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エリック・ホッファー自伝―構想された真実 単行本 – 2002/6/1

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商品の説明

商品説明

 「生きる」ことに真摯であるということは、これほどまで波乱に満ちた人生を送るということなのか。本書は、数奇な運命をたどりつつ独自の思想を築きあげた哲学者エリック・ホッファーの自伝である。

   7歳で失明、15歳で突然視力を回復。18歳の時に天涯孤独となり、28歳で自殺未遂。「私は死ななかった。だがその日曜日、労働者は死に、放浪者が誕生したのである」という彼は、10年に及ぶ放浪生活へ踏み出し、数々の出会いと別れを選び取りながら、劇的な生涯を送ることになる。

   トマトの収穫、ホップ摘み、砂金発掘などの季節労働。そのかたわらで、化学、数学、鉱物学などあらゆる学問にまい進し、読書と思索を重ねていく日々。そんなある日、彼は町のレストランで大学教授と出会い、これを機にドイツ語翻訳や研究の手助けなどのアルバイトをはじめる。あまりに研究熱心な彼に、教授は研究所での職を用意してくれるのだが、「本能的にまだ落ち着くべきときではないと感じた」彼は、ふらりと季節労働者の生活へ戻ってしまうのだ。

 「慣れ親しむことは、生の刃先を鈍らせる。おそらくこの世界において永遠のよそ者であること、他の惑星からの訪問者であることが芸術家の証なのであろう」。自己と徹底的に対峙し、自己欺瞞と戦いつづけたエリック・ホッファー。まず学ぶべきなのは「学問」そのものではなく、彼が貫いた学問への、そして、人生への「姿勢」かもしれない。(高橋美帆)

内容(「BOOK」データベースより)

失明、孤独、自殺未遂、10年の放浪、そして波止場へ…。つねに社会の最低辺に身を置き、働きながら読書と思索を続け、独学によって思想を築き上げた“沖仲士の哲学者”が綴る情熱的な精神のドラマ。

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登録情報

  • 単行本: 189ページ
  • 出版社: 作品社 (2002/6/1)
  • 言語: 日本語
  • ISBN-10: 4878934735
  • ISBN-13: 978-4878934735
  • 発売日: 2002/6/1
  • 梱包サイズ: 19 x 13 x 2.2 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 4.6 28件のカスタマーレビュー
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感動的な本、心を揺さぶられる本との出会いほど、素晴らしいことはありません。
そういう意味で『エリック・ホッファー自伝』は、今後の道標となるような1冊となりました。「何でも教えてくれる」大切な辞書を「この本があると考えることをやめてしまうだろう」と車窓から投げてしまうホッファー。愛する彼女との時間の中にすらも、自己欺瞞を見出してしまうホッファー…。
人生の重み。生きることの深み。励まされると同時に身震いしてしまいました。
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形式: 単行本 Amazonで購入
著者の生まれたときから、最初の著書『大衆運動』の出版決定の頃までのことの自伝。いくらでもドラマチックに書けてしまいそうな、自殺未遂までしてしまうほどの紆余曲折の半生なのに、周囲の名もなき人たちのことも、自分のことも冷静に見つめて、淡々と書かれている。

他の方もレヴューに書かれているが、「希望でなく勇気」の章を読んだとき、ここのところ少し感じていた、訳がわからない焦りや憤りが治まった。

『希望に夢膨らませて困難なことにとりかかるのはたやすいが、それをやり遂げるには勇気がいる。自己欺瞞なくして希望はないが、勇気は理性的で、あるがままにものを見る。希望は損なわれやすいが、勇気の寿命は長い』

「夢」「希望」とそれに伴う意識の高揚感だけで何かを始めて、大騒ぎをして周囲を巻き込むのだけれど、継続性がなく尻切れとんぼになるような人が目立つからだろうか。

また最後の「インタビュー」の章にも書かれている、ホッファーの「仕事」についての考え方のあれこれも、改めて・・・今後の自分の指針になった。

自分だけどこか別の場所にいて、高見から眺めるような思想、哲学ではなく、自らも放浪者・労働者としてリアルな現場(実社会)に身をおいたからこそ出てくる説得力のある言葉。ホッファーのような「学者」にはなれない
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ホッファーが波乱万丈な幼少時からどうやって這い上がってきたのか・・・ということに興味が湧いて購入。
もっと悲惨な自伝かと思ったのですが、とても前向きな考え方が多くて驚きました!
これぐらい人生を思い切って楽しめるなんて羨ましい限りです。
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とても良い状態の本を届けていただきました。大変感謝しています。
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投稿者 休火山 投稿日 2008/3/30
形式: 単行本
 エリック・ホッファーの次のような短文を“脳に刺さることば”として挙げている。

孤独を解決する方法
 しなければならないことをしないとき、人間は孤独を感じる。能力を十全に発揮―成長―するときにのみ、人はこの世に根をおろし、くつろぐことができる。

 虚栄心
 われわれはおそらく自分を支持してくれる者より、自分が支持する者により大きな愛着を抱くだろう。われわれにとっては、自己利益より虚栄心のほうがはるかに重要なのだ。

 永遠のよそもの
 慣れ親しむことは生の刃先を鈍らせる。おそらくこの世界において永遠のよそものであること、他の惑星からの訪問者であることが芸術家の証なのであろう。

 熱狂する者
 われわれはほんとうに欲するものでなければ、決して満足できないし、またわれわれは自己から逃避するとき、最大の速度でもっとも遠方に逃走する。

 希望ではなく勇気
 自己欺瞞なくして希望はないが、勇気は理性的で、あるがままにものを見る。 ―彼の自伝の一節に希望と勇気を混同するトラック運転手と彼が論争する場面がある。彼は希望ははかなくても、勇気は生きていくために必要だと説くー

 彼のエッセイの絶筆は ―権力は腐敗する。弱さもまた腐敗するー であった。偉大な哲学者に敬意を表する。
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形式: 単行本
失明、自殺未遂、放浪。季節労働者として働きながらの独学により、自らの思索を重ねた思想家。15歳で奇跡的に視力が回復した後、読書を重ねるようになる。「再び失明する前に出来るだけ読んでおきたかった」という衝動があった。
65歳まで波止場の労働者として過ごした彼を、学問に向かわせ続けたものはなんだったのだろうか。そういった真の情熱からくる行動には、根拠は求められないのかもしれない。
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形式: 単行本
若くして両親を失い、しかも7歳から15歳まで失明状態で過ごし、1920年代以後のアメリカ西部をホーボー(鉄道浮浪者)の季節労働者として働きつつ生きながら、独学で独自の社会哲学=人間学を育て、40代になってから著作家としてデビュー。壮絶というしかない、思索と試行の人生でした。本書はそんなエリック・ホッファーの自伝。ひとつひとつの章は短く読みやすく、それでいて真に驚くべき物語がかたられています。それは著者の生き方の物語であると同時に、世界史的実験だった「アメリカ」という社会の同時代史でもあり。ヨーロッパ、アジアの古い社会ではありえなかった生き方が試みられた、自由や自己責任といった概念がほんとうに問われる社会だったといえるでしょう。熟読し、間をおいて再読、三読するに値する書物ですが、興味を惹かれるのは彼のユダヤ教・ユダヤ人(および旧約的世界)への関心と尊敬。そして流浪の生活の中で彼が出会ってきた、とてつもない無名人たちの姿です。「古代の始まりからユダヤ人は、人間の顔に表れる象形文字を判読する能力に秀でていた。人間が何をしようと何を考えようと、それは顔に刻み込まれる。人間の顔はありとあらゆる秘密を明かす、開かれた本のようなものだが、それは象形文字で書かれており、それを解読できるのは一握りの人間だけである。」そしてそれができる人間のことを「ユダヤ人」と逆に定義するなら、本書は放浪によって無名人たちの顔を読み解く能力をみずから学んだ社会思想家の、自己教育の記録、ユダヤ人への転生の記録だったといえそうです。
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