対話は、人と人との「あいだ」に生まれる。対話は、人の心を癒す。実りのある治療は「開かれた対話」にある。
薬物投与は保険としてあるだけで、基本的にはしない。医者と患者の従来の上下関係は存在しない。治療が終わるまでは、同じメンバーが関わり続ける。本人の目の前で、今後の方針について話し合う。
フィンランド発、今までの精神医療を越える、強力でシンプルな手法。簡単に言えば「オープンに話し合う」というだけ。それだけで症状が治るというもの。統合失調症を始め、うつ病、PTSD、家庭内暴力など、その対象範囲は広い。
この方法では、治療者が一方的に病理を見つけて早急に手をくだすようなことはしない。相互性を重視し、対話のなかで生まれるプロセスを尊重する。
オープンダイアローグが広がると、仕事を失って困る人がたくさんいるだろうし、それと、どこの国や地域でも同じように成果が出るかどうかとか、ほんとうに普遍性のある手法かどうかは、まだまだこれから向き合っていかなければならないところだろう。
けれど、医療関係者はもちろん、一般市民も取り組みに参加して、積極的に活かしていけたらいいのではないかと思う。
思想的な背景もきちんと書かれてるので、ちょっとした勉強にもなる。具体的な事例も書かれてるから、実践する上でも参考になると思う。
Kindle 端末は必要ありません。無料 Kindle アプリのいずれかをダウンロードすると、スマートフォン、タブレットPCで Kindle 本をお読みいただけます。
無料アプリを入手するには、Eメールアドレスを入力してください。

Kindle化リクエスト
このタイトルのKindle化をご希望の場合、こちらをクリックしてください。
Kindle をお持ちでない場合、こちらから購入いただけます。 Kindle 無料アプリのダウンロードはこちら。
このタイトルのKindle化をご希望の場合、こちらをクリックしてください。
Kindle をお持ちでない場合、こちらから購入いただけます。 Kindle 無料アプリのダウンロードはこちら。