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ウィキリークスからフェイスブック革命まで 逆パノプティコン社会の到来 (ディスカヴァー携書) 新書 – 2011/4/16
「パノプティコン」という言葉をご存じだろうか? 日本語では「全展望監視システム」と訳されている。
18世紀、ベンサムによって考案された監獄の設計案だ。
ウィキリークスやフェイスブック革命による一連の騒動を見て、著者は、このパノプティコンを思い出したと語る。
ただ、構図は逆だ。牢獄にいて見張られるのが政府や大企業で、看守塔にいるのが市民なのである。
あのジョージ・オーウェルが小説『1984』において危惧していたのは、「ビッグブラザー」としての政府によって、市民の一挙手一投足が監視される未来社会だったが、
ウィキリークスやフェイスブックの登場は、政府活動の陰の部分を含めたあらゆる情報を明らかにし、勇気ある市民が声を結集し、命をかけた政治行動を起こすための強力な武器を与えた。
看守塔にいるのは市民であり、監視されるのは政府であるという「逆パノプティコン社会」の到来だ。
本書は、気鋭のメディア学者ジョン・キムが、ウィキリークスやフェイスブック革命に関するハーバード大学インターネット研究所の面々との議論、
ならびに独自の視点による分析を通じて、この「逆パノプティコン社会」すなわち情報完全透明化社会の到来を論じる一冊である。
〈コピー〉
気鋭の法学者が読み解く、
ウィキリークスと
ジャスミン・エジプト革命が示した
逆パノプティコン社会(情報完全透明化社会)への潮流
もはや誰もこの流れを止めることはできない
18世紀、ベンサムによって考案された監獄の設計案だ。
ウィキリークスやフェイスブック革命による一連の騒動を見て、著者は、このパノプティコンを思い出したと語る。
ただ、構図は逆だ。牢獄にいて見張られるのが政府や大企業で、看守塔にいるのが市民なのである。
あのジョージ・オーウェルが小説『1984』において危惧していたのは、「ビッグブラザー」としての政府によって、市民の一挙手一投足が監視される未来社会だったが、
ウィキリークスやフェイスブックの登場は、政府活動の陰の部分を含めたあらゆる情報を明らかにし、勇気ある市民が声を結集し、命をかけた政治行動を起こすための強力な武器を与えた。
看守塔にいるのは市民であり、監視されるのは政府であるという「逆パノプティコン社会」の到来だ。
本書は、気鋭のメディア学者ジョン・キムが、ウィキリークスやフェイスブック革命に関するハーバード大学インターネット研究所の面々との議論、
ならびに独自の視点による分析を通じて、この「逆パノプティコン社会」すなわち情報完全透明化社会の到来を論じる一冊である。
〈コピー〉
気鋭の法学者が読み解く、
ウィキリークスと
ジャスミン・エジプト革命が示した
逆パノプティコン社会(情報完全透明化社会)への潮流
もはや誰もこの流れを止めることはできない
- 本の長さ240ページ
- 言語日本語
- 出版社ディスカヴァー・トゥエンティワン
- 発売日2011/4/16
- ISBN-10488759898X
- ISBN-13978-4887598980
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商品の説明
内容(「BOOK」データベースより)
「パノプティコン」という言葉をご存じだろうか?日本語では「全展望監視システム」と訳されている。18世紀、ベンサムによって考案された監獄の設計案だ。ウィキリークスやフェイスブック革命による一連の騒動を見て、このパノプティコンを思い出す。ただ、構図は逆だ。看守塔にいるのは政府ではなく市民なのである。あのジョージ・オーウェルが小説『1984』において危惧していたのは、「ビッグブラザー」としての政府によって、市民の一挙手一投足が監視される未来社会だったが、ウィキリークスやフェイスブックの登場は、政府活動の陰の部分を含めたあらゆる情報を明らかにし、勇気ある市民が声を結集し、命をかけた政治行動を起こすための強力な武器を市民に与えた。看守塔にいるのは市民であり、監視されるのは政府であるという「逆パノプティコン社会」の到来だ。本書では、ウィキリークスやフェイスブック革命の分析を通じて、この「逆パノプティコン社会」の到来について論じることにする。
レビュー
フランスの哲学者ミシェル・フーコーが書いた『監獄の誕生』という本がある。「処罰」というもの、「監獄」というものはどのようにして生まれたのか、
ということについて書かれているのだが、この本の中でフーコーはひとつの概念を提示する。「パノプティコン(Panopticon)」というもので、日本語では「全展望監視システム」と訳されている。
もともとは18世紀にイギリスで功利主義を提唱したジェレミー・ベンサムという思想家によって考案された概念で、監獄というものをもっとも効率的に、
そして受刑者が社会に復帰しやすくするために最終的に辿り着いた設計案だ。
「パノプティコン」の設計図はごくシンプルだ。まず、監獄の真ん中に看守塔が立つ。そしてその看守塔を囲むかたちで円形の独房があり、そこに囚人を収監する。
もうひとつ、重要な設計要件があって、それは看守塔から独房を見ることはできるが、看守塔にはブラインドをかけて、独房から看守塔を見ることはできないようにすることだ。
つまり、囚人は、自分を監視する看守を見ることはできない。
その講義のなかで、担当教授がわたしたち学生に次の質問をした。
「みなさんは看守塔の中に、最低何人いれば独房の囚人を監視できると思いますか?」
はたして答えは「0人」だった。わたしを含め、誰も答えを当てることはできなかった。
囚人は、実際自分が監視されているかどうかはともかく、監視されているかもしれないという、その可能性の存在を気にして自己を規律するから、というのがその理由だった。
実際に、それが正解なのかについては異論の余地はあると思うが、その根底にあるアイデアについては、ほとんどの人が賛同するものと思われる。 --著者よりコメント
ということについて書かれているのだが、この本の中でフーコーはひとつの概念を提示する。「パノプティコン(Panopticon)」というもので、日本語では「全展望監視システム」と訳されている。
もともとは18世紀にイギリスで功利主義を提唱したジェレミー・ベンサムという思想家によって考案された概念で、監獄というものをもっとも効率的に、
そして受刑者が社会に復帰しやすくするために最終的に辿り着いた設計案だ。
「パノプティコン」の設計図はごくシンプルだ。まず、監獄の真ん中に看守塔が立つ。そしてその看守塔を囲むかたちで円形の独房があり、そこに囚人を収監する。
もうひとつ、重要な設計要件があって、それは看守塔から独房を見ることはできるが、看守塔にはブラインドをかけて、独房から看守塔を見ることはできないようにすることだ。
つまり、囚人は、自分を監視する看守を見ることはできない。
その講義のなかで、担当教授がわたしたち学生に次の質問をした。
「みなさんは看守塔の中に、最低何人いれば独房の囚人を監視できると思いますか?」
はたして答えは「0人」だった。わたしを含め、誰も答えを当てることはできなかった。
囚人は、実際自分が監視されているかどうかはともかく、監視されているかもしれないという、その可能性の存在を気にして自己を規律するから、というのがその理由だった。
実際に、それが正解なのかについては異論の余地はあると思うが、その根底にあるアイデアについては、ほとんどの人が賛同するものと思われる。 --著者よりコメント
著者について
ジョン・キム
慶應義塾大学大学院 政策・メディア研究科特任准教授。韓国生まれ。
日本に国費留学。米インディアナ大学博士課程単位取得退学。中央大学博士号取得(総合政策博士)。
2004年より、慶應義塾大学デジタルメディア・コンテンツ統合研究機構助教授、2009年より現職。
英オックスフォード大学客員上席研究員、ドイツ連邦防衛大学研究員(ポスドク)、ハーバード大学法科大学院visiting scholar等を歴任。
慶應義塾大学大学院 政策・メディア研究科特任准教授。韓国生まれ。
日本に国費留学。米インディアナ大学博士課程単位取得退学。中央大学博士号取得(総合政策博士)。
2004年より、慶應義塾大学デジタルメディア・コンテンツ統合研究機構助教授、2009年より現職。
英オックスフォード大学客員上席研究員、ドイツ連邦防衛大学研究員(ポスドク)、ハーバード大学法科大学院visiting scholar等を歴任。
著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)
キム,ジョン
慶應義塾大学大学院 政策・メディア研究科特任准教授。韓国生まれ。日本に国費留学。米インディアナ大学博士課程単位取得退学。中央大学博士号取得(総合政策博士)。2004年より、慶應義塾大学デジタルメディア・コンテンツ統合研究機構助教授、2009年より現職。英オックスフォード大学客員上席研究員、ドイツ連邦防衛大学研究員(ポスドク)、ハーバード大学法科大学院visiting scholar等を歴任(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
慶應義塾大学大学院 政策・メディア研究科特任准教授。韓国生まれ。日本に国費留学。米インディアナ大学博士課程単位取得退学。中央大学博士号取得(総合政策博士)。2004年より、慶應義塾大学デジタルメディア・コンテンツ統合研究機構助教授、2009年より現職。英オックスフォード大学客員上席研究員、ドイツ連邦防衛大学研究員(ポスドク)、ハーバード大学法科大学院visiting scholar等を歴任(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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登録情報
- 出版社 : ディスカヴァー・トゥエンティワン (2011/4/16)
- 発売日 : 2011/4/16
- 言語 : 日本語
- 新書 : 240ページ
- ISBN-10 : 488759898X
- ISBN-13 : 978-4887598980
- Amazon 売れ筋ランキング: - 1,009,066位本 (の売れ筋ランキングを見る本)
- - 379位ディスカヴァー携書
- - 6,379位社会一般関連書籍
- - 35,907位コンピュータ・IT (本)
- カスタマーレビュー:
著者について
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カスタマーレビュー
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
レビューのフィルタリング中に問題が発生しました。後でもう一度試してください。
2013年3月3日に日本でレビュー済み
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Amazonで購入
この本がかきはじめられたころはウィキリークスに関する本があまりなかったということで,この本の大半はそれを紹介することにあてられている. 「逆パノプティコン」 というキーワードは目をひくだけで,議論にはあまり関係ない. ウィキリークスのほかにはフェイスブック革命をとりあげているが,これらをつなぐ材料はたりていないとおもえる. ウィキリークスがこれからくる革命のはしりという趣旨だが,ウィキリークスのその後の停滞をかんがえると,それも疑問だ.
2人のお客様がこれが役に立ったと考えています
役に立った
2011年7月11日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
他のレビュアーも書かれているとおり、私も「パノプティコン」⇒ミシェル・フーコー⇒現代思想という連想が働き、現代社会を哲学的・体系的にとらえた内容を期待していたが、やや「タイトル負け」している感が否めなかった。それでも「フェイスブック人口」が世界で3番目に多い「国」という考え方は、さまざまな広がりを予感させるし、北アフリカ諸国の民主化運動の原動力になっていることも、詳細な「レポート」により報告されている。誤解を恐れず言うならば、「逆パノプティコン」の対象である「政府」「大企業」の視線が全く欠落しているように思う。この「逆パノプティコン」社会のもとで、「政府」「大企業」はどのように振る舞い、どういう立場で行政・経営していけばいいのか。もし続編が出版されるならば、その辺りを期待したい。
2011年5月25日に日本でレビュー済み
ウィキリークスやフェイスブック革命の基本的な部分をおさえたいのなら、この本がおすすめだ。文章は読みやすく、数時間もあれば読み終えることができるだろう。
ただ「逆パノプティコン」という単語がタイトルに使われていることから、ミシェル・フーコーをはじめとした現代思想や社会理論などを絡めた深い考察がなされていると期待する人がいるかもしれないが、そのような考察はなされていないので注意が必要だ。この本で述べられていることは極めて単純で、SNSやウィキリークスによって市民が権力を監視できる社会になってきたということを述べているだけなので、アイデアとしてはネット社会論などで繰り返し言われてきたことを述べているに過ぎない。
そもそもパノプティコンとは権力が市民を監視するシステムという単純な意味で使われているわけではなかったはずで、その逆の状況である市民が権力を監視する社会を逆パノプティコン社会と表現すること自体、完全に的外れというわけではないのだが、なにかしっくりとこない、もやもやした感じの残るネーミングのような気がする。
ただ「逆パノプティコン」という単語がタイトルに使われていることから、ミシェル・フーコーをはじめとした現代思想や社会理論などを絡めた深い考察がなされていると期待する人がいるかもしれないが、そのような考察はなされていないので注意が必要だ。この本で述べられていることは極めて単純で、SNSやウィキリークスによって市民が権力を監視できる社会になってきたということを述べているだけなので、アイデアとしてはネット社会論などで繰り返し言われてきたことを述べているに過ぎない。
そもそもパノプティコンとは権力が市民を監視するシステムという単純な意味で使われているわけではなかったはずで、その逆の状況である市民が権力を監視する社会を逆パノプティコン社会と表現すること自体、完全に的外れというわけではないのだが、なにかしっくりとこない、もやもやした感じの残るネーミングのような気がする。
2011年4月28日に日本でレビュー済み
「逆パノプティコン社会の到来」といったキャッチで著者は議論を展開したかったのかもしれないが、残念ながらその意図は失敗しているように見受けられた。
全体的にWikileaksやジャスミン革命など昨今の状況を広く浅くなめた程度の記述にとどまり、例えば東浩紀氏の昨今の仕事にみられるようなフーコー以降の新しい社会理論を提示するような分析には至っていない。
よって、WikileaksやTwitter, Facebookなどをそれなりに使っていて、チュニジアやイランの件などについて、それなりにネットで情報収集している人にとって目新しい情報はあまりなく、また、最新の社会思想などについての新しい知見を求めている人に参考となるような記述も無かったと思う。
数時間で読めるので、何となく最近の状況をキャッチアップしたい人向けの普通の新書かなと思います。
全体的にWikileaksやジャスミン革命など昨今の状況を広く浅くなめた程度の記述にとどまり、例えば東浩紀氏の昨今の仕事にみられるようなフーコー以降の新しい社会理論を提示するような分析には至っていない。
よって、WikileaksやTwitter, Facebookなどをそれなりに使っていて、チュニジアやイランの件などについて、それなりにネットで情報収集している人にとって目新しい情報はあまりなく、また、最新の社会思想などについての新しい知見を求めている人に参考となるような記述も無かったと思う。
数時間で読めるので、何となく最近の状況をキャッチアップしたい人向けの普通の新書かなと思います。
2011年6月4日に日本でレビュー済み
フーコーの「監獄の誕生」の中にある、パノプティコン(全展望/一望監視システム)は功利主義で知られるベンサムの考案によるもので、アリの巣のような円形の監獄の真ん中に監視塔を置く。塔からは囚人が一望できるが囚人側からは塔に人がいるかどうかはわからない。すなわち監視人がいなくても囚人たちは「常に監視されている」と思わせることができる、というもの。
昔、社会学の講義でこの話を聴いた時にはオーウェルの「ビッグブラザー」、そしていたるところにある監視カメラや国民背番号制やカード使用をトレースすることによって国民を監視するシステムに話が及んだ。
さて、本書では政府が国民を監視統制するのではなく、ウィキリークスによって政府の行動が暴露される現状を伝える。同サイトはウィキペディアのような投稿サイトから、サイト運営者が情報を編集することでメディアとなり、さらに大手メディアと共存するように変化している。主催のアサンジ氏は「腐敗のエコシステムを根絶」することを宣言、抑圧的な国だけではなく、アメリカ政府や米軍の機密も暴露、さらに大企業の非倫理的行為も告発するようになる。
世界を透明化、共有化したいという概念はフェイスブックやツイッターとも共通する部分もあるが、事が外交や軍の機密に及んでくるとアサンジ氏を「テロリスト」と呼ぶ人もいて、まだ評価は定まらない。
本書は他のレヴューアーも書かれている通り、ウィキリークス(と一部SNS)が社会的にムーヴメントを起こす役割について記述するが、著者の思想よりも説明に終始した本である。公平ではあるが物足りなさも感じるかもしれない。
昔、社会学の講義でこの話を聴いた時にはオーウェルの「ビッグブラザー」、そしていたるところにある監視カメラや国民背番号制やカード使用をトレースすることによって国民を監視するシステムに話が及んだ。
さて、本書では政府が国民を監視統制するのではなく、ウィキリークスによって政府の行動が暴露される現状を伝える。同サイトはウィキペディアのような投稿サイトから、サイト運営者が情報を編集することでメディアとなり、さらに大手メディアと共存するように変化している。主催のアサンジ氏は「腐敗のエコシステムを根絶」することを宣言、抑圧的な国だけではなく、アメリカ政府や米軍の機密も暴露、さらに大企業の非倫理的行為も告発するようになる。
世界を透明化、共有化したいという概念はフェイスブックやツイッターとも共通する部分もあるが、事が外交や軍の機密に及んでくるとアサンジ氏を「テロリスト」と呼ぶ人もいて、まだ評価は定まらない。
本書は他のレヴューアーも書かれている通り、ウィキリークス(と一部SNS)が社会的にムーヴメントを起こす役割について記述するが、著者の思想よりも説明に終始した本である。公平ではあるが物足りなさも感じるかもしれない。
2011年4月24日に日本でレビュー済み
「逆パノプティコン」とは、上手いキーワード使いだ。
逆パノプティコンは、政治の地平だけでなく、
人々の生活、消費の世界でも進行している。
ウィキリークスは、国家や政治行動のあり方を変更させる力になり、
ソーシャルメディアは企業や消費のあり方を変更させる力になる。
これまでの国家→市民、企業→ユーザーの流れを、
市民→国家、ユーザー→企業の、逆方向に変えてしまうからだ。
情報を持つものが持たないものを支配する構造からの、
リバース・エンジニアリングとでもいおうか。
現在われわれは、明らかなパラダイムの変換の時代にいる。
そのことは、既存のメディアに触れているだけでは知ることはできない。
ウィキリークスやアサンジュ氏に対する日本の既存メディアの伝え方の浅さは、
まさに、世界に取り残されたガラパゴスにふさわしい。
「パンプティコン」をキーワードとして思考したミシェル・フーコーは
ここしばらく引用されることが少ない思想家だが、
フーコーの使った<アルケオロジー><エピステーメー><ディスクール>など他の
キーワードも再び脚光を浴びそうな気がする。
「逆パノプティコン」。それにしても面白いキーワードをもってきたものだ。
なお、本書には、アマゾンがウィキリークスのクラウド使用契約を解除したことが
書かれている。契約自由は企業はもちろん、すべての人の権利であり、
とくにコメントはないが、
レビューで、このことに触れておくのも重要であると思い、付記しておきます。
逆パノプティコンは、政治の地平だけでなく、
人々の生活、消費の世界でも進行している。
ウィキリークスは、国家や政治行動のあり方を変更させる力になり、
ソーシャルメディアは企業や消費のあり方を変更させる力になる。
これまでの国家→市民、企業→ユーザーの流れを、
市民→国家、ユーザー→企業の、逆方向に変えてしまうからだ。
情報を持つものが持たないものを支配する構造からの、
リバース・エンジニアリングとでもいおうか。
現在われわれは、明らかなパラダイムの変換の時代にいる。
そのことは、既存のメディアに触れているだけでは知ることはできない。
ウィキリークスやアサンジュ氏に対する日本の既存メディアの伝え方の浅さは、
まさに、世界に取り残されたガラパゴスにふさわしい。
「パンプティコン」をキーワードとして思考したミシェル・フーコーは
ここしばらく引用されることが少ない思想家だが、
フーコーの使った<アルケオロジー><エピステーメー><ディスクール>など他の
キーワードも再び脚光を浴びそうな気がする。
「逆パノプティコン」。それにしても面白いキーワードをもってきたものだ。
なお、本書には、アマゾンがウィキリークスのクラウド使用契約を解除したことが
書かれている。契約自由は企業はもちろん、すべての人の権利であり、
とくにコメントはないが、
レビューで、このことに触れておくのも重要であると思い、付記しておきます。
2011年4月20日に日本でレビュー済み
ウィキリークスから始まり、サイバー戦争、フェイスブック革命からソーシャルメディアについて網羅していて学際的な内容だった。
入門者でもわかるように書かれているためわかりやすい上、多様な論点を提示して読者に考えさせる良書。
真の「ジャーナリズム」とは?
ウィキリークスは「正義」なのか?
革命におけるソーシャルメディアの役割とは?
ウィキリークス誕生からソーシャルメディアの展望を一つの流れにして構成されていて、包括的に「今」を読み解くことができる。
市民が政府を監視する時代。それが「逆パノプティコン社会」であり、メディアの超国家性は法制度などで簡単に止められることではない。
情報透明化社会への流れに政府や企業はいかに対応していくのだろうか。
インターネット社会の課題や問題点を知るのに最適な一冊。
入門者でもわかるように書かれているためわかりやすい上、多様な論点を提示して読者に考えさせる良書。
真の「ジャーナリズム」とは?
ウィキリークスは「正義」なのか?
革命におけるソーシャルメディアの役割とは?
ウィキリークス誕生からソーシャルメディアの展望を一つの流れにして構成されていて、包括的に「今」を読み解くことができる。
市民が政府を監視する時代。それが「逆パノプティコン社会」であり、メディアの超国家性は法制度などで簡単に止められることではない。
情報透明化社会への流れに政府や企業はいかに対応していくのだろうか。
インターネット社会の課題や問題点を知るのに最適な一冊。