生時代が一番苦しかったですね。男子はほっといてくれましたし淡々と付き合ってくれましたが、女子はコミュニケーション密度が濃いので、女子の集団の中で、より強く自分は異質だと感じることになりました。そもそも彼女たちが何を話しているのかよくわからない。おもしろいと思う内容があまりに違いすぎてつまらなかった。向こうも私のことを気持ち悪いと思っていたでしょうし、私もあえてそこに入ろうとしなかった。仕方ないことです。にもかかわらず、先生は問題行動と捉えるわけです。協調性がない、利己的だ、と」(p234)
この本は怒りを脳科学で説明している。怒りについての本は川合伸幸「怒りを鎮める うまく謝る」や中島義道「怒る技術」などがあるけど、それらが心理学や実践による理解に対して、脳の機能からの説明だから面白い。
川合伸幸の「怒りを鎮める うまく謝る」にはこう書いてある。「当たり前ですが、怒りを感じた時でも目上の者には我慢するので、目下の者に攻撃をする頻度の方が高くなります。また家族や配偶者、恋人など、より身近な人に対して攻撃をしやすいこともわかっています」(p51)
男の性欲と暴力をすべて知りつくしている中野は、思春期の男子がキレやすい理由についてこう書いている。「思春期と言われるのが、10歳から17歳頃。これは男性ホルモンであるテストステロンが大量に分泌される時期と重なります。テストステロンは睾丸で作られ、脳に向かって放出され、身体や心を男性にしていきます」(p59)
つまり、昼や夜寝る前にトイレなどで、スマホで若い女性の裸の画像や動画を見て射精している、そこらじゅうにいる中学生や高校生や大学生の男子がキレやすいのは、ホルモンが関係しているということである。
安心ホルモンであるセロトニンについてはこう書いてある。
「提案を拒否する理由は、不公平な提案は許せないという怒りであったり、不正な提案をする人への報復であるという分析結果が示されました。そして、この不公平な提案をされたときに、提案を拒否する人と提案を受け入れて少額でもよいから受け取ろうとする人の間には、 とる行動に個人差があることがわかりました。 その個人差の要因として挙がったのが、セロトニントランスポーターです。
提案を拒否し、自分が損してでも相手に利益を与えることを阻止しようとする人は、提案を受け入れる人に比べて、セロトニントランスポーターの濃度が低いという結果が出たのです。セロトニントランスポーターとは、脳内に分泌されたセロトニンをリサイクルして効率よく使い回すたんぱく質です。つまりセロトニントランスポーターの濃度は、安心ホルモンであるセロトニンの作用に大きく作用するものです。
そして、このセロトニントランスポーターの濃度が低い人は、決して普段から攻撃な人ではなく、逆に真面目で人を信頼しやすいということもわかりました。
この実験からわかることは、セロトニントランスポーターの濃度が低い人、つまり不安になりやすいが普段は真面目でおとなしく、ひとを信頼しやすい人が、相手がズルをしている、自分に不当なことをしていると感じると、自分の時間やお金などのコストをかけても、相手を懲らしめたい、報復したいと思ってしまう傾向があるということです」(p71)
ちなみに、日本人はセロトニントランスポーターの濃度が世界一低いことが証明されている。(前野隆司「実践ポジティブ心理学入門」p3)
なお、本書には誤りがある。
「同類の上に立ち、支配したがるというのは、霊長類の特徴です。人間も霊長類なので、力を見せつけて支配したい、社会的にヒエラルキーの上に立ちたいという性質があるのは仕方のないことです」(p75)
ただボノボは基本的には平等であり、チンパンジーとは違い個体間ではほとんど争わない。
「マウンティングは霊長類広範で見られ、他の霊長類では優位なオス個体が上になるが、本種の場合は群れ内の地位と上下が一致しないことも多く互いに上下を入れ替えてマウンティングを繰り返すこともある」(ボノボ、Wikipedia)
つまり、人間はボノボ以下ということである。
この本は怒りは「日本語の運用力」を身に付けることで解決すると書かれている。
「これはコミュニケーション力や人間力などと言われることがありますが、単純に日本語の運用力なのだと思うのです。ですから、言い返すのになれていない人は、できるだけ言い返すフレーズのデータベースをたくさんつくっておくことが自信につながるでしょう」(p187)
「誰も損をしない。でもきちんと自分の言いたいことを伝え、不当な攻撃から自分を守る。そういうコミュニケーションが上手な人を見つけて、学びましょう。そうして身に付けた、対人コミュニケーションスキル、上手にキレるための豊富な語彙と運用能力が、これからの時代を生き抜く重要なリソースに必ずやなることと確信しています」(p189)
ジョナサンハイトの「しあわせ仮説」にはこう書いてある。
「「人生の意味は何か」という問いは、「聖なる杯」をもじって、「聖なる問い」と呼べよう。そんな「聖なる問い」に答えようとする本や映画はたいてい冗談半分のものだ。「人に対して優しくし、脂肪摂取を避け、いつでも良い本を読み、いくらかのウォーキングをし、あらゆる信条、あらゆる国の人と調和して生きていくべく試みよ」これらの答えが面白いのは、模範回答の形式をとっていながら、その中身が空っぽで陳腐であるためだ」(p310)
中島義道の「カイン」にはこう書いてある。
「他人に「わかってもらおう」などというノーテンキなことを安易に考えてはならない。ひとは他人の気持ちなどそうたやすくはわからないのだ。怒りを語りつづけるのは、相手にわかってもらうためではない。そんなことを期待してはならない。そうではなく、自分を鍛えるためなのだよ。何十時間、何百時間もそうして怒りを表現しつづけるとき、たぶんきみは自分の怒りを整理することができ、自分の怒りを正確に秩序づけることができ、そしていつかは怒りはおさまることだろう。相手を苦しめることが目的ではないが、相手が苦しんでもいっこうにかまわない。苦しんで苦しんで、自殺しても場合によってはかまわない。そのくらいの覚悟がなければ、怒りの習得などできるものではない。しかし、このことは自分にも返ってくる。他人のきみに対する怒りを、いつまでもいつまでも聞きつづける訓練をおろそかにしてはならない。他人の怒りを絶対切り捨ててはならない。こういう訓練を続けることによって、しだいにきみは自分の怒りの本質をとらえることができるようになり、自分はどういう場合にどういうふうに怒るか正確に突きとめられるようになる」(p98)
2019年7月3日に日本でレビュー済み
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キレやすい人もキレにくい人も一読しておこう。良書。サイコパスなど脳科学分野に興味がない人も自己防衛の意味で読んでおくことをお勧めする。
中野さんも淡々と説明する方で非常に普段は理性的な方であるため、自分もそうなのだが「ここは怒っときますよ。よし、これから演技しますよ。相手がこういうタイプの場合はこういう怒り方をして・・・」と順序だてて決意しないと感情的な演出が出来ない人かと推測する。それを感情の欠落と自分では考えているのだが、そういった適度のキレを自分で認知してあげないと突然破壊衝動に豹変する危険性を備えている人格でもあると思う。
どこでも何されてもお利巧さんでいることが誉れのような報道が多い日本。こんなにマナーが良い、こんなに怒らない、こんなに素晴らしい大人しい日本人!果たしてそれが正解か?といえば疑問がある。
そのお利巧さんの弊害で都合のいい人(国民)になっている部分は戦時中世代より意見を言わないイエスマン教育を受けた新世代の人に多いはずだ。そして言っても無駄、それなら意見も持たず、自分も持たず、どうでもいいという思考に陥りがち。鬱憤はたまりにたまり、小さな喧嘩沙汰で済んだかもしれない事が大きな事件で一気に解決しようと衝動に負けてしまうかもしれない。
理性的なサイコと反対で常に気に入らずキレまくってる人への対処も書いてある。答えは「逃げる」。その通り、それ以外の答えはない。自分の半生がハードだったこと、知り合いが日々キレやすい職場の人間に事件を起こされ帰らぬ人になったこと、経験上でも理論上でも中野さんに異論はない。
アマゾンの段ボールに入ってるビニールの緩衝材のようなパンパンなストレスを持ち続けている人が多すぎる。通りすがりにご老人を避けてあげよういう親切心や余裕すらない。怒りをうまく表現できていないことも大きな一因として考えられる。
是非、怒りを感じる自分をネガティブに捉えるのではなく、冷静に怒り戦える社会人に自分を育ててほしいと思う。
中野さんも淡々と説明する方で非常に普段は理性的な方であるため、自分もそうなのだが「ここは怒っときますよ。よし、これから演技しますよ。相手がこういうタイプの場合はこういう怒り方をして・・・」と順序だてて決意しないと感情的な演出が出来ない人かと推測する。それを感情の欠落と自分では考えているのだが、そういった適度のキレを自分で認知してあげないと突然破壊衝動に豹変する危険性を備えている人格でもあると思う。
どこでも何されてもお利巧さんでいることが誉れのような報道が多い日本。こんなにマナーが良い、こんなに怒らない、こんなに素晴らしい大人しい日本人!果たしてそれが正解か?といえば疑問がある。
そのお利巧さんの弊害で都合のいい人(国民)になっている部分は戦時中世代より意見を言わないイエスマン教育を受けた新世代の人に多いはずだ。そして言っても無駄、それなら意見も持たず、自分も持たず、どうでもいいという思考に陥りがち。鬱憤はたまりにたまり、小さな喧嘩沙汰で済んだかもしれない事が大きな事件で一気に解決しようと衝動に負けてしまうかもしれない。
理性的なサイコと反対で常に気に入らずキレまくってる人への対処も書いてある。答えは「逃げる」。その通り、それ以外の答えはない。自分の半生がハードだったこと、知り合いが日々キレやすい職場の人間に事件を起こされ帰らぬ人になったこと、経験上でも理論上でも中野さんに異論はない。
アマゾンの段ボールに入ってるビニールの緩衝材のようなパンパンなストレスを持ち続けている人が多すぎる。通りすがりにご老人を避けてあげよういう親切心や余裕すらない。怒りをうまく表現できていないことも大きな一因として考えられる。
是非、怒りを感じる自分をネガティブに捉えるのではなく、冷静に怒り戦える社会人に自分を育ててほしいと思う。
2019年7月15日に日本でレビュー済み
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「かわいそうだなと思うのが、母娘の共闘の相手がお父さんになっているご家庭です。お父さんが、娘とお母さんの敵であるかのようにいじられたり、文句を言われたりするような場合です。お父さんには少しかわいそうな気もしますが、母娘の仲がこじれるよりよいという忍耐の必要な時期かもしれません。」
↑
は?これこそキレるべきところでしょ。現代家族では父親が可哀想な目に遭っているケースが多すぎる。父親が我慢すればするほど家庭での尊厳をなくし、その子供は結婚なんてしたくないとか思っちゃう。負のスパイラル。適度な親同士の喧嘩、親子喧嘩は必要ってことよ。
↑
は?これこそキレるべきところでしょ。現代家族では父親が可哀想な目に遭っているケースが多すぎる。父親が我慢すればするほど家庭での尊厳をなくし、その子供は結婚なんてしたくないとか思っちゃう。負のスパイラル。適度な親同士の喧嘩、親子喧嘩は必要ってことよ。
2019年9月4日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
キレるメカニズムを脳科学的に分かりやすく書いてあります。
幼少期の環境と前頭前野の未発達の関係、テストステロンによる思春期の攻撃性。
オキシトシンによる家族への束縛や攻撃等々、分かりやすく解説されていました。
脳科学的なメカニズムが分かると、怒りも客観的に捉えることができるかも。
ただ、肝心の怒りの解決策が言葉によりどうやり返すかばかりで
こんな強い返し方が出来たら苦労しないよ!と思いました。
著者が気が強く頭の良い女性だから出来る切り返し方ですね。。。
一般の人が真似して職場でこのような言い方をしたら揉めるだけかと。
脳科学的にキレる仕組みを知る本だと思えば悪くないですが
この本で自分の怒りを鎮めたり他人の怒りを上手くかわすことは難しいです。
幼少期の環境と前頭前野の未発達の関係、テストステロンによる思春期の攻撃性。
オキシトシンによる家族への束縛や攻撃等々、分かりやすく解説されていました。
脳科学的なメカニズムが分かると、怒りも客観的に捉えることができるかも。
ただ、肝心の怒りの解決策が言葉によりどうやり返すかばかりで
こんな強い返し方が出来たら苦労しないよ!と思いました。
著者が気が強く頭の良い女性だから出来る切り返し方ですね。。。
一般の人が真似して職場でこのような言い方をしたら揉めるだけかと。
脳科学的にキレる仕組みを知る本だと思えば悪くないですが
この本で自分の怒りを鎮めたり他人の怒りを上手くかわすことは難しいです。






