ちょっと厳しいことを書いてらっしゃる人もいたので、1、2巻に続いて恐る恐る3、4巻を読みました。2時間という劇場版の尺に収めきれない、「カメラに写っていない、捉えられていない」シーンや人々を、よく描いていると思います。もちろんそれは、劇場版本編が水島監督を始めとしたスタッフの解釈とシーンの選択に基づいているのと同じで、伊能高史さんという作者の解釈に基づいています。あるいは雑誌編集者や製作スタッフの意見も反映されているとは思いますが。
この作品によって理解が深まる、あるいは「なるほどそうかな」とある程度の正解を見せてもらえる、という事柄がいくつもあります。4巻になりますが、たとえば各校のメンバーが集まった時に、それぞれに「わだかまり」も存在していること。それを解消しようとする行動や会話(もちろんギャグっぽく扱われるものも含め)。あるいはあの島田愛里寿が唯々諾々とはカール自走臼砲を受け入れてはいないこと。こういった事柄は、本編では「スルー」されていますが、改めて見せてもらえば、なるほどなという部分も多くあります。
本編の尺は120分、ちょうど真ん中は大学選抜チームとの挨拶のために、みほがひとりで歩いていくシーンのあたりです。これに従えば、このマンガ作品の仕上がりとしては7巻から8巻ほどにはなるでしょうか。これから先の「カメラが捉えていないシーン」をどのように描いていってくれるか、楽しみに待っていようと思います。
Kindle 端末は必要ありません。無料 Kindle アプリのいずれかをダウンロードすると、スマートフォン、タブレットPCで Kindle 本をお読みいただけます。
無料アプリを入手するには、Eメールアドレスを入力してください。
