「キャラクター」とは何か知りたければ、まずこの本だと思います。
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キャラクターとは何か (ちくま新書 824) 新書 – 2010/1/1
小田切 博
(著)
- 本の長さ202ページ
- 言語日本語
- 出版社筑摩書房
- 発売日2010/1/1
- ISBN-104480065318
- ISBN-13978-4480065315
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登録情報
- 出版社 : 筑摩書房 (2010/1/1)
- 発売日 : 2010/1/1
- 言語 : 日本語
- 新書 : 202ページ
- ISBN-10 : 4480065318
- ISBN-13 : 978-4480065315
- Amazon 売れ筋ランキング: - 178,582位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 643位ちくま新書
- カスタマーレビュー:
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カスタマーレビュー
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2023年10月20日に日本でレビュー済み
二次創作研究の必携書と言える。キャラクターを中心とした二次創作論として、同人界の力学や国内と国外の情況の比較を述べている。
本著に述べられる二次創作の理論に重要な命題として、「二次創作市場も版権元の黙認によって存在している副次的なプロモーション媒体として機能してきたのだと考えることが可能だ」(p.98)や「アメリカの憲法学者ローレンス・レッシグは[中略]日本の(パロディ)同人誌があきらかに著作権法上の問題を抱えているにもかかわらず、ほとんど規制されずに巨大な市場を築いていることに驚嘆し、日本滞在時にその理由を聞いて回った、というエピソードを書いている」(p.100)、「アウトコールトのプロパティーを自分の管理下においてそこから利益を得ようとする発想と田河水泡の「勝手につくられる」こと自体に「宣伝効果」という利点を見出す発想の差異は、特に戦後の日本におけるキャラクターコンテンツの発展を考えると非常に示唆的なものに思える。 それはある意味で「勝手につくられる」ことを黙認することで巨大化してきた市場であり、文化だった」(p.136)、「専門誌は特定のメディアやジャンルを対象とすることで「アニメファン」や「モデラー」、「ゲーマー」といった、コンテンツやプロダクトの消費において受動的に消費するだけではなく、消費すること自体を能動的な活動としておこなうタイプの消費者をつくり出したのだといえる。」(p.154)が挙げられる。
おそらくは新興するサブカルチャー批評(ゼロ年代批評)に対する問題意識の下に書かれた著作であろう。二次創作を取り巻く事象を概観する著作である。
本著に述べられる二次創作の理論に重要な命題として、「二次創作市場も版権元の黙認によって存在している副次的なプロモーション媒体として機能してきたのだと考えることが可能だ」(p.98)や「アメリカの憲法学者ローレンス・レッシグは[中略]日本の(パロディ)同人誌があきらかに著作権法上の問題を抱えているにもかかわらず、ほとんど規制されずに巨大な市場を築いていることに驚嘆し、日本滞在時にその理由を聞いて回った、というエピソードを書いている」(p.100)、「アウトコールトのプロパティーを自分の管理下においてそこから利益を得ようとする発想と田河水泡の「勝手につくられる」こと自体に「宣伝効果」という利点を見出す発想の差異は、特に戦後の日本におけるキャラクターコンテンツの発展を考えると非常に示唆的なものに思える。 それはある意味で「勝手につくられる」ことを黙認することで巨大化してきた市場であり、文化だった」(p.136)、「専門誌は特定のメディアやジャンルを対象とすることで「アニメファン」や「モデラー」、「ゲーマー」といった、コンテンツやプロダクトの消費において受動的に消費するだけではなく、消費すること自体を能動的な活動としておこなうタイプの消費者をつくり出したのだといえる。」(p.154)が挙げられる。
おそらくは新興するサブカルチャー批評(ゼロ年代批評)に対する問題意識の下に書かれた著作であろう。二次創作を取り巻く事象を概観する著作である。
2010年10月14日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
小田切氏は力作『戦争はいかに「マンガ」を変えるか アメリカンコミックスの変貌』(NTT 出版)を書かれた人である。キャラクターと来たので軟派な路線に転向と思いきゃ、おー、やっぱり硬派な切り口。かつてないユニークな切り口で攻めて来た。
小田切氏の問題意識は、『金色のガッシュ!!』の原作者と小学館(編集者)との間にあったトラブルからはじまっている。この事件は既に有名なのでない様には触れないが、氏が違和感を感じたのは小学館サイドの対応。
この事件の解釈について、一般的に、「サラリーマン的な編集者が増えた事によるマンガ制作現場の崩壊」といった見方がなされている事に氏は疑義を感じる。それが小学館サイドの対応で、コミックはもちろんだが、MDを含めると「数百億のビジネス」をふいにする危険を招きながら社内的にはその担当者がまったく譴責されない不思議さの原因を小田切氏は追及する。
その原因を氏は以下の様に語っている。
「日本では文芸批評における小林秀雄の伝統から、批評言説においては作家論、作品論といったコンテンツ分析系ニーズが高く、マンガに関しては手塚治虫の存在により作品そのものを『作家の作品』として属人的に評価する風潮がさらに強い。マンガのアニメ化など多メディア展開や商品化は『マンガ』そのものに付随する現象として扱われ、その相互関係やシステムの分析はほとんど関心を持たれていない」
実は同様の事を中野晴行氏の『マンガ産業論』を読んだ時に感じた。マンガ産業、特にマンガを制作するレベルではそこから波及するものを市場とは捉えていない。もし、そこまで意識して市場をカウントしたなら、日本のポップカルチャーの多くがマンガをルーツにしている事が分かるというに実証になるのにも関わらず・・・・
ということで、以降キャラクターの歴史から本書は展開されて行くのであるが、今までのキャラクター論の中では一番社会的な見地を持っており考えさせられる所が多い。見るべき所が随所にあるので是非一読して欲しい。
小田切氏の問題意識は、『金色のガッシュ!!』の原作者と小学館(編集者)との間にあったトラブルからはじまっている。この事件は既に有名なのでない様には触れないが、氏が違和感を感じたのは小学館サイドの対応。
この事件の解釈について、一般的に、「サラリーマン的な編集者が増えた事によるマンガ制作現場の崩壊」といった見方がなされている事に氏は疑義を感じる。それが小学館サイドの対応で、コミックはもちろんだが、MDを含めると「数百億のビジネス」をふいにする危険を招きながら社内的にはその担当者がまったく譴責されない不思議さの原因を小田切氏は追及する。
その原因を氏は以下の様に語っている。
「日本では文芸批評における小林秀雄の伝統から、批評言説においては作家論、作品論といったコンテンツ分析系ニーズが高く、マンガに関しては手塚治虫の存在により作品そのものを『作家の作品』として属人的に評価する風潮がさらに強い。マンガのアニメ化など多メディア展開や商品化は『マンガ』そのものに付随する現象として扱われ、その相互関係やシステムの分析はほとんど関心を持たれていない」
実は同様の事を中野晴行氏の『マンガ産業論』を読んだ時に感じた。マンガ産業、特にマンガを制作するレベルではそこから波及するものを市場とは捉えていない。もし、そこまで意識して市場をカウントしたなら、日本のポップカルチャーの多くがマンガをルーツにしている事が分かるというに実証になるのにも関わらず・・・・
ということで、以降キャラクターの歴史から本書は展開されて行くのであるが、今までのキャラクター論の中では一番社会的な見地を持っており考えさせられる所が多い。見るべき所が随所にあるので是非一読して欲しい。
2013年4月15日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
冒頭に「この本はキャラクターについて論じたものだ」とあるが、著者の論をまとめたというよりも、既存の資料で論じられている内容を著者の視点でまとめたというのが正しい。独自の資料に基づいているわけでは無い。
付録としてpp.191-198に「戦後キャラクタークロニクル」が掲載されている。これについて「キャラ研による「キャラクタークロニクル」をもとに作成」と記載しているが、キャラ研がWebで公開しているPDFを完全にパクっただけ(ダウンロードしたPDFを貼り付けただけ)のものである。本文中で言及もされておらず、おそらく「埋め草」として使用したのだろう。
付録としてpp.191-198に「戦後キャラクタークロニクル」が掲載されている。これについて「キャラ研による「キャラクタークロニクル」をもとに作成」と記載しているが、キャラ研がWebで公開しているPDFを完全にパクっただけ(ダウンロードしたPDFを貼り付けただけ)のものである。本文中で言及もされておらず、おそらく「埋め草」として使用したのだろう。
2014年4月8日に日本でレビュー済み
キャラクターについて、文化論の視点で語る本、あるいはアメリカ的マーチャンダイズビジネスの視点で語る本は、多い。
その両方の視点をふまえつつ、文化とビジネスの「混在(融合ではないと思う)」をいかにはかるかを目的とした本、だと思う。
なので、いろいろな考えを引用しすぎている様に思え、結果的にまとまりがなくなってしまっていると思う。
しかし、そのいろいろな引用の結果、視点が多岐にわたり、また適度な情報量で、私にとっては、思考のネタとしては、これ以上の本はない。下手に狭く深い本よりは、はるかにいろいろ考えることが、できる。
文化的思考に固まっていた私に、ビジネス的思考を適度にいれてくれた、私には有難い本。
あと、法的議論もあれば、個人的には嬉しかったな。
その両方の視点をふまえつつ、文化とビジネスの「混在(融合ではないと思う)」をいかにはかるかを目的とした本、だと思う。
なので、いろいろな考えを引用しすぎている様に思え、結果的にまとまりがなくなってしまっていると思う。
しかし、そのいろいろな引用の結果、視点が多岐にわたり、また適度な情報量で、私にとっては、思考のネタとしては、これ以上の本はない。下手に狭く深い本よりは、はるかにいろいろ考えることが、できる。
文化的思考に固まっていた私に、ビジネス的思考を適度にいれてくれた、私には有難い本。
あと、法的議論もあれば、個人的には嬉しかったな。





