イムリが完結してしまいました。
これ以上ないほどの素晴らしい終わり方だったと思います。
地下のイムリがどうなるのか?という大いなる謎が残されましたが…。
なんだろう…救済されないと思っていた人たちがそれぞれ救済されたなと思います。
この最終巻は途中からずっと、泣きながら読むことしかできませんでした。
今までの辛かった出来事などが、とても希望など見出せなかった状況が、好転しました。
憎しみから赦しへ…償い。
罪は罪として、自分の行いから決して目を逸らさず、どれほど辛くても償いを諦めなかったミューバも、裏切られ憎しみ続けたデュガロを遂には赦しました。
ミューバがおっ母の夢を見ることができて、本当に良かったと思います。
ミューバに母を奪われたチムリもミューバを赦しました…。
チムリがミューバにかけた言葉の凄さ、重み…チムリも、チムリのお父さんもえらかった。
デュガロも、賢者のために最期まで力を尽くして働きました。
アンゾを喪ったニコすらも、ウーゾと手を携えて新しい生き方に進むことができました。
イマクをはじめとしたイコルたち、ヴィテジも…。
デュルクが、ラルドが繋げた想いがこんな風に未来を変えていったことを考えると…感無量です。
そしてデュルクが、もしかしたら今後ミューバと再会を果たせる日がくるのかなと、そんな期待も抱かせてくれたラスト…。
失ったものはあまりにも大きいけれど、そこから立ち上がり、より良い未来を作ろうとする人々に声援を送り続けたいと思います。
まとまりのない感想になりますが、序盤から一気に読者を引き込み、息もつかせぬ展開の連続と謎、謎、謎、悲しみ憎しみの連鎖を描き続けながらも、もがき抜いた人々を怒涛の救済へと導いて下さった三宅乱丈先生に、心からお疲れ様でした、素晴らしい物語をありがとうございますと申し上げたいです。
わたしも、目を開けて生きていこうと思います。
暗い洞窟に囚われてしまわないように。
ありがとうございました。
イムリ 26 (ビームコミックス) (日本語) コミック – 2020/8/12
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三宅 乱丈
(著)
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26巻中26巻: イムリ
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本の長さ240ページ
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言語日本語
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出版社KADOKAWA
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発売日2020/8/12
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ISBN-104047362247
-
ISBN-13978-4047362246
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カスタマーレビュー
5つ星のうち4.7
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2020年8月12日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
連載開始から14年間、ついに最終巻となりました。
本作の序盤から、主要登場人物たちの繰り出す青臭い理想論に辟易してきましたが、もちろん、それが作者の狙いだったと思います。邪魔者の弱点を突いて優位に立ち、最終的に支配権を手にするって、まさに米中間で今起きていることですが、そうではない物語にあえて挑戦して説得力を持って描き切った作者は見事だと思います。
24巻あたりから物語が収束に向かってきましたが、賢者の登場あたりから理想論が次第に説得力を持ち始め、現実論に身を委ねるのは心地よいけど、世界をより良く変えるには、苦しくても理想に向かって突き進むしかないということが貫かれた最終巻です。
本作の序盤から、主要登場人物たちの繰り出す青臭い理想論に辟易してきましたが、もちろん、それが作者の狙いだったと思います。邪魔者の弱点を突いて優位に立ち、最終的に支配権を手にするって、まさに米中間で今起きていることですが、そうではない物語にあえて挑戦して説得力を持って描き切った作者は見事だと思います。
24巻あたりから物語が収束に向かってきましたが、賢者の登場あたりから理想論が次第に説得力を持ち始め、現実論に身を委ねるのは心地よいけど、世界をより良く変えるには、苦しくても理想に向かって突き進むしかないということが貫かれた最終巻です。
2020年8月14日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
”彩輪”とか”侵犯術”とか、ほかで目にしたことも聞いたこともないような設定ながら、説明的な描写なしにその世界に読者を引き込んでいく筆力は、この筆者ならではのものだと思う。おそらく、緻密に煮詰められた設定なのだろう。
そして”民族”と”壁”とか、先住民との関係やその文化とか、支配と被支配の構造とか、実は社会性もとても高い作品。途中では諸悪の根源のように見えてた老害が、ラストでは結構重要な役回りを果たしたり、単純な勧善懲悪ではないところも素晴らしい。
これだけのスケールの作品をよく描き切ったと思う。三宅乱丈作品は、たぶん全部読んでるけど、文句なしに最高傑作だと言える。
そして”民族”と”壁”とか、先住民との関係やその文化とか、支配と被支配の構造とか、実は社会性もとても高い作品。途中では諸悪の根源のように見えてた老害が、ラストでは結構重要な役回りを果たしたり、単純な勧善懲悪ではないところも素晴らしい。
これだけのスケールの作品をよく描き切ったと思う。三宅乱丈作品は、たぶん全部読んでるけど、文句なしに最高傑作だと言える。
2020年8月14日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
ここ10年で最も感動した漫画です。久々に涙が出ました。
民族間の戦争で始まったストーリーが20巻以上続きました。それはそれでヒヤヒヤドキドキで、エキサイティングなものでしたが、これは、自由と平和について伝えることの前置きでしかなかった。血みどろの延々と続く殺し合いが、最後の3巻に説得力を与えたのです。
当初、操り人形でしかなかった「賢者」と、粗暴でわがままで、いやらしい敵であった「ミューバ」が、目が覚めるように生まれ変わり、二人を中心に終盤が展開します。苦しく、多大な犠牲を要求した戦争が終わりました。そして、丁寧に、丁寧に、心や体が自由であること、平和であることがいかに大切か、心の芯に染み入るように説明されます。そのためには互いを尊重すること、信頼すること、謝罪すること、違いを認めることがとても大切なのです。
政治の話はしたくありませんが、現在我々はいわゆる「分断の時代」に生きています。戦争を忘れた人々は平和の大切さも忘れ、互いを避難し、ナイフを背中に隠して脅し合っています。誰か偉い人たちが、敵がいかに恐ろしいかと、我々をそそのかしているからです。
この本は万人に読んでいただきたい。自由と平和とか愛とかそんな言葉は、ともすれば絵空事になってしまがちですが、互いを尊重すること、信頼することから、それがなされるものだと得心していただきたい。できれば、各国語に翻訳され、世界で読まれることを希望します。
民族間の戦争で始まったストーリーが20巻以上続きました。それはそれでヒヤヒヤドキドキで、エキサイティングなものでしたが、これは、自由と平和について伝えることの前置きでしかなかった。血みどろの延々と続く殺し合いが、最後の3巻に説得力を与えたのです。
当初、操り人形でしかなかった「賢者」と、粗暴でわがままで、いやらしい敵であった「ミューバ」が、目が覚めるように生まれ変わり、二人を中心に終盤が展開します。苦しく、多大な犠牲を要求した戦争が終わりました。そして、丁寧に、丁寧に、心や体が自由であること、平和であることがいかに大切か、心の芯に染み入るように説明されます。そのためには互いを尊重すること、信頼すること、謝罪すること、違いを認めることがとても大切なのです。
政治の話はしたくありませんが、現在我々はいわゆる「分断の時代」に生きています。戦争を忘れた人々は平和の大切さも忘れ、互いを避難し、ナイフを背中に隠して脅し合っています。誰か偉い人たちが、敵がいかに恐ろしいかと、我々をそそのかしているからです。
この本は万人に読んでいただきたい。自由と平和とか愛とかそんな言葉は、ともすれば絵空事になってしまがちですが、互いを尊重すること、信頼することから、それがなされるものだと得心していただきたい。できれば、各国語に翻訳され、世界で読まれることを希望します。
2020年8月12日に日本でレビュー済み
イムリがとうとう完結してしまいました。感無量とはまさにこういうことだと思います。このような大作をリアルタイムで読むという幸運に恵まれたことに感謝します。僕が初めてイムリに出会ったのが2013年でした。既にイムリの連載はスタートしていましたが、まだ、序章の段階でした。そこから新刊が出るのをいつも楽しみにしてきました。その当時アマゾンに書いたレビューで「この漫画は、「支配」と「支配からの独立」を描いているものだと勝手に思っています。」と書きましたが、まさに、本作の中心のテーマとしてこれらが描かれたのではないかと思っています。ただ、それがどのように描かれたかというのは当然こちらの予想を上回るもので、そこに常に意外性がありました。
前作ペットで既に三宅先生がリアリストでご都合主義な漫画を描くような方ではないことを知っていたので、この物語が完結するまでに、多くの馴染み深い登場人物が志半ばで失われるだろうと予想していました。そして、必ずしも非道の限りを尽くした悪役が贖罪することにならないであろうことも。ただ、その中でも、ラルド覚者の死そしてデュルクの死(注)には思うところがありました。彼らの志は本人が意図した形では実現せずも、それがヴィテジ、イマクそしてミューバと細かいピースになって残り、最終的に実現する様は本当に見事で、そしてかけがえのない尊いものに見えました。まだ幼い少女にも関わらず、色々なものを奪われ、その中で様々な決断をし、それでいて最後まで自分を見失わなかったチムリはこの物語の隠れ主人公と言えると思います。本当に愛すべき存在で、ともすれば殺伐とした騙し合いになるこの物語に一つの倫理を与えてくれる存在です。逆に支配され自分を奪われたミューバは迷走し続けました。しかし自らの罪の懺悔をする間もなく、新たな立ち位置と決断を迫られ、それが結果としてイムリの将来に光をもたらします。伝説のイムリはデュルクだけではなく実はミューバもだった。本当に味わい深い演出です。
よくよく見ると、それはミューバに限らず、ニコもガラナダもイマクもそしてデュガロまでもが、めまぐるしく変わる世界の中で精いっぱい自分と向き合い、自らの意志によって決断をし、物語を新たな方向に導いてきました。そういった意味で、この物語は各登場人物が各々の自己に精一杯向き合った結果動いていきます。そしてその一つ一つのピースがリアルに噛み合っていたからこそ、これだけ奥行のある結末が迎えられたのではないかと思います。
どうやってイムリの道具の究明がなされるか、これは連載中にはとても大きな関心事でした。個人的にはチムリあるいはミューバが完全無欠の覚醒者になるであろうと予想していましたが、これは半分正しく半分は間違ってたと思っています。そもそもイムリの道具を全て宿した完全体のイムリという発想自体がカーマ的だったのだなと思いました。謎解きに関しては時間が経てばその魅力はどうしても色あせてしまいますが、この物語の魅力はそこではなく、あくまで登場人物が自分と向き合い、悩んで対立して決断するところにあります。おそらく、この長い物語を締めくくるにあたり、もう2、3巻ボリュームが欲しかったのではないかと思います。ただ、それを何巻も続ければ戦いの熱は冷め、尊い犠牲は遠のき、冗長な政治の話になってしまいます。それを敢えてせず、時間を早送りすることで極めてスッキリとそれでいて十分な内容にまとめることができたのは三宅先生の卓越したセンス故だと思います。
さきほどこの長い物語の最後を読み、イムリの世界が終わってしまったことを悲しく、寂しく思います。終わってしまって悲しい。僕がこの感情を覚える作品は全て僕自身の宝となっている作品だけです。(昨今ではかわぐちかいじ先生の「ジパング」がそうでした。)ただ、終わりがあるが故にこれだけ面白かったのです。これからは26巻のこの世界を読み直すことで、より深くイムリの世界を再認識できればと思います。
三宅先生。長い連載本当に有難うございました。一読者として心からお礼を申し上げたいと思います。大作が終わって、まずはゆっくり休んでいただきたいと思いますが、それが一区切りついたらまた新たな作品を作っていただけたなら、愛読者としてこれほど幸せなことはありません。これからのますますのご活躍をお祈り申し上げます。ほとんどファンレターのようなレビューになりましたが、実際ファンレターのつもりで書いています。ただ、このレビューを読んだイムリ読者の多くが同じ想いを共有していると思っています。
(注)最後のあの描写は読者へのサービスカットかもしれませんが、嬉しく思いました。そのぐらいの救いは作品を濁らせないと思います。
前作ペットで既に三宅先生がリアリストでご都合主義な漫画を描くような方ではないことを知っていたので、この物語が完結するまでに、多くの馴染み深い登場人物が志半ばで失われるだろうと予想していました。そして、必ずしも非道の限りを尽くした悪役が贖罪することにならないであろうことも。ただ、その中でも、ラルド覚者の死そしてデュルクの死(注)には思うところがありました。彼らの志は本人が意図した形では実現せずも、それがヴィテジ、イマクそしてミューバと細かいピースになって残り、最終的に実現する様は本当に見事で、そしてかけがえのない尊いものに見えました。まだ幼い少女にも関わらず、色々なものを奪われ、その中で様々な決断をし、それでいて最後まで自分を見失わなかったチムリはこの物語の隠れ主人公と言えると思います。本当に愛すべき存在で、ともすれば殺伐とした騙し合いになるこの物語に一つの倫理を与えてくれる存在です。逆に支配され自分を奪われたミューバは迷走し続けました。しかし自らの罪の懺悔をする間もなく、新たな立ち位置と決断を迫られ、それが結果としてイムリの将来に光をもたらします。伝説のイムリはデュルクだけではなく実はミューバもだった。本当に味わい深い演出です。
よくよく見ると、それはミューバに限らず、ニコもガラナダもイマクもそしてデュガロまでもが、めまぐるしく変わる世界の中で精いっぱい自分と向き合い、自らの意志によって決断をし、物語を新たな方向に導いてきました。そういった意味で、この物語は各登場人物が各々の自己に精一杯向き合った結果動いていきます。そしてその一つ一つのピースがリアルに噛み合っていたからこそ、これだけ奥行のある結末が迎えられたのではないかと思います。
どうやってイムリの道具の究明がなされるか、これは連載中にはとても大きな関心事でした。個人的にはチムリあるいはミューバが完全無欠の覚醒者になるであろうと予想していましたが、これは半分正しく半分は間違ってたと思っています。そもそもイムリの道具を全て宿した完全体のイムリという発想自体がカーマ的だったのだなと思いました。謎解きに関しては時間が経てばその魅力はどうしても色あせてしまいますが、この物語の魅力はそこではなく、あくまで登場人物が自分と向き合い、悩んで対立して決断するところにあります。おそらく、この長い物語を締めくくるにあたり、もう2、3巻ボリュームが欲しかったのではないかと思います。ただ、それを何巻も続ければ戦いの熱は冷め、尊い犠牲は遠のき、冗長な政治の話になってしまいます。それを敢えてせず、時間を早送りすることで極めてスッキリとそれでいて十分な内容にまとめることができたのは三宅先生の卓越したセンス故だと思います。
さきほどこの長い物語の最後を読み、イムリの世界が終わってしまったことを悲しく、寂しく思います。終わってしまって悲しい。僕がこの感情を覚える作品は全て僕自身の宝となっている作品だけです。(昨今ではかわぐちかいじ先生の「ジパング」がそうでした。)ただ、終わりがあるが故にこれだけ面白かったのです。これからは26巻のこの世界を読み直すことで、より深くイムリの世界を再認識できればと思います。
三宅先生。長い連載本当に有難うございました。一読者として心からお礼を申し上げたいと思います。大作が終わって、まずはゆっくり休んでいただきたいと思いますが、それが一区切りついたらまた新たな作品を作っていただけたなら、愛読者としてこれほど幸せなことはありません。これからのますますのご活躍をお祈り申し上げます。ほとんどファンレターのようなレビューになりましたが、実際ファンレターのつもりで書いています。ただ、このレビューを読んだイムリ読者の多くが同じ想いを共有していると思っています。
(注)最後のあの描写は読者へのサービスカットかもしれませんが、嬉しく思いました。そのぐらいの救いは作品を濁らせないと思います。











