いまでも研究者のおおくは,論文を書くまで自分の研究の内容を外にはださない. しかし,物理の論文のおおくは論文誌に掲載されるまえに公開される. 分野によっては研究データを専門家間や一般人にも公開して,集合知によって研究を加速している. この本はそういう,さまざまなオープンサイエンスについての本だ.
この本は 400 ページあり,日本語の本としてはかなり厚いほうだ. しかし,オープンサイエンスのプロジェクトのおおくをとりあげるスペースがなかったという. 実際,これだけではまだどれだけの分野にオープンサイエンスのやりかたが有効なのかよくわからない. オープンでない分野の科学者を説得する材料にはならないだろう. しかし,とりあげられている例は興味ぶかく,今後の発展が期待できる.
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オープンサイエンス革命 単行本 – 2013/3/28
マイケル・ニールセン
(著),
高橋 洋
(翻訳)
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「オープンサイエンス」とは――
オンラインネットワークを活用して科学研究の成果をオープンに共有し、より効率良く発展させようという試み。
インターネットの出現で科学の営みは劇的に変わりつつある。
17世紀の科学雑誌による知の共有化という第一次オープンサイエンス革命に次いで、現在は第二次革命期にあると主張する著者は、オンラインネットワークを駆使した知の共有化の可能性を検証し、その重要性を訴える。
●チェスの王者がネット上に集まったアマチュアたちと戦う「カスパロフvsワールド」
●アマチュア天文家たちが未知の銀河系調査に携わることができるサイト「ギャラクシー・ズー」
●数学者たちがオンラインで協力して問題解決に挑む「ポリマス・プロジェクト」
●パズルゲーム愛好家たちがたんぱく質の折りたたみ構造を解析する「フォールド・イット」
その他、リナックスなどのオープンソースプロジェクト、ウィキペディア、グーグル・インフルトレンド、学術論文のオープンアクセス化、ヒトゲノムプロジェクトなど豊富な具体例を挙げて、現状の科学の問題点や、オープンサイエンス実現への課題をわかりやすく解説し、その将来を展望する。
新時代の科学へのマニフェスト――Open science now!
【本書に寄せられた讃辞】
「科学の進展に注目し続けてきた著者は、インターネットを活用した新たなタイプの科学を概観するとともに、今後の変化についての洞察に満ちたアイデアを提示した。読み物としておもしろく、かつ示唆に富んだ一冊だ」
――カール・ジンマー(『進化――生命のたどる道』著者)
「本書はネットワークがいかに科学の発見方法を革新するかについて解説したものだ。手放しで推薦できる」
――タイラー・コーエン(『大停滞』著者)
オンラインネットワークを活用して科学研究の成果をオープンに共有し、より効率良く発展させようという試み。
インターネットの出現で科学の営みは劇的に変わりつつある。
17世紀の科学雑誌による知の共有化という第一次オープンサイエンス革命に次いで、現在は第二次革命期にあると主張する著者は、オンラインネットワークを駆使した知の共有化の可能性を検証し、その重要性を訴える。
●チェスの王者がネット上に集まったアマチュアたちと戦う「カスパロフvsワールド」
●アマチュア天文家たちが未知の銀河系調査に携わることができるサイト「ギャラクシー・ズー」
●数学者たちがオンラインで協力して問題解決に挑む「ポリマス・プロジェクト」
●パズルゲーム愛好家たちがたんぱく質の折りたたみ構造を解析する「フォールド・イット」
その他、リナックスなどのオープンソースプロジェクト、ウィキペディア、グーグル・インフルトレンド、学術論文のオープンアクセス化、ヒトゲノムプロジェクトなど豊富な具体例を挙げて、現状の科学の問題点や、オープンサイエンス実現への課題をわかりやすく解説し、その将来を展望する。
新時代の科学へのマニフェスト――Open science now!
【本書に寄せられた讃辞】
「科学の進展に注目し続けてきた著者は、インターネットを活用した新たなタイプの科学を概観するとともに、今後の変化についての洞察に満ちたアイデアを提示した。読み物としておもしろく、かつ示唆に富んだ一冊だ」
――カール・ジンマー(『進化――生命のたどる道』著者)
「本書はネットワークがいかに科学の発見方法を革新するかについて解説したものだ。手放しで推薦できる」
――タイラー・コーエン(『大停滞』著者)
- 本の長さ400ページ
- 言語日本語
- 出版社紀伊國屋書店
- 発売日2013/3/28
- 寸法14 x 3.3 x 19.5 cm
- ISBN-104314011041
- ISBN-13978-4314011044
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商品の説明
内容(「BOOK」データベースより)
豊富な具体例を挙げながら、現状の科学の問題点や、オンライン上で協力して科学の問題を解決する「オープンサイエンス」実現への課題を解説し、その将来を展望する。
著者について
【著者】マイケル・ニールセン Michael Nielsen
1974年生まれ。過去に米国の軍事・機密研究の中核となるロスアラモス研究所に在籍した理論物理学者。
量子コンピュータ研究で実績を上げ、量子テレポーテーションの実験を最初に行なった研究者の一人であり、プログラマーでもある。
アイザック・チュアンとの共著『量子コンピュータと量子通信〈1〉 量子力学とコンピュータ科学』(オーム社)は、すべての物理学書のなかで引用数ベストテンに入る(グーグルスカラーによる調査[2012年3月])。
現在の研究テーマは「オープンサイエンス」「オンラインコラボレーション」。
【訳者】 高橋 洋 (たかはし・ひろし)
1960年生まれ。同志社大学文学部卒。IT企業勤務を経て翻訳家。
訳書に『〈選択〉の神話』『魚は痛みを感じるか?』『ガイドツアー 複雑系の世界』(以上、紀伊國屋書店)、『八つの人生の物語』(共訳、誠信書房)がある。
1974年生まれ。過去に米国の軍事・機密研究の中核となるロスアラモス研究所に在籍した理論物理学者。
量子コンピュータ研究で実績を上げ、量子テレポーテーションの実験を最初に行なった研究者の一人であり、プログラマーでもある。
アイザック・チュアンとの共著『量子コンピュータと量子通信〈1〉 量子力学とコンピュータ科学』(オーム社)は、すべての物理学書のなかで引用数ベストテンに入る(グーグルスカラーによる調査[2012年3月])。
現在の研究テーマは「オープンサイエンス」「オンラインコラボレーション」。
【訳者】 高橋 洋 (たかはし・ひろし)
1960年生まれ。同志社大学文学部卒。IT企業勤務を経て翻訳家。
訳書に『〈選択〉の神話』『魚は痛みを感じるか?』『ガイドツアー 複雑系の世界』(以上、紀伊國屋書店)、『八つの人生の物語』(共訳、誠信書房)がある。
著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)
ニールセン,マイケル
1974年生まれ。過去に米国の軍事・機密研究の中核となるロスアラモス国立研究所に在籍した理論物理学者。量子コンピュータ研究で実績を上げ、量子テレポーテーションの実験を最初に行なった研究者の一人であり、プログラマーでもある。現在の研究テーマは「オープンサイエンス」「オンラインコラボレーション」
高橋/洋
1960年生まれ。同志社大学文学部卒。IT企業勤務を経て翻訳家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
1974年生まれ。過去に米国の軍事・機密研究の中核となるロスアラモス国立研究所に在籍した理論物理学者。量子コンピュータ研究で実績を上げ、量子テレポーテーションの実験を最初に行なった研究者の一人であり、プログラマーでもある。現在の研究テーマは「オープンサイエンス」「オンラインコラボレーション」
高橋/洋
1960年生まれ。同志社大学文学部卒。IT企業勤務を経て翻訳家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
登録情報
- 出版社 : 紀伊國屋書店 (2013/3/28)
- 発売日 : 2013/3/28
- 言語 : 日本語
- 単行本 : 400ページ
- ISBN-10 : 4314011041
- ISBN-13 : 978-4314011044
- 寸法 : 14 x 3.3 x 19.5 cm
- Amazon 売れ筋ランキング: - 145,381位本 (の売れ筋ランキングを見る本)
- - 681位科学読み物 (本)
- カスタマーレビュー:
カスタマーレビュー
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2013年6月11日に日本でレビュー済み
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3人のお客様がこれが役に立ったと考えています
役に立った
2016年3月9日に日本でレビュー済み
クラウドソーシングや集合知による科学研究の手段「オープンサイエンス」。
インターネットが可能にした、新しいパラダイムの一つであることは間違いない。
しかし、それがどのくらいの実力があるのかは、今のところまだよくわかっていない。
とくに、どのようなタイプの問題に有効で、どのような時はうまくいかないか、まだまだ暗中模索のようだ。
本書は、インターネット上のコラボレーションによって科学が進むという多くの事例を取り上げている。
最初の例は、数学的難問をオンラインで数学者が議論することで劇的に解決のスピードがアップした「ポリマスプロジェクト」。
あくまでも専門家の間での集合知ということになるが、オンライン議論の可能性を感じさせる好例である。
よりクラウドソーシング的な要素が強い例は、ウェブで公開された銀河の写真をアマチュアが分類する「ギャラクシー・ズー」や、タンパク質のフォールディングをゲームに変換してゲーマーに解決してもらう「フォールディット」だろう。
両方とも、科学上の問題(前者は銀河をきちんと分類できる画像認識技術が未発達、後者は最適解を見つけるのに計算機資源が足りない)を、一般人が可能なマイクロタスクに変換・細分化して、問題を解くという、典型的な例だ。
全体としては、まだ混沌としている印象を受ける。とくに、「個人がたくさん集まる」という足し算の効果と、「個人と個人が協力する」という掛け算の効果を分けて議論できていない。
しかし、「とにかく何か楽しいことが起こりそうだ」という読後感になるインサイトフルな本であることは間違いない。
インターネットが可能にした、新しいパラダイムの一つであることは間違いない。
しかし、それがどのくらいの実力があるのかは、今のところまだよくわかっていない。
とくに、どのようなタイプの問題に有効で、どのような時はうまくいかないか、まだまだ暗中模索のようだ。
本書は、インターネット上のコラボレーションによって科学が進むという多くの事例を取り上げている。
最初の例は、数学的難問をオンラインで数学者が議論することで劇的に解決のスピードがアップした「ポリマスプロジェクト」。
あくまでも専門家の間での集合知ということになるが、オンライン議論の可能性を感じさせる好例である。
よりクラウドソーシング的な要素が強い例は、ウェブで公開された銀河の写真をアマチュアが分類する「ギャラクシー・ズー」や、タンパク質のフォールディングをゲームに変換してゲーマーに解決してもらう「フォールディット」だろう。
両方とも、科学上の問題(前者は銀河をきちんと分類できる画像認識技術が未発達、後者は最適解を見つけるのに計算機資源が足りない)を、一般人が可能なマイクロタスクに変換・細分化して、問題を解くという、典型的な例だ。
全体としては、まだ混沌としている印象を受ける。とくに、「個人がたくさん集まる」という足し算の効果と、「個人と個人が協力する」という掛け算の効果を分けて議論できていない。
しかし、「とにかく何か楽しいことが起こりそうだ」という読後感になるインサイトフルな本であることは間違いない。
2013年6月15日に日本でレビュー済み
三人寄れば文殊の知恵ということわざがあるように、一人で頭を悩ませているより、他人と議論したほうが良いアイデアが浮かぶということは誰しも経験したことがあるだろう。ネットワークの発達によって、大勢の人が同時性を保ちながら議論に参加することが可能になった。
本書で取り上げられる例の中に、チェスのグランドマスター対その他の“全世界”の人々という対決がある。詳細は省くことにするが、実力で劣る人々の知恵が共有化されることで、世界最強のチェスプレイヤーに比類する力が発揮された。
集合知は一人の限界をブレイクスルーする強力なツールとなりうる。
オープンサイエンスはデータを一般に公開し共有化を進め、人々の集合知を活用して科学を効率よく発展させていこうという試みである。
それによる驚異的な成果を取り上げつつ、その有効性が語られていく過程はスリリング。
ここで疑問が生じるとしたら、なぜその有効性が判明していながら、実際には一部を除いてオープンサイエンスは広く実践されていないのか、というものだろう。そこには科学者を取り巻く環境や、“オープン”という性質、膨大な情報の管理手法などなど様々な要素が絡み合っていることが述べられる。
それらの要素をいかに克服していくか。
最後まで読むと、本書も著者によるオープンサイエンス普及に向けた戦略だと分かって、思わずにやりとなる。
オープンサイエンスの具体例を取り上げながら、その利点や欠点とその解決策について、平易な文体で包括的に書かれた良質なノンフィクション。
オープンサイエンスがもたらす展望は夢のようだが、いつの日かそれが現実のものとなることを願いたい。
本書で取り上げられる例の中に、チェスのグランドマスター対その他の“全世界”の人々という対決がある。詳細は省くことにするが、実力で劣る人々の知恵が共有化されることで、世界最強のチェスプレイヤーに比類する力が発揮された。
集合知は一人の限界をブレイクスルーする強力なツールとなりうる。
オープンサイエンスはデータを一般に公開し共有化を進め、人々の集合知を活用して科学を効率よく発展させていこうという試みである。
それによる驚異的な成果を取り上げつつ、その有効性が語られていく過程はスリリング。
ここで疑問が生じるとしたら、なぜその有効性が判明していながら、実際には一部を除いてオープンサイエンスは広く実践されていないのか、というものだろう。そこには科学者を取り巻く環境や、“オープン”という性質、膨大な情報の管理手法などなど様々な要素が絡み合っていることが述べられる。
それらの要素をいかに克服していくか。
最後まで読むと、本書も著者によるオープンサイエンス普及に向けた戦略だと分かって、思わずにやりとなる。
オープンサイエンスの具体例を取り上げながら、その利点や欠点とその解決策について、平易な文体で包括的に書かれた良質なノンフィクション。
オープンサイエンスがもたらす展望は夢のようだが、いつの日かそれが現実のものとなることを願いたい。
2014年12月14日に日本でレビュー済み
P310 『オープン化は科学者を疲弊させるか?』より
偉大な数学者の一人、アレクサンドル'グロタンディークは、独りでいられる能力が自分の創造性の源泉だと信じている。自伝的な文章力で、彼は次のように述べている。「真の創造性は、自分がその一員であるところの、大なり小なり拡張された集団から得られる、明示的、または暗黙的な合意に依存するのではなく、学びたいと思っているものごとを手に入れるために、独自のやり方で、自らの意思で挑戦した結果として得られるということがわかった」。そう考えているのは、何もグロタンディークだけではない。注意深く育成したほうが良いアイデアは、あまり早い段階で他者の意見に影響されると故死してしまうかもしれない。だとすると、よりオープン化されたコラボレーション文化への移行は、創造性の発揮に必要な、精神の自立を放棄する危険を冒しているのではないだろうか?既存の科学コミュ二ティの持つ共有プラクシスのとらわれず、新たなプラクテシスの構築を目指す人はほとんどいなくなってしまうのだろうか?
▲確かに…独創的過ぎても使えませんが、つまらなくなってしまったら本末転倒ですね。
科学の世界において、独りでいる事が否定されない環境であってほしいと思います。
偉大な数学者の一人、アレクサンドル'グロタンディークは、独りでいられる能力が自分の創造性の源泉だと信じている。自伝的な文章力で、彼は次のように述べている。「真の創造性は、自分がその一員であるところの、大なり小なり拡張された集団から得られる、明示的、または暗黙的な合意に依存するのではなく、学びたいと思っているものごとを手に入れるために、独自のやり方で、自らの意思で挑戦した結果として得られるということがわかった」。そう考えているのは、何もグロタンディークだけではない。注意深く育成したほうが良いアイデアは、あまり早い段階で他者の意見に影響されると故死してしまうかもしれない。だとすると、よりオープン化されたコラボレーション文化への移行は、創造性の発揮に必要な、精神の自立を放棄する危険を冒しているのではないだろうか?既存の科学コミュ二ティの持つ共有プラクシスのとらわれず、新たなプラクテシスの構築を目指す人はほとんどいなくなってしまうのだろうか?
▲確かに…独創的過ぎても使えませんが、つまらなくなってしまったら本末転倒ですね。
科学の世界において、独りでいる事が否定されない環境であってほしいと思います。




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