サグラダファミリアとは聞いたことがあるが、いつ完成でどんなものだろうかと思っていたら、なんと日本人の石工がその制作に携わっていると知って、この本を手に取った。
サグラダファミリアの設計をしたアントニオ・ガウディについて書かれていた。ガウディはそのたぐいまれな才能を世に広く知られているかというとそうでもないらしい。彼は幼い頃から、リュウマチで苦しみ、家柄も裕福ではなく、建築家としてのパトロンに出会うまでは苦労の連続だったそうだ。パトロンとして出会ったエウセビオ・グエルのおかげで多くの建築物を残しその才能を発揮するに至った。また、スペインという国は、その昔からキリスト教とイスラム教の混在する土地柄であり、キリスト教圏でもありイスラム教の影響も受けるという複雑な土地柄で紛争が絶えない。しかし、ガウディの芸術はその後のダリやピカソなどに強い影響を与えたともいわれる。
ガウディは機能と象徴を形として目に見えるものにすることにこだわりを持ち、その思いが作品に見られるそうだ。また、模型を上から中ずりにして逆さにしたものをモチーフとして取り入れる発想を持つ。これは、天から降り注ぐ神の光を象徴し、ガウディの作品を逆さにしてみると分かりやすい。
後世に託し死んでいったガウディの志を受け継ぐ一人が日本人の外尾悦郎氏である。2030年までに完成を予想されているサグラダファミリアであるが、その完成が楽しみであり、ぜひ機会があればこの目で見てみたいものだ。
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ガウディの伝言 (光文社新書) Kindle版
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言語日本語
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出版社光文社
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発売日2006/7/20
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ファイルサイズ25264 KB
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商品の説明
出版社からのコメント
■「外尾、これを修復できるか?」
プーチさんに声をかけられ、私は我に返りました。そのときどんな返事をしたか、今でははっきり覚えていませんが、おそらく生返事をしたと思います。私は迷いました。これが自分の手に負えるだろうか、と。資料もほとんどないでしょう。しかし、少し考えて、これはやらなければいけないと思いました。プーチさん——私をサグラダ・ファミリアの彫刻家として雇ってくださった恩人であり、当時もっとも尊敬していた人です——が、ロザリオの間を五〇年間もどんな思いで封印してきたか……。 --このテキストは、paperback_shinsho版に関連付けられています。
プーチさんに声をかけられ、私は我に返りました。そのときどんな返事をしたか、今でははっきり覚えていませんが、おそらく生返事をしたと思います。私は迷いました。これが自分の手に負えるだろうか、と。資料もほとんどないでしょう。しかし、少し考えて、これはやらなければいけないと思いました。プーチさん——私をサグラダ・ファミリアの彫刻家として雇ってくださった恩人であり、当時もっとも尊敬していた人です——が、ロザリオの間を五〇年間もどんな思いで封印してきたか……。 --このテキストは、paperback_shinsho版に関連付けられています。
内容(「BOOK」データベースより)
形、数字、謎の部屋…サグラダ・ファミリアの彫刻家が読み解く天才建築家のメッセージ。
--このテキストは、paperback_shinsho版に関連付けられています。
著者について
著者・外尾悦郎
一九五三年福岡県生まれ。京都市立芸術大学彫刻科卒業。七八年以来、スペイン、バルセロナ市のサグラダ・ファミリア贖罪聖堂の彫刻を担当。現在、同聖堂の専任彫刻家。二〇〇〇年、一五体の天使像を完成させたことによりサグラダ・ファミリア「生誕の門」が完成。〇五年、世界文化遺産に登録される。リヤドロ・アートスピリッツ賞、福岡県文化賞受賞。著書に『バルセロナ石彫り修業』『バルセロナにおいでよ』などがある。 --このテキストは、paperback_shinsho版に関連付けられています。
一九五三年福岡県生まれ。京都市立芸術大学彫刻科卒業。七八年以来、スペイン、バルセロナ市のサグラダ・ファミリア贖罪聖堂の彫刻を担当。現在、同聖堂の専任彫刻家。二〇〇〇年、一五体の天使像を完成させたことによりサグラダ・ファミリア「生誕の門」が完成。〇五年、世界文化遺産に登録される。リヤドロ・アートスピリッツ賞、福岡県文化賞受賞。著書に『バルセロナ石彫り修業』『バルセロナにおいでよ』などがある。 --このテキストは、paperback_shinsho版に関連付けられています。
著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)
外尾/悦郎
1953年福岡県生まれ。京都市立芸術大学彫刻科卒業。’78年以来、スペイン、バルセロナ市のサグラダ・ファミリア贖罪聖堂の彫刻を担当。現在、同聖堂の専任彫刻家。2000年、15体の天使像を完成させたことによりサグラダ・ファミリア「生誕の門」が完成。リヤドロ・アートスピリッツ賞、福岡県文化賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです) --このテキストは、paperback_shinsho版に関連付けられています。
1953年福岡県生まれ。京都市立芸術大学彫刻科卒業。’78年以来、スペイン、バルセロナ市のサグラダ・ファミリア贖罪聖堂の彫刻を担当。現在、同聖堂の専任彫刻家。2000年、15体の天使像を完成させたことによりサグラダ・ファミリア「生誕の門」が完成。リヤドロ・アートスピリッツ賞、福岡県文化賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです) --このテキストは、paperback_shinsho版に関連付けられています。
登録情報
- ASIN : B00GU4R9Z4
- 出版社 : 光文社 (2006/7/20)
- 発売日 : 2006/7/20
- 言語 : 日本語
- ファイルサイズ : 25264 KB
- Text-to-Speech(テキスト読み上げ機能) : 有効
- X-Ray : 有効
- Word Wise : 有効にされていません
- 本の長さ : 411ページ
-
Amazon 売れ筋ランキング:
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- - 141位建築 (Kindleストア)
- - 569位光文社新書
- - 3,020位工学 (Kindleストア)
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2020年1月21日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
仕事ばかりしないで5分でも良いので、
手を止めてこの本を色んな人に読んでほしいです。
サクラダファミリアに感動し、また教会の解説テープで久しぶりに外尾悦郎さんの名前を聞きました。それまでは缶コーヒーの人としか意識してなかったです。これだけすごい教会に日本人が主任彫刻って、どんだけ驚異的なことか?!です。ネット上にある外尾さんの記事だけでも良いので是非読んでほしいです。
外尾悦郎さんの言葉の端々に私たち読者にたいする熱くも穏やかな言葉が溢れています。
とても感動しました。
手を止めてこの本を色んな人に読んでほしいです。
サクラダファミリアに感動し、また教会の解説テープで久しぶりに外尾悦郎さんの名前を聞きました。それまでは缶コーヒーの人としか意識してなかったです。これだけすごい教会に日本人が主任彫刻って、どんだけ驚異的なことか?!です。ネット上にある外尾さんの記事だけでも良いので是非読んでほしいです。
外尾悦郎さんの言葉の端々に私たち読者にたいする熱くも穏やかな言葉が溢れています。
とても感動しました。
2012年5月27日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
スペインはバルセロナにあるアントニオ・ガウディ最大最後の建築物サグラダ・ファミリアで、主任彫刻家をしておられる外尾氏によるガウディ建築の入門書。
目次は、
1.ガウディと職人たちとの対話、2.石に込められた知恵、3.天国に引っ張られている聖堂、4.人間は何も創造しない、5.ガウディの遺言−「ロザリオの間」を彫る、6.言の葉が伝えるもの−「石の聖書」を読む、7.ガウディを生んだ地中海、8.ライバルとパトロン、9.ガウディと共に育つ森−19世紀末のバルセロナ、10.神に仕える建築家の誕生、11.孤独の塔・サグラダ・ファミリア、12.永遠に満たされていくもの
となっています。
ガウディの生涯をたどりつつ、ミロやピカソ、ダリら同じくスペイン生まれの芸術家たちのガウディ観などを紹介しながら、カタルーニャの自然と密接に結びついた彼の建築の秘密、また天才の仕事を継ぐ人間としてぶつかる問題やそれに対する真摯な取り組みなどを、現場の彫刻家ならではの視点で解説してくれています。
「ガウディは自然を師とした天才建築家である」とよく言われますが、具体的に何をどのように自然から学んだのか、その学びをどのような形で建築に活かしていたのか、ガウディの天才とは何を指すのか、という点を見事に明かしてくれているのが本書最大の魅力かと思います。
イタリアの巨匠ミケランジェロは信仰心の厚い人間であり「金儲けのために芸術に携わるような人間はろくなものをつくれない」と言い、フランスの天才彫刻家ロダンは「私にとって、芸術と自然と宗教は一つのものです」と言いましたが、スペインの異才ガウディもまた「すべての芸術は神に向かって造られなくてはならない」と考えていたことは、注目に値する事実だと思います。外尾氏自身もスペインでカトリックに帰依したそうです。しかも彼らは皆経済的に余裕があった訳ではなく、晩年は安定を得たとはいえ若い頃から長い間お金で苦労した人たちなのです。
このような芸術家たちの清い信念−彼らに欠点がないとは言いませんが−を「変わり者」「旧時代の思想」と冷笑する向きもあるようですが、私は、今の私たちが学ぶべき態度がここにこそあると思います。
お勧めです。
目次は、
1.ガウディと職人たちとの対話、2.石に込められた知恵、3.天国に引っ張られている聖堂、4.人間は何も創造しない、5.ガウディの遺言−「ロザリオの間」を彫る、6.言の葉が伝えるもの−「石の聖書」を読む、7.ガウディを生んだ地中海、8.ライバルとパトロン、9.ガウディと共に育つ森−19世紀末のバルセロナ、10.神に仕える建築家の誕生、11.孤独の塔・サグラダ・ファミリア、12.永遠に満たされていくもの
となっています。
ガウディの生涯をたどりつつ、ミロやピカソ、ダリら同じくスペイン生まれの芸術家たちのガウディ観などを紹介しながら、カタルーニャの自然と密接に結びついた彼の建築の秘密、また天才の仕事を継ぐ人間としてぶつかる問題やそれに対する真摯な取り組みなどを、現場の彫刻家ならではの視点で解説してくれています。
「ガウディは自然を師とした天才建築家である」とよく言われますが、具体的に何をどのように自然から学んだのか、その学びをどのような形で建築に活かしていたのか、ガウディの天才とは何を指すのか、という点を見事に明かしてくれているのが本書最大の魅力かと思います。
イタリアの巨匠ミケランジェロは信仰心の厚い人間であり「金儲けのために芸術に携わるような人間はろくなものをつくれない」と言い、フランスの天才彫刻家ロダンは「私にとって、芸術と自然と宗教は一つのものです」と言いましたが、スペインの異才ガウディもまた「すべての芸術は神に向かって造られなくてはならない」と考えていたことは、注目に値する事実だと思います。外尾氏自身もスペインでカトリックに帰依したそうです。しかも彼らは皆経済的に余裕があった訳ではなく、晩年は安定を得たとはいえ若い頃から長い間お金で苦労した人たちなのです。
このような芸術家たちの清い信念−彼らに欠点がないとは言いませんが−を「変わり者」「旧時代の思想」と冷笑する向きもあるようですが、私は、今の私たちが学ぶべき態度がここにこそあると思います。
お勧めです。
2011年12月25日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
イタリアとスペインとフランスのいいとこが交差するカタルーニャにある世界遺産サグラダ・フェミリア、その現場彫刻家、それも日本人製作者じきじきのガウディ伝だ。
あまりに平易な語り口に、逆に師以上の神になった建築家、設計家ガウディへの信仰が感じられ、それも構造と機能と象徴が一体となった作品への四半世紀を越えた長年の内部理解から自然に発せられている事で、何ら違和感がない。まるで、読者自身が今完成しつつある、着工からすればそれが間近に迫りつつある大聖堂の協同製作者ででもあるかのような錯覚に陥るくらい丁寧に手解きされている。
冒頭、ガウディ建築が曲線を表現したものではないと断言されて説明し始める部分は圧巻だ。直線の組み合わせ、重力という自然に逆らうのではなく寧ろ吊り実験に基礎付けられたそれに沿う構造にしたんだと。
私などピエロの載冠のための帽子を模したものか、くらいにしか思っていなかった(笑)のに聖書一冊をまるまる建築化するという前世紀に構想されたこの特異な建造物が、如何に当初は異端視され絶望と苦難の歳月を経て今高く認められるようになったか、小説でもあり得ないような実話が繰り広げられる。はっきりと成功物語と言える本書に素直に涙できる畏敬と憧憬が抱かれる。
最後に、「ぜひバルセロナに来て下さい」「サグラダ・ファミリアで会いましょう」と著者自身からの誘いで閉められて感動できない読者はいまい。
あまりに平易な語り口に、逆に師以上の神になった建築家、設計家ガウディへの信仰が感じられ、それも構造と機能と象徴が一体となった作品への四半世紀を越えた長年の内部理解から自然に発せられている事で、何ら違和感がない。まるで、読者自身が今完成しつつある、着工からすればそれが間近に迫りつつある大聖堂の協同製作者ででもあるかのような錯覚に陥るくらい丁寧に手解きされている。
冒頭、ガウディ建築が曲線を表現したものではないと断言されて説明し始める部分は圧巻だ。直線の組み合わせ、重力という自然に逆らうのではなく寧ろ吊り実験に基礎付けられたそれに沿う構造にしたんだと。
私などピエロの載冠のための帽子を模したものか、くらいにしか思っていなかった(笑)のに聖書一冊をまるまる建築化するという前世紀に構想されたこの特異な建造物が、如何に当初は異端視され絶望と苦難の歳月を経て今高く認められるようになったか、小説でもあり得ないような実話が繰り広げられる。はっきりと成功物語と言える本書に素直に涙できる畏敬と憧憬が抱かれる。
最後に、「ぜひバルセロナに来て下さい」「サグラダ・ファミリアで会いましょう」と著者自身からの誘いで閉められて感動できない読者はいまい。
2015年6月22日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
著者が彫刻家で、かつ現在サクラダファミリアの彫刻作成に従事し、ガウディの弟子だった人たちと一緒に仕事をしているということで、ガウディとの親近度は日本人トップでしょう。
美術館のガウディ展をみて不思議で調和のとれた尖塔や教会内部を見て、ガウディってどんな人だったんだろう?と思いいろいろ本を買ってみましたが、この本が一番です。ガウディはこういう人だったんだ、というイメージが湧きます。
著者とガウディを重ね合わせすぎというきらいもないではないが、著者のガウディ観を迫力をもって伝えてくれます。
もっとくわしい研究書もあるようですが、これくらいがお手軽でとてもよいです。
美術館のガウディ展をみて不思議で調和のとれた尖塔や教会内部を見て、ガウディってどんな人だったんだろう?と思いいろいろ本を買ってみましたが、この本が一番です。ガウディはこういう人だったんだ、というイメージが湧きます。
著者とガウディを重ね合わせすぎというきらいもないではないが、著者のガウディ観を迫力をもって伝えてくれます。
もっとくわしい研究書もあるようですが、これくらいがお手軽でとてもよいです。
2011年8月16日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
バルセロナという街、カタルーニャという地域の旅行書はたくさん出版されているが、その歴史的背景や街そのものにスポットをあてた本は数少ない。カタルーニャ・バルセロナという土地は中世以降複雑な経緯を経て現在に至る。このあたりの話は、
物語 カタルーニャの歴史―知られざる地中海帝国の興亡 (中公新書)
や
カタルーニャの歴史と文化 (文庫クセジュ)
あたりが詳しい。そんな背景をもとに生まれてきたのが、ガウディという芸術家である。
本書は、サグラダ・ファミリアの建設に、彫刻家として携わっている日本人、外尾悦郎さんが、ガウディがどのように考え、どのように表現していこうとしていたか、ということを解き明かしながら、サグラダ・ファミリアをつくっていく過程を記した本である。ガウディは 1929 年に亡くなり、その遺産となった図面や模型もスペイン内戦で多くを失ってしまった今、ガウディの遺志をつぐためにしなければならないこと、それはガウディそのものを理解することにほかならない。著者がガウディを理解するためにどんなことを考え、なにを行ったのか、本書にはそれが認められている。
サグラダ・ファミリアを代表とするガウディの作品群は、ただ美しいというだけではなく、そこにはさまざまな工夫や物語が綿密に組み込まれている。本書を読んでからバルセロナを訪れると、ただ美しいというだけでなく、もっと深い味わいがあることに気づくだろう。バルセロナ観光の前に読んでおきたい一冊である。
本書は、サグラダ・ファミリアの建設に、彫刻家として携わっている日本人、外尾悦郎さんが、ガウディがどのように考え、どのように表現していこうとしていたか、ということを解き明かしながら、サグラダ・ファミリアをつくっていく過程を記した本である。ガウディは 1929 年に亡くなり、その遺産となった図面や模型もスペイン内戦で多くを失ってしまった今、ガウディの遺志をつぐためにしなければならないこと、それはガウディそのものを理解することにほかならない。著者がガウディを理解するためにどんなことを考え、なにを行ったのか、本書にはそれが認められている。
サグラダ・ファミリアを代表とするガウディの作品群は、ただ美しいというだけではなく、そこにはさまざまな工夫や物語が綿密に組み込まれている。本書を読んでからバルセロナを訪れると、ただ美しいというだけでなく、もっと深い味わいがあることに気づくだろう。バルセロナ観光の前に読んでおきたい一冊である。
