バッチの偉業は今も多くの人々に医療の未来のあり方を指し示すものであり,彼によって考案された花療法の起源と花療法についての詳細を知りたいという要望が増えている。本書は新しい視点によりこの最も古い認識に基づいて確立されたものでありながらも革新的な療法へのさらに深い理解へと読者を導く道しるべを提供するものである。
内容(「BOOK」データベースより)
国際的なバッチ研究の専門家であるメヒトヒルト・シェファーと、著名な民俗植物学者ヴォルフ=ディーター・シュトルルの共著となる本書は、既存のバッチ専門書には類を見ないアプローチ法により、バッチの花療法に用いられる38種類の植物について洞察する。第1部では、バッチの花療法が生まれる土台となったエドワード・バッチの半生や発想の源であるあらゆる事象について述べている。第2部のバッチがひとつひとつの植物と出会う、植物版『オデュッセイア』ともいうべき苦難の旅の物語は、同時にその植物の持つ意味や作用機作についてのより深い知識を読者に与えるものとなっている。また、本書に多数掲載されている38種の植物のカラー写真および幻想的なカメラワークの「メタ写真」により、読者は視覚的にも啓発されるであろう。
抜粋
ウォーターバイオレット
1931年春,バッチにウェールズへ行くという新たな考えが芽生えた。予想した12種類の薬草のうちまだ3種類をみつけなければ,という思いで1日中ウェールズの山を歩き回り,言葉を交わすのは羊飼いたちだけだった。しかし次の植物が姿を現したのは彼の故郷ではなく,南イギリス,サセックスだった。ある6月の朝,川に沿って散策していたとき,彼は無意識のうちにある知り合いの女性のことを考えていた。静かで親切な女性だが,ときとして無愛想で高慢な気分に陥った。こういう状態になると,肉体的な苦しみも始まった。通風の始まりのように,両手,肩,膝が硬直した。その日感性の鋭い医師バッチは同じような不快な状態にあった。突然彼はひとつの水生植物に目を向けた。それは平然とした様子でライラックの色をつけた茎を,ゆっくりと流れる水面高く掲げていた。この瞬間バッチは12の薬草のうちのあらたな1種,彼が助けてあげたいと思ったその女性に適したレメディを見つけた。太陽を利用して彼は高貴な花の効果を高め,その輝きが優越感や冷ややかな誇り,自制心によって彼女の人格や満足感が完全に啓発されることを妨げて��い訃�屬魏�韻垢襪世蹐Δ抜兇犬拭���孕範丗貧�メヒトヒルト・シェファー 『バッチの花療法』著者。オリジナルのバッチフラワーレメディの国際的権威でパイオニア。1981年にバッチ博士の業績をドイツ語圏に紹介,それ以来オリジナルのバッチフラワーレメディを組織的ニア展開・普及,ドイツ,オーストリア,スイスにおけるイギリスのバッチセンターの代表を務め,30年以上のキャリアを持つ。著作のうちのいくつかはオリジナルのバッチフラワーレメディの基本文献として多くの言語に訳されている。
ヴォルフ=ディーター・シュトルル 1942生まれ,文化人智学者かつ民族植物学者。ベルン大学でかつてのフルブライト奨学生として学び,アメリカ合衆国,スイス,インドで講師並びに教授として奉職。全世界で研究旅行ならびにフィールド調査を行う。それらの経験と知識は書籍,テレビ,セミナーなどに結実している。
著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)
シェファー,メヒトヒルト
オリジナルのバッチフラワーレメディの国際的権威でパイオニア。エドワード・バッチ博士の業績を1981年ドイツ語圏に導入。それ以来オリジナルのバッチフラワーレメディを組織的に展開、拡充している。数十年間ドイツ、オーストリア、スイスにおけるイギリスのバッチセンターの代表を務める。三十年以上の実践活動と研究活動は多くの出版物と13冊の書籍に表され、それらのいくつかはオリジナルのバッチフラワーレメディの基本文献として、多くの言語に訳されている。バッチフラワーレメディ研究および教育インスティテュートを設立、ハンブルグ、チューリッヒ、ウィーンで研究と教育に従事。氏の開発した教育セミナーを数千人の愛好者、セラピストが聴講している。現在、オリジナルのバッチフラワーレメディの未来を指し示す、健康生成論(サリュートジェネシス)への統合、ならびに社会心理の面からの健康増進の運動に参加している
シュトルル,ヴォルフ=ディーター
1942年生まれ、文化人智学者かつ民俗植物学者。ベルン大学でかつてのフルブライト奨学生として学び、アメリカ合衆国、スイス、インドで講師ならびに教授として奉職。全世界で研究旅行ならびに民俗学のフィールド調査を行う。オハイオの伝統的な心霊術者コロニー、エメンタールの土着の農家、北カイエンヌのまじない師のもと、インドおよびネパールのシヴァ教徒の中で。彼の経験と知識は記事、書籍、テレビ報道、多様なセミナーや会議に結実している。1988年からは家族とともにアルゴイの森の中の一軒家に居を構え、薬草や野生植物の神秘を追求する活動を続けている
手塚/千史
(株)ヴィーゼ代表、フォールム・エセンツィア・ヤーパン副代表、DNS(ドイツ自然療法研究会)主宰(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)