細胞生物学に興味がありいろいろな書籍をブラウズしていたところ、まずはこの本から読んでみるとよいというレビュアーの方のコメントを見つけ、買ってみました。
教科書的な本よりも説明が分かりやすく、面白い比喩表現も交えてあったりと、頭の中で細胞の様子を想像しながら読み進めることができました。
細胞の発見に至るまでの歴史、細胞の構造から人体、iPS細胞に至るまでカバーしているテーマが広く、より詳しく知るには他の専門書をあたらなくてはなりませんが、まずは基本的知識を得るには良い本でした。小さいサイズの本のため図が限られているので、『生物図録』を参照しながら読みました。
難点を挙げるとすれば、誤記が結構あります。主部と述部が呼応していない文もところどころあります。最初に「動物細胞には液胞はない」と言っていたのにだいぶ後になって「発達していないだけで、動物細胞にも液胞はある」と言い出して、高校生物の内容で言い方がまずかったり、動物細胞と植物細胞の図が逆になっていたりと致命的なミスもありました。教科書・参考書や学術書に比べると編集が甘いのでしょうか。
次は『大学生物学の教科書①』で理解を深めていこうと思います。
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