米国中枢の機密を暴き世界を驚かせたウィキリークス
ですが、イラクの民間人射殺の動画など一連の機密を
ウィキリークスに渡した米陸軍のインテリジェント分析官
ブラッドリー・マニングの行動こそ注目されます。
本書でマニング分析官のことを知りました。
本書では、3・11テロを未然に防げなかったのは、
米軍内部で情報共有がなされていなかったことも原因で
あるとの反省から機密情報が軍内部に広がったとされ、
ウィキリークスへの情報漏えいにつながったとしています。
しかし・・
その後の米国の動向を見ると、ウィキリークスの“衝撃”
も巨大な権力の前では無力だったようにも思えます。
ノーム・チョムスキー教授のように「真実は繰り返さねば
ならないという真実です。一度語られたからといって陳腐
なものになるわけではないでしょう。だから反復し続ける
のです。メディア、権力機関の抵抗は強力なので一度真実
を語っただけでは十分ではない・・」(チョムスキー・21
世紀の帝国アメリカを語る、訳者まえがき)という粘り強さ
があればウィキリークスは本当に衝撃的なものになるでしょう。
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