「ウェブ進化論」の梅田望夫による「『その時代に生まれる新しい生き方の可能性』をテーマにした本」である。本書は、斬新なコンセプトや事象の本質が平易な言葉で語られていて最後まで飽きることがない。これは、筆者が膨大なデータを収集・処理し、日夜考えつくした結果生まれた賜物であろう。
「能動的で創造的な行為における『好き』(志向性)を見出した人がウェブ進化によって輝き、その一点を突き詰めることで世の中に出てきたという事実」が重要だという。
「私たち一人ひとりを取り巻く無限ともいうべき情報から、自らの志向性と波長の合う信号をキャッチするためには、心の中に『パーソナル・カミオカンデ(素粒子ニュートリノを観測した巨大装置)』を用意し、微弱な信号でも捕まえてやろうと待ち構えていなければならない。」「こうした営みにウェブ進化とチープ革命の恩恵は多大だ。」
「充実した知的生活を営むには、そこに注ぎ込み得る時間こそが希少資源となったのである。間違いなく十年後には、知的生活を送りたい人にとって最高の環境がウェブ上にできあがっているはずだ。」
「『時間』『距離』『無限』の概念を揺るがすネットの発展によって、個の自由な意志、それを反映した個の時間の使い方が、個の人生を決める度合いが大きくなる。・・・個の目的意識がより問われる時代になった」
筆者からの「十八歳の自分」に向けてのアドバイスは「ウェブ・リテラシーを持つ」こと。筆者のいうウェブ・リテラシーの例示はあまりにもハードルが高い。菊池寛がかつて「少なくとも一外国語を修得せよ」と文学志願者へ言った助言に対比させて書いているが、今では英語がしゃべれるのは当たり前の時代になっている。少し先を見据えた生き方の知恵が詰まった一冊である。
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ウェブ時代をゆく ─いかに働き、いかに学ぶか (ちくま新書) 新書 – 2007/11/6
現代は、江戸から明治に匹敵する「時代の大きな変わり目」だ。ウェブという「学習の高速道路」によって、どんな職業の可能性がひらかれたのか。食べていけるだけのお金を稼ぎつつ、「好き」を貫いて知的に生きることは可能なのか。この混沌として面白い時代に、少しでも「見晴らしのいい場所」に立ち、より多くの自由を手にするために――。オプティミズムに貫かれ、リアリズムに裏打ちされた、待望の仕事論・人生論。『ウェブ進化論』完結篇。
- ISBN-104480063870
- ISBN-13978-4480063878
- 出版社筑摩書房
- 発売日2007/11/6
- 言語日本語
- 本の長さ256ページ
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商品の説明
内容(「BOOK」データベースより)
現代は、江戸から明治に匹敵する「時代の大きな変わり目」だ。ウェブという「学習の高速道路」によって、どんな職業の可能性がひらかれたのか。食べていけるだけのお金を稼ぎつつ、「好き」を貫いて知的に生きることは可能なのか。この混沌として面白い時代に、少しでも「見晴らしのいい場所」に立ち、より多くの自由を手にするために―。オプティミズムに貫かれ、リアリズムに裏打ちされた、待望の仕事論・人生論。
著者について
1960年生まれ。慶應義塾大学工学部卒業。東京大学大学院情報科学科修士課程修了。94年からシリコンバレー在住。97年にコンサルティング会社、ミューズ・アソシエイツを創業。2000年にベンチャー・キャピタル、パシフィカファンドを設立。05年3月より(株)はてな取締役。著書に、『ウェブ進化論』、『シリコンバレー精神』、『フューチャリスト宣言』(茂木健一郎氏との共著)、『ウェブ人間論』(平野啓一郎氏との共著)。
著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)
梅田/望夫
1960年生まれ。慶應義塾大学工学部卒業。東京大学大学院情報科学科修士課程修了。94年からシリコンバレー在住。97年にコンサルティング会社、ミューズ・アソシエイツを創業。2000年にベンチャー・キャピタル、パシフィカファンドを設立。05年3月より(株)はてな取締役(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
1960年生まれ。慶應義塾大学工学部卒業。東京大学大学院情報科学科修士課程修了。94年からシリコンバレー在住。97年にコンサルティング会社、ミューズ・アソシエイツを創業。2000年にベンチャー・キャピタル、パシフィカファンドを設立。05年3月より(株)はてな取締役(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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登録情報
- 出版社 : 筑摩書房 (2007/11/6)
- 発売日 : 2007/11/6
- 言語 : 日本語
- 新書 : 256ページ
- ISBN-10 : 4480063870
- ISBN-13 : 978-4480063878
- Amazon 売れ筋ランキング: - 497,293位本 (の売れ筋ランキングを見る本)
- カスタマーレビュー:
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カスタマーレビュー
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2008年2月9日に日本でレビュー済み
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2013年11月24日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
「ワークシフト」と合わせて読むと、おぼろげながら次の時代の働き方が見えてくるかもしれないと思った。
簡単にいうと、Web時代では、広く浅く知識を持つジェネラリストの価値がどんどん下がっていく。
ちょっとした知識なら、Webで検索すれば誰でも知ることができる時代。本物の専門性、卓越したスキルを持った人が重宝される。
どうしたら生き残れるのか、という観点だとネガティブになりがちだけど、
今は国境を越えて、自分と趣味、考え方、やりたいことが合う人と、ダイレクトにコミュニケーションをとれる時代。
こういう時代は、好きなことを好きなだけ追求する人が活躍する。恐れずに行動すればよい。という勇気をもらえる。
簡単にいうと、Web時代では、広く浅く知識を持つジェネラリストの価値がどんどん下がっていく。
ちょっとした知識なら、Webで検索すれば誰でも知ることができる時代。本物の専門性、卓越したスキルを持った人が重宝される。
どうしたら生き残れるのか、という観点だとネガティブになりがちだけど、
今は国境を越えて、自分と趣味、考え方、やりたいことが合う人と、ダイレクトにコミュニケーションをとれる時代。
こういう時代は、好きなことを好きなだけ追求する人が活躍する。恐れずに行動すればよい。という勇気をもらえる。
2008年2月4日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
本書の位置づけは『ウェブ進化論』の完結篇である。
ウェブによるチープ革命以後、どうすれば自分のやりたいことを第一に考えながら
自分らしい生き方をしていけるのかを「高速道路」と「けものみち」の理論で展開する。
「勝った者」とは「勝つまでやった者」を指し、
そのためには「対象を愛することのすさまじさ」が必要になる。
単純に好きだからでは弱く、それをやらずには生きていけないほどの徹底さが
Webによって整備された「知の高速道路」を突き進むことができる。
本書の中で「ウェブは自ら助くる者を助く」という章があるのだが、
その中で、下記のように述べられている。
=====
ウェブ進化の初期に現れた新しいタイプのリーダーたちに共通するのは、
「自分が好きなこと」「自分に向いたこと」「自分がやりたいこと」を対象に「
勤勉の継続」が自然にできる人たちであった。
強いられて行う「勤勉の継続」とは決定的に違って、
志向性自発性と能動性がすべての始まりだから、彼ら彼女らにとって、
勤勉は苦しみではなく楽しみなのである。
=====
これはすごく明快だ。仕事が好きだ、勉強が好きだ、といえば
なんだかいけすかない気もするが「自分のやっていることが好きだ」と言うと、
俄然その人の生き方そのものが輝いて見える。
本書におけるテーマの中心は
「社会変化とは否応もなく巨大であるゆえ、変化は不可避との前提で、
個はいかにサバイバルすべきか」 という点に尽きる。
まだまだやりたいことや知りたいことはたくさんあるし、
会社に翻弄されるつもりもない。
そんな秘めた野心をもった若い世代に勇気を与える一冊である。
ウェブによるチープ革命以後、どうすれば自分のやりたいことを第一に考えながら
自分らしい生き方をしていけるのかを「高速道路」と「けものみち」の理論で展開する。
「勝った者」とは「勝つまでやった者」を指し、
そのためには「対象を愛することのすさまじさ」が必要になる。
単純に好きだからでは弱く、それをやらずには生きていけないほどの徹底さが
Webによって整備された「知の高速道路」を突き進むことができる。
本書の中で「ウェブは自ら助くる者を助く」という章があるのだが、
その中で、下記のように述べられている。
=====
ウェブ進化の初期に現れた新しいタイプのリーダーたちに共通するのは、
「自分が好きなこと」「自分に向いたこと」「自分がやりたいこと」を対象に「
勤勉の継続」が自然にできる人たちであった。
強いられて行う「勤勉の継続」とは決定的に違って、
志向性自発性と能動性がすべての始まりだから、彼ら彼女らにとって、
勤勉は苦しみではなく楽しみなのである。
=====
これはすごく明快だ。仕事が好きだ、勉強が好きだ、といえば
なんだかいけすかない気もするが「自分のやっていることが好きだ」と言うと、
俄然その人の生き方そのものが輝いて見える。
本書におけるテーマの中心は
「社会変化とは否応もなく巨大であるゆえ、変化は不可避との前提で、
個はいかにサバイバルすべきか」 という点に尽きる。
まだまだやりたいことや知りたいことはたくさんあるし、
会社に翻弄されるつもりもない。
そんな秘めた野心をもった若い世代に勇気を与える一冊である。
2008年3月15日に日本でレビュー済み
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本書は前著ウェブ進化論の完結篇である。前著では今後のウェブのあり方、社会の変化について書かれていた。本書はそのような社会的変化(Web2.0)に対してわれわれ一人ひとりはどのように変わっていく、または適応していくべきなのかについて論じられている。具体的にはウェブ環境を用いた新ビジネス(スモールビジネス)の出現、オープンソースソフトウェア開発経験からのスポンサー出現などがあげられていた。このような例は一部の優秀な人たちによるロールモデルに過ぎないが、ウェブ上には無限の可能性、ビジネスチャンスが秘められていて、さらにそのような技術、知識を身につけるための道具、コンテンツがすでに満ちているということである。このことを羽生善治氏の言葉を借りて高速道路論と表現している。つまり、将棋にしても、プログラミングにしても自分が好きなことに関してはウェブを用いることによって今までにはありえなかった速度で成長していけるということである。ただし、そのおのおのの道のトップになるためにはさらに突き進んでいくしかない。そこで自分の信じた道(けものみち)を突き進むのか正攻法で行くのかの選択に迫られる。人と違うこと、けものみちを進んでいくためには本人の意思と対象をどこまで好きであるかという要素が必要である。このような要素は将来どのような職業を選択するにしても要求されることである。つまり、ウェブという新ツールを最大限利用し好きなことを知り尽くし、寝食を忘れるほど没頭できることを見つけることが自分が進む道でトップになるために必要になるのである。
2008年4月5日に日本でレビュー済み
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組織人としての生き方がある一方で、個人としての生き方があるというのが
明確にイメージできた。本書で定義されている理想の生き方は、富を得るこ
とでは無く、自分の興味を持っている分野で世界中の優秀な人から認められ
社会に貢献できることなのだろう。
個と個の出会いがWEBを通して、且つ日本だけでなく世界中の人と出会え
ることが可能な時代、その中で可能となった個人の興味を爆発させると、世
界の誰かには共感を持っている人がいて必ず繋がることができる。この本を
読んでいると、自分が大好きな事に対して、努力すること、勤勉になること
に自信を持ってまい進できる気持ちになる。
自分の思いを素直に表現することに対してすごく臆病になることがあったけ
ど、そうじゃなくても良いんだ。むしろ、自分に素直であることが良いんだ。
そう感じた。
自分の興味を真剣に追求し、直向に努力を続けることが、未来に繋がる。
それが許され、求められる時代になった。
明確にイメージできた。本書で定義されている理想の生き方は、富を得るこ
とでは無く、自分の興味を持っている分野で世界中の優秀な人から認められ
社会に貢献できることなのだろう。
個と個の出会いがWEBを通して、且つ日本だけでなく世界中の人と出会え
ることが可能な時代、その中で可能となった個人の興味を爆発させると、世
界の誰かには共感を持っている人がいて必ず繋がることができる。この本を
読んでいると、自分が大好きな事に対して、努力すること、勤勉になること
に自信を持ってまい進できる気持ちになる。
自分の思いを素直に表現することに対してすごく臆病になることがあったけ
ど、そうじゃなくても良いんだ。むしろ、自分に素直であることが良いんだ。
そう感じた。
自分の興味を真剣に追求し、直向に努力を続けることが、未来に繋がる。
それが許され、求められる時代になった。
2007年11月21日に日本でレビュー済み
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同著者による『ウェブ進化論』の続編。前著ではグーグルの誕生からその存在意義、社会にもたらされる利益や変化などをわかりやすく紹介した。本書ではウェブシステムによって発生した社会の変化を紹介すると同時に、企業のあるべき姿、個人の価値観や生き方について考察している。対象読者は前著を読んでいるか、またはある程度ウェブ用語を理解していることが前提。
記載の多くが事実に基づいての考察であると同時に、前著に対する書評などを調べた上で、客観評価して再考察していたり、新たに焦点を絞ったりしているように、まさにウェブによって本書(著者の意見)も進化していることが理解できる。また、性善説に基づいた楽観的な予測がほとんどであるが、読者に不安を感じさせない説得力がある。
本書で注目すべき点は、ウェブの仮想世界(バーチャル)が、情報量では現実世界(リアル)と対等になる一方で、伝達速度が瞬時であるために、情報の集約が正確になることである。例えば、広告料金の費用対効果などはリアル世界ではその客観性・信憑性に乏しかった(いいかげんな幻想であった)のが、バーチャル世界ではリアル(ごまかしのきかない現実)になるのだ。また、現在の多くの社会人は、バーチャル世界とリアル世界を別個に認識しているが、これから生まれてくる世代にとっては双方併せて一つの世界であるばかりでなく、バーチャル世界での仕事や交流などに人生の大半の時間を費やすことも予想される。したがって、バーチャル世界を受け入れ、柔軟な対応が迫られる。
一方、ウェブによる情報社会の到来を高速道路に喩えた羽生二冠の論を紹介し、出口付近の渋滞を乗り切ることがプロの扉を開くとしており、これも説得力がある。しかし、氾濫する情報のうち適切なものを得る際の手法を嗜好に合わせるのみでは問題があるように感じた。例えば、単純に検索数が情報の正しさや客観性を示すわけではない。カルト情報などを見極める能力が先行すべきであり、論理的思考が可能な状況を築いた上で、という条件が高速道路にのる以前に必要と感じる。
本書は非常に面白い情報が多く、基本的には良書と思う。ただし、ロングテールなど(前著では紹介されているが)注釈無しの用語もあって、初めて見る者にとっては理解しづらく、独立した書としては読者が限られてしまう可能性があり、星4つとした。
記載の多くが事実に基づいての考察であると同時に、前著に対する書評などを調べた上で、客観評価して再考察していたり、新たに焦点を絞ったりしているように、まさにウェブによって本書(著者の意見)も進化していることが理解できる。また、性善説に基づいた楽観的な予測がほとんどであるが、読者に不安を感じさせない説得力がある。
本書で注目すべき点は、ウェブの仮想世界(バーチャル)が、情報量では現実世界(リアル)と対等になる一方で、伝達速度が瞬時であるために、情報の集約が正確になることである。例えば、広告料金の費用対効果などはリアル世界ではその客観性・信憑性に乏しかった(いいかげんな幻想であった)のが、バーチャル世界ではリアル(ごまかしのきかない現実)になるのだ。また、現在の多くの社会人は、バーチャル世界とリアル世界を別個に認識しているが、これから生まれてくる世代にとっては双方併せて一つの世界であるばかりでなく、バーチャル世界での仕事や交流などに人生の大半の時間を費やすことも予想される。したがって、バーチャル世界を受け入れ、柔軟な対応が迫られる。
一方、ウェブによる情報社会の到来を高速道路に喩えた羽生二冠の論を紹介し、出口付近の渋滞を乗り切ることがプロの扉を開くとしており、これも説得力がある。しかし、氾濫する情報のうち適切なものを得る際の手法を嗜好に合わせるのみでは問題があるように感じた。例えば、単純に検索数が情報の正しさや客観性を示すわけではない。カルト情報などを見極める能力が先行すべきであり、論理的思考が可能な状況を築いた上で、という条件が高速道路にのる以前に必要と感じる。
本書は非常に面白い情報が多く、基本的には良書と思う。ただし、ロングテールなど(前著では紹介されているが)注釈無しの用語もあって、初めて見る者にとっては理解しづらく、独立した書としては読者が限られてしまう可能性があり、星4つとした。
VINEメンバー
Amazonで購入
前著『ウェブ進化論』でウェブ社会の見通しを語った著者が来たるべきウェブ社会でいかに働き、いかに学ぶかを記したのが本書である。
シリコンバレーを肌で知る著者はウェブ社会に終始一貫して楽観的である。シリコンバレーを、ウェブ社会を深く知る著者ならではの信頼からくる楽観である。ウェブ社会の正の側面だけでなく、負の側面も考え、その結論としての楽観論であるから非常に力強い。きっとシリコンバレーの雰囲気はこのような力強い楽観論に支えられているのだろうと感じた。
どうも日本では新しい風潮に対しては斜に構えたり、距離を置いたりすることが知的な態度だというような雰囲気もある。そんな態度ではなく、「高速道路」であれ、「けものみち」であれ、「好き」ということを原動力に自らのすべてをかけるような楽観論こそが閉塞感漂う日本には必要なのかもしれない。
新しいウェブ社会を巡るキーワードの一つにクラウドコンピューティングがある。次第にウェブの向こう側の「もう一つの地球」の存在感は大きくなりつつある。好むと好まざるとに関わらずウェブ社会に巻き込まれつつある。ならばいっそのこと自発的に飛び込んでいくことによってより明るい道が開けていくのではないかと思わされた。
本書を読めばわかるが、著者はウェブ社会だけを礼賛してるわけではない。それぞれの人にはそれぞれの適性がある。旧来の組織社会に適している人もいれば、ネットで好きなことに没頭することに向いている人もいる。様々な人に会い、自分のロールモデルを見つけていけばよい。ただウェブ社会を無視することは最早不可能だろうとは思わされた。こちらがわの社会とあちら側の社会、どちらに基軸を置くにしろ、これからは双方を行き来することが求められてくるのだろう。
シリコンバレーを肌で知る著者はウェブ社会に終始一貫して楽観的である。シリコンバレーを、ウェブ社会を深く知る著者ならではの信頼からくる楽観である。ウェブ社会の正の側面だけでなく、負の側面も考え、その結論としての楽観論であるから非常に力強い。きっとシリコンバレーの雰囲気はこのような力強い楽観論に支えられているのだろうと感じた。
どうも日本では新しい風潮に対しては斜に構えたり、距離を置いたりすることが知的な態度だというような雰囲気もある。そんな態度ではなく、「高速道路」であれ、「けものみち」であれ、「好き」ということを原動力に自らのすべてをかけるような楽観論こそが閉塞感漂う日本には必要なのかもしれない。
新しいウェブ社会を巡るキーワードの一つにクラウドコンピューティングがある。次第にウェブの向こう側の「もう一つの地球」の存在感は大きくなりつつある。好むと好まざるとに関わらずウェブ社会に巻き込まれつつある。ならばいっそのこと自発的に飛び込んでいくことによってより明るい道が開けていくのではないかと思わされた。
本書を読めばわかるが、著者はウェブ社会だけを礼賛してるわけではない。それぞれの人にはそれぞれの適性がある。旧来の組織社会に適している人もいれば、ネットで好きなことに没頭することに向いている人もいる。様々な人に会い、自分のロールモデルを見つけていけばよい。ただウェブ社会を無視することは最早不可能だろうとは思わされた。こちらがわの社会とあちら側の社会、どちらに基軸を置くにしろ、これからは双方を行き来することが求められてくるのだろう。
VINEメンバー
Amazonで購入
「ウェブ進化論」の続編ということで手に取ってみました。
今の世の中はインターネットなしでは考えられない世の中になっていますが、"仕組み"は変わっても、"考え方"や"仕事のやり方"はあんまり変わってなかったりします。むしろ、"インターネットを使うこと"は"雲をつかむようなこと"で、あんまり良くないと思われがちだったりします。砂上の楼閣を建てたってすぐに崩れるぞなんて思われたりもします。この本ではそんなインターネットを使っていかに働いていくか・学んでいくかを指南してくれます。これから最前線を突っ走っていくには、この本みたいな行動が必要なのかななんて感じたりしました。勉強になります。
・・・・が、とっても回りくどくてわかりずらいです。「ウェブ進化論」が読みやすかっただけに、残念。いいことが書いてあるとは思うんだけど、読みづらい。。。。
今の世の中はインターネットなしでは考えられない世の中になっていますが、"仕組み"は変わっても、"考え方"や"仕事のやり方"はあんまり変わってなかったりします。むしろ、"インターネットを使うこと"は"雲をつかむようなこと"で、あんまり良くないと思われがちだったりします。砂上の楼閣を建てたってすぐに崩れるぞなんて思われたりもします。この本ではそんなインターネットを使っていかに働いていくか・学んでいくかを指南してくれます。これから最前線を突っ走っていくには、この本みたいな行動が必要なのかななんて感じたりしました。勉強になります。
・・・・が、とっても回りくどくてわかりずらいです。「ウェブ進化論」が読みやすかっただけに、残念。いいことが書いてあるとは思うんだけど、読みづらい。。。。