カイゼン・ジャーニー たった1人からはじめて、「越境」するチームをつくるまで Kindle版

ソフトウェア開発におけるカイゼンのヒントが得られる本

Slowstarter123

2018年5月8日

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本書はソフトウェア開発に携わる人を対象に、現場や仕事のカイゼンをどのように始めて、周りを巻き込み、前進していくのかを具体的に示す。
1人で始めたカイゼンをやがて自社のチームに、そして他社も含めたプロジェクトに適用していくという過程が、ストーリー＋解説という形式で紹介される。

例えば、以下のような内容。
■一人から始める：　まず仕事の見える化から。最初にやるべきは、タスクマネジメント、タスクボード、朝会、ふりかえり。一人でもできるが、自己満足で終わってしまうこともある。そうならないために、チームで行う→他人の経験や思考を活かすことができる。

■チームで強くなる：　新しいチームであれば、次の３つを使ってチームビルディングを行うとよい。
①インセプションデッキ…プロジェクトの目的や方法論を明確にする。②ドラッカー風エクササイズ…チームメンバーでお互いの価値観を確認し、期待感を合わせる。③星取表…目的を達成するために必要なスキルを誰が持っていて、どこを伸ばしたいかを明確にする。

■みんなを巻き込む：　外のチームと目的やゴールが合っていない場合は、むきなおりミーティングを行い、YWT（やったこと、わかったこと、次にやること）を整理する。顧客やデザイナーとも認識を合わせるときは、ユーザーストーリーを作る。そして、仮説キャンバスやユーザーストーリーマッピングを作ることで、本来やりたいことに対して必要なものを明らかにする。

上手くいかないプロジェクトを何とかしたく、ヒントを得るために読了。
アジャイルを実践している人には繰り返しになる内容もあると思うが、様々なプラクティスやノウハウが紹介されている（40以上）。
ただ、本書で語られるように「他者の実践の背景にどんな状況、制約があったのかを理解し、自分たちの状況、制約の下ではどのように実践するべきなのか捉えなおさないといけない」ことを踏まえ、取捨選択する必要がある。
私自身の関わる開発はウォーターフォール型が多いが、本書のテーマが「越境」であるように、その中でも自分ができることから行動するための勇気を得られる書籍だった。
ソフトウェア開発でカイゼンのヒントを探している人（特に若手のエンジニア）におすすめ。

2018年4月13日

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様々な立場の視点があり、様々な出来事が発生しては乗り越える方法を提示している。ツールの紹介も豊富で自分に合ったものを見つけることができそう。物語の流れも面白かったです。
開発に関わる様々立場の人にオススメです。様々な立場からの意見も聞きたい。

2018年3月12日

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本書はフォローしているtwitterの方々が読んでいるということで、私も真似をして読み始めました。
考えの強制をしたくないため、本書の内容にあまり触れないようにしますが、この本の構成は主人公に読み手が追体験できるようになっており、様々な感情を持って読み進めることができます。
同調するように読み進められ、そこに差し込まれる開発手法や概念がちょうど良くマッチしており、読んでいてワクワクしたり気持ちが高ぶったり、なかなか特殊な体験ができました。

私はおそらく本書の3割程度しかまだ内容を理解できていないと思うのですが、
特に読み直したい部分に貼り付けた付箋は多く、ここからは実際日々の開発、運用と共に再読していきたいと思っています。

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多くのやり方をコンパクトにまとめた良本だけど、中のストーリーはイマイチ

2018年7月22日

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様々な現場カイゼンのやり方を次々と提示しているので、「こんな時はどうしよう」という時にパラパラと振り返って見たり、色々なことを現場で試してみたりするためのアイデアの源として良いと思います。
現時点でのベストプラクティスと著者たちが考えるものの全体像をサラッと一巡りできる点はとても良いです。色んな本を読むのは大変ですから。

ただ、ストーリー仕立てで進んで行くのですが、中に登場するメンター然とした人たち（石神、蔵屋敷、西方）に全く共感できませんでした。どこに尊敬する要素があるのか分からず、主人公がなんでこの人たちに感謝しているのかさっぱり分かりませんでした。
登場人物に共感せずに読み進めるのは、苦しいです。
恐らく、登場するメンターたちが主人公たちに影響を与える具体的な会話がほとんど無く、あっても感じの悪い態度であることが大半だからだと思います。
せっかく良い内容だったので、ストーリーの部分はストーリー作りのプロに協力してもらって、読者が共感できるようなメンター像を入れた方が読みやすかったと思います。フィクションなのだからなおさらです。
ついでに言うと、西方の関西人設定は全く生きてないです。著者らの出身は知りませんが、いかにも東京の人が考えそうな関西人という感じで、安直だったと思います。
ストーリー仕立てという面ではSCRUM BOOT CAMP THE BOOKの方がリアリティは薄くても共感できました。

2018年3月15日

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IT関係の周辺で仕事をしています。開発の本なんて理解できるだろうか、難しいだろうなと思ったけど、さくさく読めました。これは仕事術であり、チームビルドの冒険譚であり、リーダー論でもあり、お仕事小説でもある。主人公がジャンプの主人公のように成長していく。読後感がすがすがしい。周辺のキャラもいるいる！という感じがしました。

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ふつうのエンジニアが自分の人生の主役が自分であることに気付ける1冊

ma1979

2018年2月17日

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ITの世界は限られた才能を持つ少数の人間だけのものじゃない。

ふつうのスキルでふつうの会社で泥臭い毎日を生きる人間でも
"問い" さえ持てばこの世界を主役として生きていける

という気にさせてくれる本。
この小さな決意こそ、越境だと思います。

技術書だけでなく、いろんなチャネルで展開して
出来るだけ多くの人に広まっていって欲しい。

画才があれば漫画にするんだけど。

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2018年3月20日

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架空の人物を中心に進められるストーリーだが、著者の体験を通したもので真実味が半端なく感じられる。説明されているプラクティスはすぐに使えるだけでなく、登場人物の直面した状況からどのように行い、その結果として何を学べたのか分かるので、自分の現場ならどうだろうと想像することができる。想像できることは実践できるはず、、あとは本に書かれている通り、自分から動き出せばいいと思う。

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ここまで細かいテクニックを持ち込まないとプロジェクトは達成できないのか？原理原則の一部を目新しい専門用語に置き換えただけで内容はたいして目新しくない。仕事に不安を抱えている人に寄り添う本。一つの価値観、方法論として否定はしないが、私の場合は全く心に響かない。本質はもっとシンプルで力強い。

最近のカスタマーレビュー

副業サラリーマン

専門的で薄い

投稿日: 17日前

親

何かを変えたいと思った時に読むガイドラインじゃないかな？

カイゼンと聞くと、TOYOTAに代表される製造業の生産現場における作業の見直し活動のことを想像する。

Webでは「作業効率の向上や安全性の確保などに関して、経営陣から指示されるのではなく、現場の作業者全員が中心となって知恵を出し合い、ボトムアップで問題解決をはかっていく点に特徴がある。」と定義されている。出典『日本の人事部』...続きを読む

投稿日: 2か月前

Metal陽水

実用的かつ情熱的、アジャイルプラクティスをエモさでコーティングした驚くべき名著

いわゆる「カイゼン」にまつわる2018年時点の重要プラクティスを、物語に乗せてそのタイトルのとおり「ジャーニー」していく一冊。

ふりかえり、
タスクボード、
スクラム、
むきなおり、
カンバン、
VSM、
ユーザーストーリーマッピング…...続きを読む

投稿日: 2か月前

Kindleユーザー

土橋さんとウラットさんが現れたは時はウルッと来ました

物語として感情移入しやすく、技術書として専門性が高く。繰り返し読み込み、常に傍らに置いておきたい一冊となりました。

投稿日: 2か月前

oreshio

技術本だが読後感は「感動」

技術本で感動したのは初めてかもしれません。
それだけストーリーに現実味があり、感情移入してしまいました。

主人公・チームが成長する過程を眺めながら、それらで使用するスクラム技術についての解説も親切で詳しく、
参考文献もたくさん引用されているので、さらに詳しく知りたくなっても調べやすくなっています。...続きを読む

アジャイルサムライは理解が難しいと感じる部分がいくつかありましたが、この本はアジャイル開発を著者の体験からストーリーがつくられてるのて、すっかり腹に落ちました。

＠ユタカ

日本人による具体例

内容があまりにも現実味があり、いちいち立ち止まって考えさせられます。T^T
「あぁ、あのときそんな感じだった」
「そうか、こういうアプローチもあるのか」
など気づきの多い良書。

レイアウトをもう少しカイゼンしていただくと、ストーリーと解説の脳内区別がやりやすいかな、とは思いますが、そこはご愛嬌かな、と。

ごろた

気づきの多い良書

SIer、事業会社、アジャイル開発を実践してきた著者だから書けるリアルな現場のストーリーとそこからの学び

あきとし

この本（カイゼンジャーニー）は、主人公がシステム開発で出会う課題を一人で乗り越えようと決意してから、もがきながらも、まわりに影響されつつ、チームや会社、お客さんに至るまで多くの人たちを巻き込んで”越境”していく姿を描いています。その中で現場の状況に合わせたプラクティスを紹介して、読者が現場で同じように課題に出会った時に解決する手段としてアイデアが散りばめられ...続きを読む

ポジティブな変化をひとりから起こして、周りに波及させていくための知恵が詰まった本。
ノウハウ解説はサブコンテンツで、「あなたは何者？」と問われて主人公が悩むなど、人間らしい場面が小説として丁寧に描かれている。変化はどこかで勝手に起こるものではなく、自分の心と向き合って、意志を持った人が起こすものなんだなあと改めて思わせられた。...続きを読む

mnagaoka

ポジティブな変化はひとりの意志から