ボクも1969年12月に38度線上にある韓国の雪岳山(ソラク山標高:1,708 m)に登るため神戸から600トンのアリラン丸に乗り渡韓した。ソラク山の麓に行くまでに4度もカービン銃を構えた兵士に検問を受けたことがあり、「エーシャン・オーバー」を読んで昨日のようにその時に緊張感を思い出した。
12月下旬だったので、雪に覆われ、その中でバズカー砲を担いだ兵士の集団が真っ白な軍服を着てスキーで行進していたのを見た時、日本は何と平和だろうかと痛感した。1969年はまさに学生運動真っ盛り。
作者と同じ年齢なので、実際に体験してきたことが昨日のように思い出されます。
4月27日に文大統領と金正恩委員長との南北首脳会談で署名された朝鮮半島の平和と繁栄、統一に向けた「板門店宣言」により、まさに近々朝鮮戦争が休戦から終結するようなムードに覆われているようだが、この小説を読めば全くそのようにはならないということがよく分かると思う。
中国が割込んできた現在、ますますその複雑化し、来月12日にシンガポールでトランプ大統領と金正恩委員長が会談するが、北朝鮮非核化はまったく無理で、トランプ側は大統領選挙に向けての評価を上げるため、何らかの妥協と経済援助を求められ消化不良となろう。
日本の役割はある筈だが、安倍首相は自己がもたらしたゴタゴタで韓国、北朝鮮、中国、アメリカ、ロシア相手に日本のポジションを示すことが何も出来ていない。
ボクも含め平和ボケしている日本人の方には是非「近くて遠い国、韓国」を理解する上で同書をぜひお読みすることをお勧めしたい。
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