まるでル・カレのスパイ小説の素材集のような本です。
事実、ル・カレではありませんが、同じ時期に中南米を舞台に盛んにスパイ小説を書いていたグレアム・グリーンの姿を著者は目にして、話しかけています。
アメリカの謀略告発本であり、著者の懺悔本です。
内容は、経済支援のを名の下に、全世界に広がり続ける米国の資金還流工作の実態を暴くノンフィクションです。
今では、なかば公然のことで新鮮味はありませんが、当事者による体験談でノンフィクションのリアル感、緊迫感に溢れています。
著者は1970年~1980年代にアメリカの国際的コンサルティング会社に勤めて発展途上国を調査しの投資家向けのレポートを作るのが仕事です。
中南米、アジア、中東で仕事をしていくうちに罪悪感を覚え、辞職して、この告発本を書きました。
アメリカによる新・植民地主義の方程式は2つのステップがあります。
第一は、天然資源に恵まれているが社会的インフラが不整備で政治的にも安定性にかける貧しい発展途上国の指導層に働きかけます。
バラ色の予測レポートで、資源開発と発電所、高速道路、空港などのインフラ整備を持ちかけ、その資金調達もIMF,世界銀行を通じて調達します。
プロジェクトが決まれば工事受注はアメリカ企業で、現地人は労働者として使用されます。
第二は、返済不能な借金漬けで、財政を破綻させ、永遠に債権者の言いなりにならざるを得ないようなアメリカ寄りの立場に追い込むことです。
このエコノミック・ヒットマンのシナリオが、うまくいかないときは、ジャッカル(殺し屋=CIA)による反対する指導者の暗殺事故死などによる排除です。
それでも思うように行かないときアメリカ軍による軍事行動、つまり戦争を仕掛けます。
すべては、ドルの国際基軸通貨の地位を保つことによってナンバーワンの覇権国家の地位を守り、失わないためです。
典型的な例が、イラクのサダム・フセイン大統領でした。
アメリカの謀略によってありもしない大量秘密兵器隠匿を理由に、アメリカ軍がイラクに戦争を仕掛けました。
サダム・フセインアメリカの怒りを買ったのは、石油代金決済をドルではなくてユーロに切り替えると言ったことが原因です。
アメリカの逆鱗に触れ、虎の尾を踏んでしまいました。
著者は、自分が関係した発展途上国が、アメリカの新・植民地になっており、利益はすべてアメリカに還流していて、現地では劣悪な条件下で酷使されている人々の実態を知ります。
このアメリカのやり口を、露骨に真似てやってるのが中国です。
中国は70年代にアフリカ諸国で、これをやりましたが、あまりに傲慢な上から目線の態度だったので総スカンを食らって退却しました。
何とかに刃物で、経済力・軍事力を背景に、また覇権主義丸出しを始めています。
ドル基軸体制に危機感を抱いたアメリカは、反中国の旗色を鮮明にした政策を打ち出しているような感じです。
もうすでにロスチャイルド一族は、次の覇権国家は中国だと見なして、中国での活躍を広げています。
勝負が決着するにはまだ数十年かかるでしょうが、結果は見えているように感じます。
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エコノミック・ヒットマン 途上国を食い物にするアメリカ 単行本 – 2007/12/14
表の顔は一流コンサルティング会社のチーフエコノミスト
裏の顔はアメリカの工作員
途上国を負債の罠にはめた著者が命がけで告発!
開発援助の裏側を描いた衝撃の全米ベストセラー待望の翻訳
……本書は、世界経済の裏面で暗躍しつつ良心の呵責に苦しんだ、ひとりの男の告白の書
だ。男の名前はジョン・パーキンス。彼は一九七一年から一九八〇年までアメリカの国際
的なコンサルティング会社で有能なエコノミストとして働いたが、実際には、エコノミッ
ク・ヒットマン(EHM)と呼ばれる秘密の仕事に携わっていたのだ。
「エコノミック・ヒットマンとは、世界中の国々を騙して莫大な金をかすめとる、きわ
めて高収入の職業だ」と彼はいう。その手口はじつに巧妙だ。典型的な方法として、彼ら
はまず、石油をはじめ豊富な資源を持つ途上国の指導者に対して、世界銀行の融資を受け
て国家を近代化すれば飛躍的な経済成長を達成できると言葉巧みにもちかけ、その国に巨
額の債務を負わせる。じつのところ、融資された金は巨大なインフラ建設を受注するベク
テルやハリバートンなどの米企業と、現地の利権を握っているほんの一部の富裕なエリー
ト層の懐へと流れる。庶民の暮らしはまったく良くならない。それどころか、債務はとう
てい返済できず、貧しい者はさらに貧しくなる。さらに、債務国の政府は負債の罠に絡め
とられて、天然資源や国連の議決権を奪われたり、米軍基地の設置を強いられたりするこ
とになる。グローバル化が進む現代では、エコノミック・ヒットマンの活動は質量ともに
驚くべき次元に到達しているという。まったく恐ろしいからくりだ。
……「訳者あとがき」より
裏の顔はアメリカの工作員
途上国を負債の罠にはめた著者が命がけで告発!
開発援助の裏側を描いた衝撃の全米ベストセラー待望の翻訳
……本書は、世界経済の裏面で暗躍しつつ良心の呵責に苦しんだ、ひとりの男の告白の書
だ。男の名前はジョン・パーキンス。彼は一九七一年から一九八〇年までアメリカの国際
的なコンサルティング会社で有能なエコノミストとして働いたが、実際には、エコノミッ
ク・ヒットマン(EHM)と呼ばれる秘密の仕事に携わっていたのだ。
「エコノミック・ヒットマンとは、世界中の国々を騙して莫大な金をかすめとる、きわ
めて高収入の職業だ」と彼はいう。その手口はじつに巧妙だ。典型的な方法として、彼ら
はまず、石油をはじめ豊富な資源を持つ途上国の指導者に対して、世界銀行の融資を受け
て国家を近代化すれば飛躍的な経済成長を達成できると言葉巧みにもちかけ、その国に巨
額の債務を負わせる。じつのところ、融資された金は巨大なインフラ建設を受注するベク
テルやハリバートンなどの米企業と、現地の利権を握っているほんの一部の富裕なエリー
ト層の懐へと流れる。庶民の暮らしはまったく良くならない。それどころか、債務はとう
てい返済できず、貧しい者はさらに貧しくなる。さらに、債務国の政府は負債の罠に絡め
とられて、天然資源や国連の議決権を奪われたり、米軍基地の設置を強いられたりするこ
とになる。グローバル化が進む現代では、エコノミック・ヒットマンの活動は質量ともに
驚くべき次元に到達しているという。まったく恐ろしいからくりだ。
……「訳者あとがき」より
- 本の長さ381ページ
- 言語日本語
- 出版社東洋経済新報社
- 発売日2007/12/14
- ISBN-104492211691
- ISBN-13978-4492211694
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商品の説明
内容(「BOOK」データベースより)
表の顔は一流コンサルティング会社のチーフエコノミスト。裏の顔は工作員。途上国を負債の罠にはめた著者が命がけで告発する。
著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)
パーキンス,ジョン
1971年から1981年まで、国際的コンサルティング会社チャールズ・T・メイン社に勤務。肩書きはチーフエコノミスト、経済・地域計画担当マネージャーだったが、実際には、エコノミック・ヒットマン(EHM)として働いていた。彼が設立した代替エネルギー会社は、アメリカの公益電気産業の変化におおいに貢献した
古草/秀子
翻訳家、青山学院大学文学部卒。ロンドン大学アジア・アフリカ研究院(SOAS)を経て、ロンドン大学経済学院(LSE)大学院にて国際政治学を学ぶ(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
1971年から1981年まで、国際的コンサルティング会社チャールズ・T・メイン社に勤務。肩書きはチーフエコノミスト、経済・地域計画担当マネージャーだったが、実際には、エコノミック・ヒットマン(EHM)として働いていた。彼が設立した代替エネルギー会社は、アメリカの公益電気産業の変化におおいに貢献した
古草/秀子
翻訳家、青山学院大学文学部卒。ロンドン大学アジア・アフリカ研究院(SOAS)を経て、ロンドン大学経済学院(LSE)大学院にて国際政治学を学ぶ(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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登録情報
- 出版社 : 東洋経済新報社 (2007/12/14)
- 発売日 : 2007/12/14
- 言語 : 日本語
- 単行本 : 381ページ
- ISBN-10 : 4492211691
- ISBN-13 : 978-4492211694
- Amazon 売れ筋ランキング: - 21,409位本 (の売れ筋ランキングを見る本)
- - 225位英米文学研究
- - 2,410位ノンフィクション (本)
- カスタマーレビュー:
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著者について
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まるでル・カレのスパイ小説の素材集のような本です。事実、ル・カレではありませんが、同じ時期に中南米を舞台に盛んにスパイ小説を書いていたグレアム・グリーンの姿を著者は目にして、話しかけています。アメリカの謀略告発本であり、著者の懺悔本です。内容は、経済支援のを名の下に、全世界に広がり続ける米国の資金還流工作の実態を暴くノンフィクションです。今では、なかば公然のことで新鮮味はありませんが、当事者による体験談でノンフィクションのリアル感、緊迫感に溢れています。著者は1970年~1980年代にアメリカの国際的コンサルティング会社に勤めて発展途上国を調査しの投資家向けのレポートを作るのが仕事です。中南米、アジア、中東で仕事をしていくうちに罪悪感を覚え、辞職して、この告発本を書きました。アメリカによる新・植民地主義の方程式は2つのステップがあります。第一は、天然資源に恵まれているが社会的インフラが不整備で政治的にも安定性にかける貧しい発展途上国の指導層に働きかけます。バラ色の予測レポートで、資源開発と発電所、高速道路、空港などのインフラ整備を持ちかけ、その資金調達もIMF,世界銀行を通じて調達します。プロジェクトが決まれば工事受注はアメリカ企業で、現地人は労働者として使用されます。第二は、返済不能な借金漬けで、財政を破綻させ、永遠に債権者の言いなりにならざるを得ないようなアメリカ寄りの立場に追い込むことです。このエコノミック・ヒットマンのシナリオが、うまくいかないときは、ジャッカル(殺し屋=CIA)による反対する指導者の暗殺事故死などによる排除です。それでも思うように行かないときアメリカ軍による軍事行動、つまり戦争を仕掛けます。すべては、ドルの国際基軸通貨の地位を保つことによってナンバーワンの覇権国家の地位を守り、失わないためです。典型的な例が、イラクのサダム・フセイン大統領でした。アメリカの謀略によってありもしない大量秘密兵器隠匿を理由に、アメリカ軍がイラクに戦争を仕掛けました。サダム・フセインアメリカの怒りを買ったのは、石油代金決済をドルではなくてユーロに切り替えると言ったことが原因です。アメリカの逆鱗に触れ、虎の尾を踏んでしまいました。著者は、自分が関係した発展途上国が、アメリカの新・植民地になっており、利益はすべてアメリカに還流していて、現地では劣悪な条件下で酷使されている人々の実態を知ります。このアメリカのやり口を、露骨に真似てやってるのが中国です。中国は70年代にアフリカ諸国で、これをやりましたが、あまりに傲慢な上から目線の態度だったので総スカンを食らって退却しました。何とかに刃物で、経済力・軍事力を背景に、また覇権主義丸出しを始めています。ドル基軸体制に危機感を抱いたアメリカは、反中国の旗色を鮮明にした政策を打ち出しているような感じです。もうすでにロスチャイルド一族は、次の覇権国家は中国だと見なして、中国での活躍を広げています。勝負が決着するにはまだ数十年かかるでしょうが、結果は見えているように感じます。
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まるでル・カレのスパイ小説の素材集のような本です。
事実、ル・カレではありませんが、同じ時期に中南米を舞台に盛んにスパイ小説を書いていたグレアム・グリーンの姿を著者は目にして、話しかけています。
アメリカの謀略告発本であり、著者の懺悔本です。
内容は、経済支援のを名の下に、全世界に広がり続ける米国の資金還流工作の実態を暴くノンフィクションです。
今では、なかば公然のことで新鮮味はありませんが、当事者による体験談でノンフィクションのリアル感、緊迫感に溢れています。
著者は1970年~1980年代にアメリカの国際的コンサルティング会社に勤めて発展途上国を調査しの投資家向けのレポートを作るのが仕事です。
中南米、アジア、中東で仕事をしていくうちに罪悪感を覚え、辞職して、この告発本を書きました。
アメリカによる新・植民地主義の方程式は2つのステップがあります。
第一は、天然資源に恵まれているが社会的インフラが不整備で政治的にも安定性にかける貧しい発展途上国の指導層に働きかけます。
バラ色の予測レポートで、資源開発と発電所、高速道路、空港などのインフラ整備を持ちかけ、その資金調達もIMF,世界銀行を通じて調達します。
プロジェクトが決まれば工事受注はアメリカ企業で、現地人は労働者として使用されます。
第二は、返済不能な借金漬けで、財政を破綻させ、永遠に債権者の言いなりにならざるを得ないようなアメリカ寄りの立場に追い込むことです。
このエコノミック・ヒットマンのシナリオが、うまくいかないときは、ジャッカル(殺し屋=CIA)による反対する指導者の暗殺事故死などによる排除です。
それでも思うように行かないときアメリカ軍による軍事行動、つまり戦争を仕掛けます。
すべては、ドルの国際基軸通貨の地位を保つことによってナンバーワンの覇権国家の地位を守り、失わないためです。
典型的な例が、イラクのサダム・フセイン大統領でした。
アメリカの謀略によってありもしない大量秘密兵器隠匿を理由に、アメリカ軍がイラクに戦争を仕掛けました。
サダム・フセインアメリカの怒りを買ったのは、石油代金決済をドルではなくてユーロに切り替えると言ったことが原因です。
アメリカの逆鱗に触れ、虎の尾を踏んでしまいました。
著者は、自分が関係した発展途上国が、アメリカの新・植民地になっており、利益はすべてアメリカに還流していて、現地では劣悪な条件下で酷使されている人々の実態を知ります。
このアメリカのやり口を、露骨に真似てやってるのが中国です。
中国は70年代にアフリカ諸国で、これをやりましたが、あまりに傲慢な上から目線の態度だったので総スカンを食らって退却しました。
何とかに刃物で、経済力・軍事力を背景に、また覇権主義丸出しを始めています。
ドル基軸体制に危機感を抱いたアメリカは、反中国の旗色を鮮明にした政策を打ち出しているような感じです。
もうすでにロスチャイルド一族は、次の覇権国家は中国だと見なして、中国での活躍を広げています。
勝負が決着するにはまだ数十年かかるでしょうが、結果は見えているように感じます。
事実、ル・カレではありませんが、同じ時期に中南米を舞台に盛んにスパイ小説を書いていたグレアム・グリーンの姿を著者は目にして、話しかけています。
アメリカの謀略告発本であり、著者の懺悔本です。
内容は、経済支援のを名の下に、全世界に広がり続ける米国の資金還流工作の実態を暴くノンフィクションです。
今では、なかば公然のことで新鮮味はありませんが、当事者による体験談でノンフィクションのリアル感、緊迫感に溢れています。
著者は1970年~1980年代にアメリカの国際的コンサルティング会社に勤めて発展途上国を調査しの投資家向けのレポートを作るのが仕事です。
中南米、アジア、中東で仕事をしていくうちに罪悪感を覚え、辞職して、この告発本を書きました。
アメリカによる新・植民地主義の方程式は2つのステップがあります。
第一は、天然資源に恵まれているが社会的インフラが不整備で政治的にも安定性にかける貧しい発展途上国の指導層に働きかけます。
バラ色の予測レポートで、資源開発と発電所、高速道路、空港などのインフラ整備を持ちかけ、その資金調達もIMF,世界銀行を通じて調達します。
プロジェクトが決まれば工事受注はアメリカ企業で、現地人は労働者として使用されます。
第二は、返済不能な借金漬けで、財政を破綻させ、永遠に債権者の言いなりにならざるを得ないようなアメリカ寄りの立場に追い込むことです。
このエコノミック・ヒットマンのシナリオが、うまくいかないときは、ジャッカル(殺し屋=CIA)による反対する指導者の暗殺事故死などによる排除です。
それでも思うように行かないときアメリカ軍による軍事行動、つまり戦争を仕掛けます。
すべては、ドルの国際基軸通貨の地位を保つことによってナンバーワンの覇権国家の地位を守り、失わないためです。
典型的な例が、イラクのサダム・フセイン大統領でした。
アメリカの謀略によってありもしない大量秘密兵器隠匿を理由に、アメリカ軍がイラクに戦争を仕掛けました。
サダム・フセインアメリカの怒りを買ったのは、石油代金決済をドルではなくてユーロに切り替えると言ったことが原因です。
アメリカの逆鱗に触れ、虎の尾を踏んでしまいました。
著者は、自分が関係した発展途上国が、アメリカの新・植民地になっており、利益はすべてアメリカに還流していて、現地では劣悪な条件下で酷使されている人々の実態を知ります。
このアメリカのやり口を、露骨に真似てやってるのが中国です。
中国は70年代にアフリカ諸国で、これをやりましたが、あまりに傲慢な上から目線の態度だったので総スカンを食らって退却しました。
何とかに刃物で、経済力・軍事力を背景に、また覇権主義丸出しを始めています。
ドル基軸体制に危機感を抱いたアメリカは、反中国の旗色を鮮明にした政策を打ち出しているような感じです。
もうすでにロスチャイルド一族は、次の覇権国家は中国だと見なして、中国での活躍を広げています。
勝負が決着するにはまだ数十年かかるでしょうが、結果は見えているように感じます。
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10人のお客様がこれが役に立ったと考えています
役に立った
2015年5月1日に日本でレビュー済み
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「私の仕事には主要な目的が二つある、、、。
第一に、巨額の国際融資の必要性を裏付け、大規模な土木工事や建設工事のプロジェクトを通じてメイン社ならびに他のアメリカ企業に資金を還流させること。
第二に、融資先の国々を破綻させて、永遠に債権者の言いなりにならざるを得ない状況に追い込み、
軍事基地の設置や国連での投票や、石油をはじめとする天然資源の獲得等において、有利な取引をとりつけることだ。」
この本を読むと米国(多国籍企業と政府)の恫喝&暗殺&戦争という流れがよくわかる。
常に脅しをかけて言うことを聞かせ(そのかわり脅かされた相手には大金を渡して懐柔する)て、相手が拒否すると、別の組織が邪魔者を暗殺する。それに失敗すると戦争である。
著者は書籍を出版する前には様々な妨害があったという。
ようやく国際的な企業の傘下にない出版社がこの本の出版を引き受けたそうだ。
金銭欲と支配欲に取り憑かれた獰猛な野獣どもが無数の無辜の人々を踏みつけ、その上に繁栄を築いていることに気づかされる。
第一に、巨額の国際融資の必要性を裏付け、大規模な土木工事や建設工事のプロジェクトを通じてメイン社ならびに他のアメリカ企業に資金を還流させること。
第二に、融資先の国々を破綻させて、永遠に債権者の言いなりにならざるを得ない状況に追い込み、
軍事基地の設置や国連での投票や、石油をはじめとする天然資源の獲得等において、有利な取引をとりつけることだ。」
この本を読むと米国(多国籍企業と政府)の恫喝&暗殺&戦争という流れがよくわかる。
常に脅しをかけて言うことを聞かせ(そのかわり脅かされた相手には大金を渡して懐柔する)て、相手が拒否すると、別の組織が邪魔者を暗殺する。それに失敗すると戦争である。
著者は書籍を出版する前には様々な妨害があったという。
ようやく国際的な企業の傘下にない出版社がこの本の出版を引き受けたそうだ。
金銭欲と支配欲に取り憑かれた獰猛な野獣どもが無数の無辜の人々を踏みつけ、その上に繁栄を築いていることに気づかされる。
2017年2月20日に日本でレビュー済み
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アメリカの資本家は他国を搾取するだけにとどまらず。自国民も搾取し続け、近年「新世界秩序」として搾取秩序を確定しようとしています。
現在アメリカ国民は、抵抗の行動としてトランプ大統領を選びました。しかしながら新世界秩序を進める資本家は、メディアを支配しているのでトランプつぶしに躍起になっています。トランプ大統領就任演説を聞けばその事が良く分かりますが、メディアは真実を伝えずトランプ大統領が何をしようとしているかにも触れず情報の操作を繰り返しています。この本は、過去現在のアメリカを理解できる本であると思います。
現在アメリカ国民は、抵抗の行動としてトランプ大統領を選びました。しかしながら新世界秩序を進める資本家は、メディアを支配しているのでトランプつぶしに躍起になっています。トランプ大統領就任演説を聞けばその事が良く分かりますが、メディアは真実を伝えずトランプ大統領が何をしようとしているかにも触れず情報の操作を繰り返しています。この本は、過去現在のアメリカを理解できる本であると思います。
ベスト1000レビュアー
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資源国で有りながら貧しい国にエコノミック・ヒットマンを送り、資源開発とインフラ整備を持ちかけるのは資本主義の原則ではないか。 しかしこの説得に合意しないときにはジャッカルを送り暴動、暗殺を指揮し傀儡政権を樹立してアメリカの奴隷国家にする。 中、南米で繰り返されてきた政変劇である。 愛国心のある政治指導者は決して賄賂には動じない。 彼らは自らの命と引き換えに国益を守る。 他国には人権を強要しながら自らは人権を踏みにじっているダブル・スタンダードのアメリカ帝国主義。 IMFや世界銀行を使い貧国を借金漬けにして返済不能にする。 その後は金融、経済システムのアメリカ企業による乗っ取りである。 これに抵抗すれば軍隊が送り込まれる。 企業経営者は思い悩む。 悪徳によって企業を存続させるか、良心に基ずいて企業を解散させるか。 帝国主義的資本主義とは資源国の犠牲の上に成り立つ悪徳の経済学である。 著者は良心の呵責からアメリカ帝国主義を告発する。 生命を賭けた勇気ある行動である。 この出版は逆に彼の生命を保証しているという。 すなわち出版前の発覚であるなら暗殺されていたであろう。 言論の自由が保障されいないアメリカはナチスの再来か。