映画が控えめに言っても傑作だったので、監督が書かれた小説も購入してみました。
レイアウトに凝っているところがあるのですが、それがただ「こういうデザイン良いでしょ?」と遊び心だけでやっているわけではなく、
それ(そうデザインすること)が一番そのシーンで伝えたいことがが伝わるからやっている、というのが本当に久々に「紙の本で読む価値がある体験だったなー」と感じました。
映画では語られなかったキャラクターの心情もわかりますし、
とにかく早口で膨大な量のセリフを浴びる映画だったので、「ここ、こんなこと言ってたんだ」と確認するのも面白いです。
語られなかった脇キャラの裏話も面白くて、とにかく終始楽しく読みました。
映画も素晴らしく、
「こういう映画が海外だけでなく日本でも評価されるようになって欲しい」と強く思いましたが、
小説は小説でとても素晴らしかったので、
どこかのパクリとかタレント本がノミネートされる昨今の芥川直木含めての文学賞界隈を見ていると、
「こういう本を発掘して評価してこその出版界だろう!」という気持ちになりました。
クドカンが初めて現れた時以来の「今っぽさ」「時代が変わった感」を感じた映画であり、小説であり。
本当に冗談じゃなく「芥川賞や直木賞を受賞するに値するのでは」と読み終えた瞬間に感じたほどで。
つまりは、そのくらい良い読書体験をしたな、と。
レイアウトや表現の追求に、監督の才能の底知れなさと、大好きな映画の小説版に良い編集者がついてくれて良かった…と心から感じました。
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