個人的には岩本隆雄の「星虫」と近いものを感じた作品。
主人公の加奈とカナスピカのまったく噛み合わない掛け合いめいた会話は
この作者が昔から得意としてきたもので、いつもながらくすりとさせられるが、
今回はそれが、周囲とコミュニケーションをとるのが少し苦手な加奈の心の成長と
リンクしている。
元々映像関係の企画案だったこともあって、
ラストシーンは映像が目に浮かぶような鮮やかなもの。
そして読み終わってから表紙のイラストを見ると、また感慨深いものがある。
装丁がいい仕事をしているなあ、と感じた。
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