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キラキラネームの大研究 (新潮新書) 新書 – 2015/5/16

4.0 5つ星のうち4.0 55個の評価

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苺苺苺と書いて「まりなる」、愛夜姫で「あげは」、心で「ぴゅあ」。珍奇な難読名、いわゆる「キラキラネーム」の暴走が日本を席巻しつつある。バカ親の所業と一言で片づけてはいけない。ルーツを辿っていくと、見えてきたのは日本語の本質だった。それは漢字を取り入れた瞬間に背負った宿命の落とし穴、本居宣長も頭を悩ませていた問題だったのだ。豊富な実例で思い込みの〝常識〟を覆す、驚きと発見に満ちた日本語論。

序 章 「キラキラネーム」という名のミステリー 9

第一章 なんでもありの「キラキラ界」 22

第二章 なぜ読みにくい命名をするのか 49

第三章 無理読みは伝統だった 79

第四章 言霊がつくったややこしい状況 108

第五章 「読めない名前」の近代史 138

第六章 明治期のエリートはなぜ珍名を好んだのか 166

第七章 ついに「断層」が見えてきた 200

終 章 「感字」、侮るべからず 235

【コラム】
1 伝統の角界にも出現した「キラキラ四股名」 48
2 キラキラ人、わが大学に集まれ!?  78
3 タカラジェンヌはキラキラネームの元祖? 107
4 中国の驚きのキラキラネーム「@」 137
5 英語圏のDQNネーム事情 165
6 ああ、絶滅危惧ネーム「木綿子」 199
7 ラノベ作家はカルさが命!?  234

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著者について

1957(昭和32)年静岡県生まれ。奈良女子大学理学部卒業。古都の歴史的風土に触発され、奈良新聞社文化面記者、雑誌・単行本の編集者を経て文筆家に。万葉集、源氏物語など上古・中古文学に親しみ、著書に『漢字の気持ち』『恋する万葉植物』(ともに共著)がある。

登録情報

  • 出版社 ‏ : ‎ 新潮社 (2015/5/16)
  • 発売日 ‏ : ‎ 2015/5/16
  • 言語 ‏ : ‎ 日本語
  • 新書 ‏ : ‎ 256ページ
  • ISBN-10 ‏ : ‎ 4106106183
  • ISBN-13 ‏ : ‎ 978-4106106187
  • 寸法 ‏ : ‎ 18.2 x 11.3 x 2 cm
  • カスタマーレビュー:
    4.0 5つ星のうち4.0 55個の評価

著者について

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伊東, ひとみ
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上位レビュー、対象国: 日本

2022年1月4日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
非常に本の状態もよく、迅速な対応でした。
2023年4月21日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
昔から普通読めないような名を付けていたことがよく分かりました。
2016年5月31日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
先日しりあいと話していて、話題がこどもの名前におよんだのだが、その知りあいのこどもが通う幼稚園ではもう読めない名前が半分くらいになっているそうな。
本書はキラキラnameなるものをコドモにつけるのがはやりだしたのは1990年代からとしているが、そのころに生まれた私の親戚の多くはたしかに読めない名前か、西洋風の名前である。

なぜそんな名前をつけたがるのか。
著者はその原因を日本語と、日本人の精神性にみいだしている。
その主張はおおむねうなづけるものであるが、肝心かなめの、キラキラnameをつける親たちへの聞きとりがないのがいただけない。
理論のウラヅケとしての調査と検証がなければ、満足にたる同意はえがたいものになってしまう。

まあそれはそれとして、よくよく考えれば当たりまえだと思えてくる。
戦中までは教養といえば漢籍・漢語であった。
明治における西洋文明の翻訳では固有語のヤマトコトバではなく、漢字がもちいられたのは、漢字のもつ造語能力のたかさが適していたのと、漢語の方がくらいが上だったからだ。
日本人には根づよい舶来信仰がある。
海外、つまり外国からやってくるものはおしなべて良いモノ、すばらしいモノという考えだ。
だからためらいなく外国の文化文明をとりいれる。
それが先祖からうけついだ文化文明を捨ててでも。
そして敗戦をへて、かつての漢籍・漢語の立場は西欧の言語、とりわけ英語にとってかわられた。

著者は日本語をHybrid言語とよんでいるが、Chimera言語という方がふさわしかろう。
Chimeraとはギリシャ神話の怪獣で、Lionのアタマにヤギの胴体、ヘビの尾をもつ。
固有語のヤマトコトバを基層に、おびただしい数の漢語でおおいつくし、そこへまた大量の西洋語をぶちこんでいるのだから、わけのわからない名前をつけるのもうべなるかな。
本書でもしるしているが、そもそも外国人の感性からうみだされた漢語・漢字をとりいれた時点で、われわれが元々そなえていた感性とあいいれず、混乱にいたるのは当然である。
たとえば「もの」は「もの」であって、「者」や「物」ではない。
そもそもの発想、ものごとのとらえかたが違う言語をまぜてつかうがゆえの、日本語がかかえる欠陥だ。

漢字はそれ自体が意味をもつ。
そしてその意味とは古代漢民族のモノゴトのとらえかたによるものであって、ヤマトコトバとはまったく違う。
そこに戦後の言語政策や、ここ最近の英語礼賛がおいうちをかける。
むかしのヒトビトは漢字のもつ意味やその背景にあかるかったから、ある程度おりあいをつけられた。
しかし今はもはや漢字漢語はただの便利な道具くらいにしか思われていない。
そこにある文化やタマシイ、ことだまがわからない。
みず=水=Waterとかんがえる今の日本人が、外国人からみても理解に苦しむ名づけをおこなうのは、むしろ自然とすらいえる。

私がかんがえるに、この風潮はまだまだつづくだろう。
問題の根っこがわれわれのもちいるコトバと、おのれの歴史と文化をかえりみない精神にあるのだから、根治は困難をきわめる。
しかしこれが日本人なのだ。
11人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2023年1月21日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
キラキラネームを自分の子供に付けて「良かった」と思っている若い親は漢字の意味を知らないのだろう。
「倭」なんて付けて「やまと」と読ませる。無知も最たるもの。中国人とは会食の宴を持てない。
7世紀の頃だったか、現在の中共のある当たりを世界の中心として、東の方にある野蛮人の国が日本、「倭」である。ただし、近年は日本人に強気な人が増えたせいか、「倭」にマイナスの意味を持たせない趣向の花盛りである。

こんな薄汚れた名称の小さな国だから、この本を古本で買った自分も愚かだった。前半はまだましだったが、途中から段落が落書きだらけとなり、指先で破ったところもある。こんなに酷い中古本は初めてだ。
BOOKストア 昭和通り店、もっと真剣に自分が売る本の品質を確認しなさい。腹が立ってゴミ箱に叩き込む前に貴店に送り返してやればよかった。
それより、販売店の努力の足りない点を取り上げていればよかった。
2015年11月28日に日本でレビュー済み
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ネットなどを見ていると読めないだの奇抜だのと
いわゆるキラキラネームはさんざん批判されているが、
時代によっても子の名前ははやりすたりがあり、
昔も今と同じように平凡な名前は付けたくないという
親はいたという事例は非常に勉強になりました。
今江戸時代や明治時代で普通だった名前をつけると逆に
変に思われるだろうし、親が愛情をもってつける名前は
すべて尊重されるべきだと認識を改める本であった。
9人のお客様がこれが役に立ったと考えています
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2016年9月18日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
最近の読めない名前が増えている理由と背景が分かってスッキリ。
1人のお客様がこれが役に立ったと考えています
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2015年5月19日に日本でレビュー済み
 「キラキラネーム」と検索をかけると、クソのようなバイラルメディアが大量にヒットする。
そのほとんどが読み方のクイズになっている記事、またはキラキラネームをつけた親を叩く記事だ。
ネットでは、キラキラネームが蔓延るようになった経緯や変遷は全く分からない。
 
 翻って、『キラキラネームの大研究』では、なぜ子にキラキラネームを付けることがマジョリティとなってしまったのか、
「漢字」に注目し、日本人の古代から現代にかけての漢字に関する価値観や変遷を克明に記している。
要約した一節を挙げると、
・昔も、現代で言うキラキラネームは存在したが、漢字を使う人も読む人もともに、漢字の向こう側に厚みのある漢籍の知識を見ていた。
しかし現代の日本人はパソコンやスマホの普及により、漢字のカジュアル化が顕著になってしまっている。
・漢字は、一字一字に語源に基づく意味が込められているが、現代の世代にとっては、名付ける際に漢字のイメージやフィーリングを重視してしまう。
以上、簡単で含蓄が無くなってしまったが、本書では漢字に主としたバックグラウンドが濃密である。

 結論では、「漢字」をフィーリングで捉える「感字」にしてはいけない、と警鐘を鳴らしている。
これから子をもつことになるであろう世代には必読となってほしい1冊。
18人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2016年11月17日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
漢字のわかりにくい読み方を用いた「キラキラネーム」は日本語を壊す、という批判がある。しかし著者が指摘するとおり、それは因果関係を取り違えている。日本語の漢字の体系が壊れかけているから、キラキラネームが増殖するのだ。

日本語はやまとことばを中国からの輸入品である漢字で表記する。だから無理な読み方は日本語の宿命でもある。堂々たる正統派の名前である「和子」の「和」を「かず」と読むのも実は無理読みで、江戸時代に本居宣長が嘆いたという。

奇抜な名でも、漢籍の教養が生きていた時代には、漢字の意味はおろそかにされなかった。森鴎外の長男の名「於菟(おと)」は「オットー」というドイツ人風の響きに目が向きがちだが、実は中国の古典『春秋左氏伝』に由来するという。

漢字の体系を崩したのは、明治以来の国語政策だ。とくに戦後、「佛」は「仏」に略されたが、同じ部首の「沸」はそのまま。「訣別」は「決別」としたのに、「秘訣」を「秘決」と書くのはダメ。一時は「お母さん」が認められなかった。

今やパソコンの普及で漢字の整理も使用制限も無意味になった。キラキラネームを行政が規制せよとの声もあるが、著者は現状が「公的権力の介入の結果」だと指摘し、規制に反対する。言葉に必要なのは、自由な使用を通じた進化である。
18人のお客様がこれが役に立ったと考えています
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