エマニュエル・トッドは今世界で最も注目されている知の巨人の一人です。
フランスの歴史人口学者・家族社会学者であるトッドは、主に家族形態の変遷と類型という視点から、マクロ的な歴史の動向を読み取ることを得意としています。
実際にソ連の崩壊とアメリカの権威失墜を当てて注目を浴びました。
そんな彼をメディアは「予言者」と呼び、囃し立て、こぞってインタビューをしています。
トッドもいい人なのでそれに快く応じていますが、どうもトッドの「予言者的」な一面ばかりが注目され、彼の理論を蚊帳の外にした現状がある気がします。
ですが、それも仕方がないのかもしれません。
トッドは学者ですのでその著作群はいかんせん難しいのです。
専門家はともかく、一介の記者や素人が読み込むには難解すぎます。
そこでフランス文学批評で有名な鹿島先生が書いたこの本です。
エッセイストとしての顔も持つ鹿島さんは、巧みにトッド理論を説明していきます。
元々は鹿島さんが大学の講義用に作った覚え書きのようなものですが、流石エッセイスト、わかりやすいです。
ですので、現代の知の巨人の一人の理論を、端的に覗くには、現状最も有用な本だと思います。
内容紹介
予言を的中させるトッド理論、初めての本格解説書!
ソ連崩壊、リーマン・ショック、アラブの春、英国のEU離脱、トランプ当選……など
「予言」を次々と的中させ、世界中で話題を集めている フランスの人類学者エマニュエル・トッド。
なぜ、トッドの予言は的中するのでしょうか?
明治大学で人気の、鹿島茂教授の「トッド入門」講義を書籍化!
大胆な彼の発言を支える理論をわかりやすく解説します。
「あらゆる問題は、トッドの家族システムという概念で説明ができる! 」と、
鹿島教授が世界史の有名事件、混迷する世界情勢や社会問題、そして現代人の悩みまで紐解いていきます。
ソ連崩壊、リーマン・ショック、アラブの春、英国のEU離脱、トランプ当選……など
「予言」を次々と的中させ、世界中で話題を集めている フランスの人類学者エマニュエル・トッド。
なぜ、トッドの予言は的中するのでしょうか?
明治大学で人気の、鹿島茂教授の「トッド入門」講義を書籍化!
大胆な彼の発言を支える理論をわかりやすく解説します。
「あらゆる問題は、トッドの家族システムという概念で説明ができる! 」と、
鹿島教授が世界史の有名事件、混迷する世界情勢や社会問題、そして現代人の悩みまで紐解いていきます。
内容(「BOOK」データベースより)
英国のEU離脱、トランプ当選など予言を次々と的中させ、世界中で注目を集めているフランス人類学者エマニュエル・トッド。なぜ、トッドの予言は的中するのでしょうか?大胆な彼の発言を支える理論を、鹿島茂教授がわかりやすく解説します。明治大学で人気の「トッド入門」講義を一冊にまとめました。初の解説書。「あらゆる問題は、彼の家族システムという概念で説明ができる」と、世界史の有名な出来事や混迷する社会の問題、さらには現代人の悩みや未来の切り開き方まで、トッド理論で紐解いていきます。