ベルばらぐらいしかこの時代の基礎知識を持ち合わせていない私としては、作者の話術にそのまま吸い込まれてしまいます。
いくら、アントワネットを更生させようとしても、徒労に終わる主人公。最期には主人公はオスカル様よろしく、革命に同調するような心境に。
最期には、主人公は主人公からの視点では、フランスやオーストラリアの危機を招いた最大級のバカップルはアントワネットとフェルゼンですね〜。
って感じの小説かな〜。ルイ十六世がなんで逃亡しようとしたのかその心理がベルばら読んでもよくわからなかったのですが、その点もそれなりに言及されてて面白い。ロベスピエールは、ベルばらに近い印象を持ちます。
なお、聖戦ヴァンデの主人公も結構登場してます。
ウィーンの密使―フランス革命秘話 (講談社文庫) (日本語) 文庫 – 1999/5/1
藤本 ひとみ
(著)
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本の長さ431ページ
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言語日本語
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出版社講談社
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発売日1999/5/1
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ISBN-104062645629
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ISBN-13978-4062645621
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商品の説明
内容(「BOOK」データベースより)
オーストリアの青年士官ルーカスは皇帝の密命を受け、フランス王妃マリー・アントワネットの元に向かう。フェルセンとの恋に身を焼くアントワネットを説得し、ミラボー、ダントン、ロベスピエールらを利用して、革命阻止をはかるルーカスに迫る影。王妃が皇帝にあてた密書とは。激動の二都に展開する大河ロマン。
著者について
1951年長野県飯田市に生まれる。12年間の公務員生活ののち『眼差』でデビュー、作家活動に入る。ヨーロッパを舞台にした歴史ロマンや犯罪心理小説を中心に、次々と秀作を発表。西洋史への深い造詣と綿密な取材に裏打ちされた作品は読者を魅了し、絶大な支持を得ている。著者に『侯爵サド』『ハプスブルクの宝剣』『暗殺者ロレンザッチョ』『聖アントニウスの夜』『預言者ノストラダムス』他多数。
登録情報
- 出版社 : 講談社 (1999/5/1)
- 発売日 : 1999/5/1
- 言語 : 日本語
- 文庫 : 431ページ
- ISBN-10 : 4062645629
- ISBN-13 : 978-4062645621
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Amazon 売れ筋ランキング:
- 969,033位本 (の売れ筋ランキングを見る本)
- - 12,055位講談社文庫
- - 12,983位歴史・時代小説 (本)
- - 28,559位日本文学
- カスタマーレビュー:
カスタマーレビュー
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2004年8月16日に日本でレビュー済み
どこまでも軽薄で、
そのくせ人の心を操る方法は知っている
フランス王妃マリー・アントワネット。
フランス革命は
諸外国との戦争で赤字がふくらんだフランス王家が崩壊したのであって
王妃の浪費のせいではない。
だが、彼女のような女性がフランス王妃でなかったなら
もしかすると事態が変わっていたのかもしれない。
そう思わせる。
なかなか斬新な歴史の裏側だ。
多少理屈っぽいが、物語の展開はあざやかである。
最後のページで、主人公の決断に、心が晴れる。
フェルゼン伯爵の実体も
ベルばらに華麗に登場したのとはだいぶ違うので
面白いと思う。
そのくせ人の心を操る方法は知っている
フランス王妃マリー・アントワネット。
フランス革命は
諸外国との戦争で赤字がふくらんだフランス王家が崩壊したのであって
王妃の浪費のせいではない。
だが、彼女のような女性がフランス王妃でなかったなら
もしかすると事態が変わっていたのかもしれない。
そう思わせる。
なかなか斬新な歴史の裏側だ。
多少理屈っぽいが、物語の展開はあざやかである。
最後のページで、主人公の決断に、心が晴れる。
フェルゼン伯爵の実体も
ベルばらに華麗に登場したのとはだいぶ違うので
面白いと思う。
2002年5月10日に日本でレビュー済み
フランス国王ルイ16世に嫁いだオーストリア皇女・マリア・アントニア(=マリー・アントワネット)。もしこの女性が、ハプスブルク家の血特有の賭博好きで、また頑固な性格をもっていなければ。また、偉大な親を持つために世間の苦労を知らずに育った子供がそうであるように、オーストリア国民の敬愛を一身にあつめた女帝マリア・テレジアを親ともつがゆえに甘ったれで軽薄な性格に育たなかったのなら。フランス女王としての自覚を持ち、オーストリア王家の人間であるという考えを捨て去ることのできる賢明さを持っていたのなら。フランス革命は起こらなかったか、あるいは起こったとしても処刑されるに至らずに別な結果となっていたのではないか。
この本を読むとつくづくそのように考えてしまいます。!!オーストリア皇帝の密命を受けて密使としてフランスに潜入し、アントワネットを守るため東奔西走するルーカス。しかし、彼が必死の思いで成し遂げた事ことごとくがアントワネットの軽薄さのために水泡に帰す。
かつての愛する幼なじみのために命を懸けるルーカスと、結局自らの享楽と保身しか考える事のできなかったアントワネットの姿を見るにつけ、とてもやりきれない、悲しい気持ちになってしまいます。
この本を読むとつくづくそのように考えてしまいます。!!オーストリア皇帝の密命を受けて密使としてフランスに潜入し、アントワネットを守るため東奔西走するルーカス。しかし、彼が必死の思いで成し遂げた事ことごとくがアントワネットの軽薄さのために水泡に帰す。
かつての愛する幼なじみのために命を懸けるルーカスと、結局自らの享楽と保身しか考える事のできなかったアントワネットの姿を見るにつけ、とてもやりきれない、悲しい気持ちになってしまいます。