内容紹介
ドメイン駆動設計の定番書 問題解決にフォーカスした設計パターン
「この本は、思慮深いソフトウェア開発者全員の必携書である。」
---Kent Beck 氏推薦
「Eric が見事にとらえたのは、熟練のオブジェクト設計者が常々用いてきた設計プロセスの
一部でありながら、グループとして見ると、この業界の他の人々へうまく伝えられずにいたものだ。
これまで我々は、この知識を断片的には提供してきた。
しかし、ドメインロジックを構築するための原理をまとめ上げ、体系化したことはなかった。
本書は重要である。」
---『Enterprise Java Programming with IBM WebSphere』の著者 Kyle Blown氏 推薦
ソフトウェア開発コミュニティでは、ドメインモデリングがソフトウェア設計の中心であることが広く認められてきています。ドメインモデルを通して、ソフトウェア開発者は豊富な機能を表現し、それをユーザの要求に本当の意味で応えるソフトウェアの実装に移すことができます。しかし、明らかに重要であるにもかかわらず、効果的なドメインモデリングをどのようにソフトウェア開発プロセスに組み入れるかを説明する、実用的なリソースはほとんど存在しませんでした。ドメイン駆動設計はこの要求に応えるものです。これは具体的な技術についての本ではなく、読者にドメイン駆動設計への体系的なアプローチを提示するものです。設計のベストプラクティスの応用的なセット、経験に基づくテクニック、さらに、複雑なドメインに直面するソフトウェアプロジェクトにおける開発を容易にする基本原則を紹介する一冊です。
- 【原書タイトル】Domain-Driven Design: Tackling Complexity in the Heart of Software
- 本書で学べること
- チームメンバー全員に同じ言語で会話をさせる
- モデルと実装をより深く結びつける
- ポイントとなる特徴を、モデルにおいてはっきりさせる
- ドメインオブジェクトのライフサイクルを管理する
- 安全に結合できるドメインコードを入念に作成する
- 複雑なコードを明白で予測できるものにする
- ドメインビジョン声明文を記述する
- 複雑なドメインのコアを蒸留する
- モデルに必要な、暗黙的な概念を掘り出す
- アナリシスパターンを適用する
- デザインパターンをモデルに関係づける
- 巨大なシステムでモデルの整合性を維持する
- 同じプロジェクトで複数のモデルが共存できるようにする
- 大規模な構造によりシステムを構成する
- モデリングのブレイクスルーを認識して、それに対応する
著者紹介 Eric Evans(エリック・エヴァンス)
Eric Evansは、Domain Languageの創設者である。このコンサルティンググループは、企業の手助けをして、ビジネスと深く結びついた、進化するソフトウェアを構築するために設立された。1980 年代以来、Ericはいくつかの複雑なビジネスドメインや技術ドメインにおける巨大なオブジェクト指向システムに対し、設計者兼プログラマとして取り組んできた。また、エクストリームプログラミングを実践する開発チームの教育と指導も行っている。
※本電子書籍は同名出版物を底本とし作成しました。記載内容は印刷出版当時のものです。
※印刷出版再現のため電子書籍としては不要な情報を含んでいる場合があります。
※印刷出版とは異なる表記・表現の場合があります。予めご了承ください。
著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)
企業のビジネスと深く結び付いた進化するソフトウェア構築の支援を専門とするコンサルティンググループDomain Languageの創設者である。1980年代から、複数の複雑なビジネスドメインと技術的ドメインの大型オブジェクト指向システムで、彼は設計者兼プログラマとして仕事をしている。また、エクストリームプログラミングの開発チームの教育指導者でもある
今関/剛
1991年より、大手電機メーカ向けのCAEシステムの構築、導入、組込みソフトウェア開発に従事。製造業における設計開発業務および製品品質の改善に貢献する。2000年より、製造業ドメインにて培った知見とソフトウェア開発技術をベースに、技術コンサルティングおよび組織内プロセス改善に取り組む。現在は、製造業、金融および物流システムの再利用型開発による効率化を目指して技術と管理の両面から改善に取り組んでいる。アーキテクチャ改善では、DSM(Dependency Structure Matrix)による診断経験が豊富
和智/右桂
思想系プログラマ。大学院人文社会系研究科博士課程在籍中にソフトハウスに就職し、現在はSIerに勤務。2008年よりJavaEE勉強会に参加。本書の原典である『Domain Driven Design』との出会いを契機に、概念をとらえるパラダイムとしてのオブジェクト指向に傾倒するようになる。プログラミングパラダイムやソフトウェアアーキテクチャ、アジャイル系開発プロセスについて学びつつ、海外ブログの翻訳や書き下ろし記事を時々ブログで公開している
牧野/祐子
1986年国際基督教大学教養学部語学学科卒業。現在、翻訳家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)