ソーシャルネットワークにおける人のつながりと人の活動、そして最新の神経科学や認知心理学の知見にもとづく人の本質、
この2つが本書のメインテーマになってます。
対象読者は、ウェブマーケティングの実務家やウェブサービスの開発者といったプロはもちろん、非常に平易に書かれていて
分かりやすい内容なので、「ちょっとソーシャルに興味がある」程度の社会人や学生にもオススメ。
著者のポール・アダムスさんは、ウェブがコンテンツ中心から人中心へと構造変化していて、
オフラインの社会活動がオンラインに移行し、ウェブがますますオフラインの世界に近づいていると主張しています。
FacebookやTwitterの普及はもちろん、携帯のアドレス帳でのつながりをベースにしたLINEの急成長を見ると、
たしかにそうだとうなずける部分が多いですね。
本書は、著者自身がいっている通り、「人の社会行動に関する法則を理解するための入門書」であり、
「関連する分野の主な研究を集め、すぐに実行可能なアクションプランにまとめている」ものです。
2時間程度で軽く読めるボリュームで、幅広い内容をサッと概観できるのが本書の美点といえます。
1つ1つの論点を掘り下げた、読み応えのある本ではないので、その点はご留意ください。
以下、第10章:結論からキーフレーズをピックアップ。
---
・ソーシャルネットワークは目新しいものではなく、ソーシャルウェブは一時的な流行ではない
・情報共有は目的達成の手段
・ソーシャルネットワークは独立した小グループで構成されており、グループをつなぐ役割を果たしているのは普通の人々
・親しい人々なら強い影響を受ける
・情報の拡散においては、個人の性質よりもネットワークの性質のほうが重要になる
・人は他人を観察することで、どのように振る舞うべきかを理解する
・私たちが下す決断の大部分は、無意識と感情をつかさどる脳によって行われる
・人は新しいことを避けるようにできている(特に自分の信念と反する場合)
・人は友人から情報を得ることがますます増えている
・ビジネスを人中心型へと移行することが必要不可欠になる
・新しい知識体系が求められるようになる
- 人の社会行動
- ネットワーク
- 人の思考回路
・「独立した小規模な友人グループ」に焦点を当てよう
---
Kindle 端末は必要ありません。無料 Kindle アプリのいずれかをダウンロードすると、スマートフォン、タブレットPCで Kindle 本をお読みいただけます。
無料アプリを入手するには、Eメールアドレスを入力してください。
