映画のレビューがあまりにも酷いので、原作はどんなものかと読んでみました。
うーん…作者が青春小説作家を称されるだけあって、登場人物は一人一人外見的な個性もあって魅力的。12人もいるけど割とすぐ覚えられる。
が、こと心理描写や背景描写がかなり薄く、感情移入がしにくい。どうして彼女は彼を殺さなければならなかったのか?など、ミステリで1番重要となる動機が最後まで軽いため、最終的な真犯人が判明した際も「へー」で終わってしまった。
また、そもそもかなり怪しい求人に対してこれだけ集まったとなると、全員それなりの理由が必要な筈。にも関わらず、金だけ追い求めてるのか、結局金は必要ないのかもあまりハッキリせず終了してしまった。
主人公とヒロインは何がしたかったんだろう…。一応軽く触れられてはいるけど、これも特に納得は出来ない。というか、ついで感が凄い。
建物の設定や有名ミステリのオマージュは面白かったが、この作品自体の推理的なミステリ感は低め。バトルロイヤルものだと思えば、まあまあ読み応えはあるしそれなりだった。
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