インターセックス (集英社文庫) (日本語) 文庫 – 2011/8/19
帚木 蓬生
(著)
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本の長さ616ページ
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言語日本語
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出版社集英社
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発売日2011/8/19
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ISBN-104087467295
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ISBN-13978-4087467291
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商品の説明
内容(「BOOK」データベースより)
「神の手」と評判の若き院長、岸川に請われてサンビーチ病院に転勤した秋野翔子。そこでは性同一障害者への性転換手術や、性染色体の異常で性器が男でも女でもない、“インターセックス”と呼ばれる人たちへの治療が行われていた。「人は男女である前に人間だ」と主張し、患者のために奔走する翔子。やがて彼女は岸川の周辺に奇妙な変死が続くことに気づき…。命の尊厳を問う、医学サスペンス。
著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)
帚木/蓬生
1947年生まれ。東京大学仏文科卒。九州大学医学部卒。93年『三たびの海峡』で第14回吉川英治文学新人賞、95年『閉鎖病棟』で第8回山本周五郎賞、97年『逃亡』で第10回柴田錬三郎賞、2010年『水神』で新田次郎文学賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
1947年生まれ。東京大学仏文科卒。九州大学医学部卒。93年『三たびの海峡』で第14回吉川英治文学新人賞、95年『閉鎖病棟』で第8回山本周五郎賞、97年『逃亡』で第10回柴田錬三郎賞、2010年『水神』で新田次郎文学賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
登録情報
- 出版社 : 集英社 (2011/8/19)
- 発売日 : 2011/8/19
- 言語 : 日本語
- 文庫 : 616ページ
- ISBN-10 : 4087467295
- ISBN-13 : 978-4087467291
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- 399,319位本 (の売れ筋ランキングを見る本)
- - 3,381位集英社文庫
- - 9,094位ミステリー・サスペンス・ハードボイルド (本)
- カスタマーレビュー:
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カスタマーレビュー
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2020年1月19日に日本でレビュー済み
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男女の性別、性同一性障害とは異なる第三の性、もっと言えば第四、第五まで分類ができる性がある、ということを現実として知ることができたのは大変勉強になりました。医院長の結末があまりにも急展開過ぎて、もっと、岸川対秋野のバトルがあり、そこに「インターセックス」への一石を投じる議論が深まれば面白いのではないかと感じました。たぶん、この話の前段の「エンブリオ」を読むともっと面白さがわかるのかなと思いました。性別に関して、これから現実的に議論が必要な分野なのだろうと思います。
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役に立った
2009年1月4日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
僕は10年程前から性同一性障害の問題に少し首を突っ込んでいるのですが、多くの人の勇気ある行動や発言によって、最近はこの問題に対して徐々に社会の理解が得られるようになってきていることを嬉しく感じています。
生物界における性のあり方はなかなか多様で、いつも単純に雌雄に分類できるものではなく、人間とて例外ではありません。さらに人間にはセックスとしての性以外に、ジェンダーとしての性もあるわけですから、その多様性を無視することはむしろ不自然です。
それにも関わらず「男−女」の二分法で全てを説明、解釈しようとして、そこから外れる人たちを異常だとすることは、「普通」という独善の下で行われる偏狭で残酷な差別なんだろうと思います。
本書が扱っているのはインターセックス(生まれつき男でも女でもない)の人たちで、これまでの医学が治療という名の下にこうした人たちを手術やホルモン治療によって無理やり「男−女」の図式に組み込もうとしてきたことが孕む問題を正面から追及しています。
ここで提起されている「人を男や女として評価するのではなく、人間として評価する」というのは素晴らしい考え方であり、僕は感銘を受けました。先端医療の倫理的問題を追及した著者の前作『エンブリオ』と併せて、是非読んでいただきたい小説の一つです。
生物界における性のあり方はなかなか多様で、いつも単純に雌雄に分類できるものではなく、人間とて例外ではありません。さらに人間にはセックスとしての性以外に、ジェンダーとしての性もあるわけですから、その多様性を無視することはむしろ不自然です。
それにも関わらず「男−女」の二分法で全てを説明、解釈しようとして、そこから外れる人たちを異常だとすることは、「普通」という独善の下で行われる偏狭で残酷な差別なんだろうと思います。
本書が扱っているのはインターセックス(生まれつき男でも女でもない)の人たちで、これまでの医学が治療という名の下にこうした人たちを手術やホルモン治療によって無理やり「男−女」の図式に組み込もうとしてきたことが孕む問題を正面から追及しています。
ここで提起されている「人を男や女として評価するのではなく、人間として評価する」というのは素晴らしい考え方であり、僕は感銘を受けました。先端医療の倫理的問題を追及した著者の前作『エンブリオ』と併せて、是非読んでいただきたい小説の一つです。