星野源のセカンドアルバム。
2011年といえば東日本大震災があった年。そういったことも無関係ではないかも知れない。
彼自身がエッセイに綴っているとおり、彼の作る歌詞は「死」に関わるものがとても多い。
『自分でも知らないうちにそんな歌になってる、そんなつもりはないのだけれど』・・・と何かに書いていたけれど、
このアルバムに収められている歌も「死」に触れた歌がいくつかある。
私の琴線のど真ん中に響いたのが、「布団」。
いってらっしゃいが 今日も言えなかったな
帰ってこなかったら どうしよう
この物語の中で、多分ふたりはケンカをしてお互いに素直になれなくてコミュニケーションが取れない日々が続いている。
朝、布団に入ったままで狸寝入りを決めこみ、出かけるであろう彼に何も言えないまま時間を過ごす。
でも、もしかしたらそのまま会えないかも知れない。人生何があるかわからない・・・。
昨日まで元気で、楽しい時間を過ごしていた誰かが今日はもういない、会いたくても会えなくなってしまった。
人生の中で一度でも、親しい人の死に遭遇したことのある人なら、誰でもこの感覚が理解できるかと思う。
衝撃なのは「バイト」。
殺してやりたい人はいるけれど
誰だって同じだろ 嘘つくなよ
彼自身、最悪の精神状態の時に作った歌だという。
でも、本当はその先にある温かい気持ちも歌っている(もっと歌いたかったらしい)。
奇しくもこのアルバムの1年後くらいに、大病を患い九死に一生を体験することになるのですが、
今だからこそ、このアルバムをじっくりと聴くことで星野源の「死生観」というものを新鮮な気持ちで噛み締めることができると思います。
「YELLOW DANCER」から「恋」、そして1st「ばかのうた」、2st「エピソード」・・・。
現在から、いったん過去へ遡って、順を追って現在へ戻る、そんな形で彼の歌を貪っていますが、
時間を行ったり来たりしながら、彼自身の大きな転機を境目に歌を噛み締めると、
その変化をつぶさに見ることができます。
これから、もっともっと彼を追いかけていきます。
根底に流れる「死生観」は現在も変わりません。
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