既にレビューに挙がっていない点について書きます。批判的に書きましたが、次回に向けての改善提案をしたいだけの良い本であり、エンジニアと名のつく仲間にはぜひ読んでほしい一冊です。
1. (良)ソフトウェアエンジニアだけではない
ソフトウェアエンジニアリングとその組織を題材に扱っているものの、何らかのエンジニアリングを伴うプロダクト開発を行う組織ならばハード中心でも適用できる知見が数多く書かれています。
2. (悪)図が非常に分かりにくい、出展が不明
この本の最も悪いところは、図が非常に分かりにくく、本文を読まない限りは誤解すら生じるところです。筆者以外の、理解が及んでいない人が描いたとしか思えません。また、図も本文も同様ですが出展が示されている箇所が非常に少ないです。原典にあたろうとしてもそれが出来ない。熱心な読者にアクセシビリティと、引用・オリジナルを明記する真摯さを表して欲しかったです。
3. (要望) 筆者の知る Best practice を示して欲しかった
紙面が足りないのかもしれないが、良い実践例を具体的に多く示して欲しかった。筆者の経歴から推測するに、まだ良い実践例のサンプル数が多くないということなのかもしれません。
バズワードを丁寧に日本語で表現し直されていて、そこはとても勉強になりました。だからこそ、一歩先を行って欲しかったです。
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エンジニアリング組織論への招待 ~不確実性に向き合う思考と組織のリファクタリング Kindle版
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言語日本語
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出版社技術評論社
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発売日2018/2/22
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ファイルサイズ29471 KB
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商品の説明
出版社からのコメント
感情の対立や技術的負債といった問題を発生させる「不確実性」の正体を突き止め、
生産性の高いエンジニアリング組織へと導きます。 --このテキストは、tankobon_softcover版に関連付けられています。
生産性の高いエンジニアリング組織へと導きます。 --このテキストは、tankobon_softcover版に関連付けられています。
著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)
広木/大地
株式会社レクター取締役。1983年生まれ。筑波大学大学院を卒業後、2008年に新卒第1期として株式会社ミクシィに入社。同社のアーキテクトとして、技術戦略から組織構築などに携わる。同社メディア開発部長、開発部部長、サービス本部長執行役員を務めた後、2015年退社。株式会社レクターを創業し、技術と経営をつなぐ技術組織のアドバイザリーとして、多数の会社の経営支援を行っている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです) --このテキストは、tankobon_softcover版に関連付けられています。
株式会社レクター取締役。1983年生まれ。筑波大学大学院を卒業後、2008年に新卒第1期として株式会社ミクシィに入社。同社のアーキテクトとして、技術戦略から組織構築などに携わる。同社メディア開発部長、開発部部長、サービス本部長執行役員を務めた後、2015年退社。株式会社レクターを創業し、技術と経営をつなぐ技術組織のアドバイザリーとして、多数の会社の経営支援を行っている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです) --このテキストは、tankobon_softcover版に関連付けられています。
著者について
広木 大地(ひろき だいち)
株式会社レクター取締役。
1983年生まれ。筑波大学大学院を卒業後、2008年に新卒第1期として株式会社ミクシィに入社。
同社のアーキテクトとして、技術戦略から組織構築などに携わる。
同社メディア開発部長、開発部部長、サービス本部長執行役員を務めた後、2015年退社。
現在は、株式会社レクターを創業し、技術と経営をつなぐ技術組織のアドバイザリーとして、
多数の会社の経営支援を行っている。 --このテキストは、tankobon_softcover版に関連付けられています。
株式会社レクター取締役。
1983年生まれ。筑波大学大学院を卒業後、2008年に新卒第1期として株式会社ミクシィに入社。
同社のアーキテクトとして、技術戦略から組織構築などに携わる。
同社メディア開発部長、開発部部長、サービス本部長執行役員を務めた後、2015年退社。
現在は、株式会社レクターを創業し、技術と経営をつなぐ技術組織のアドバイザリーとして、
多数の会社の経営支援を行っている。 --このテキストは、tankobon_softcover版に関連付けられています。
内容(「BOOK」データベースより)
技術的負債・経営との不和。プロジェクトの理不尽。上がらない生産性。そのすべての正体は不確実性の扱い方の失敗にあった。「コミュニケーションにおける不確実性を減らすには?」「技術的負債を解消する方法とは?」「経営陣とエンジニア間の認識のずれを解消するには?」エンジニアリングにおける、課題を解決する思考の整理方法やメンタリング手法を解説!
--このテキストは、tankobon_softcover版に関連付けられています。
登録情報
- ASIN : B079TLW41L
- 出版社 : 技術評論社 (2018/2/22)
- 発売日 : 2018/2/22
- 言語 : 日本語
- ファイルサイズ : 29471 KB
- Text-to-Speech(テキスト読み上げ機能) : 有効
- X-Ray : 有効
- Word Wise : 有効にされていません
- 本の長さ : 433ページ
-
Amazon 売れ筋ランキング:
- 25,257位Kindleストア (の売れ筋ランキングを見るKindleストア)
- - 1,122位コンピュータ・IT (Kindleストア)
- - 2,431位コンピュータ・IT (本)
- カスタマーレビュー:
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2018年5月21日に日本でレビュー済み
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48人のお客様がこれが役に立ったと考えています
役に立った
2018年11月10日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
文章が全般的に冗長で読んでいて辛い。
1つの話の妥当性を説明するのに事実や経験、仮説、一般論を出すのはいいが順序に一貫性がない上、冗長過ぎて途中で何の話だったのかわからなくなる。最初の3割くらいは特に辛い。
だけど後半部分の話は普段何となくやっていることを1つ1つ言語化していて納得の行くものだった。
1つの話の妥当性を説明するのに事実や経験、仮説、一般論を出すのはいいが順序に一貫性がない上、冗長過ぎて途中で何の話だったのかわからなくなる。最初の3割くらいは特に辛い。
だけど後半部分の話は普段何となくやっていることを1つ1つ言語化していて納得の行くものだった。
2019年8月21日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
システム思考という物の考え方がある。
この本はソフトウェア開発の文脈でシステム思考を獲得するための本であり、
そのような前提が無いとこの本は何も語っていないように見えるかもしれない。
システム思考とは、組織のような複数の要素が絡み合う場における問題解決の際に
その原因を特定の要素(誰それが悪い、仕様の品質が低いなど)に見出すのではなく
「システム」全体の構造に見出すことによって全体最適化を達成するという考え方である。
優秀なマネージャはほぼこの考え方を持っているといえると思う。
しかしシステム思考をうまく稼働させるためには
今現場で起きていることを高い解像度で認識することが必須となる。
表面的に見えている問題(プロジェクトの遅延、品質の低下など)の裏で起きている
本当の問題を透視するための言わば解剖図や骨格標本のような知識が必要になるのだ。
本書はそのようなソフトウェア開発の現場で起きる問題を理解するための
骨格を様々な角度から見事に言語化してくれた。
これは過去他のどの書籍も行っていないことだと思う。
何か即効性のあるアクションを求めているのならこの本を読んでも期待はずれに終わると思う。
問題を深く正しく理解するためのツールを求めているであればこの本は最適だろう。
この本はソフトウェア開発の文脈でシステム思考を獲得するための本であり、
そのような前提が無いとこの本は何も語っていないように見えるかもしれない。
システム思考とは、組織のような複数の要素が絡み合う場における問題解決の際に
その原因を特定の要素(誰それが悪い、仕様の品質が低いなど)に見出すのではなく
「システム」全体の構造に見出すことによって全体最適化を達成するという考え方である。
優秀なマネージャはほぼこの考え方を持っているといえると思う。
しかしシステム思考をうまく稼働させるためには
今現場で起きていることを高い解像度で認識することが必須となる。
表面的に見えている問題(プロジェクトの遅延、品質の低下など)の裏で起きている
本当の問題を透視するための言わば解剖図や骨格標本のような知識が必要になるのだ。
本書はそのようなソフトウェア開発の現場で起きる問題を理解するための
骨格を様々な角度から見事に言語化してくれた。
これは過去他のどの書籍も行っていないことだと思う。
何か即効性のあるアクションを求めているのならこの本を読んでも期待はずれに終わると思う。
問題を深く正しく理解するためのツールを求めているであればこの本は最適だろう。
2020年3月24日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
出典や論拠に乏しく、自己啓発本の域を越えない。
読みやすく、内容について納得感はあり、出典・論拠の不足は多くの技術書にも見られることから、内容の確からしさについて気にしない読者であれば、一定の満足が得られる
読みやすく、内容について納得感はあり、出典・論拠の不足は多くの技術書にも見られることから、内容の確からしさについて気にしない読者であれば、一定の満足が得られる