こんな気持ちになった映画は初めてでした。錯乱?動揺?なんでしょうこの心臓を鷲掴みにされたような涙も出ない息苦しい感覚。今も現実にどこかでありうる事を知ったところで何も出来ない苦しさ。
脚本は、この内戦を少年期に実際に経験し、生き抜いた人が書いています。ストーリーとしては救いようがない絶望的なものではないです。本当に見て良かったと思える作品です。
イノセント・ボイス~12歳の戦場~ [DVD]
フォーマット | 色, ドルビー |
コントリビュータ | グスタボ・ムニオス, カルロス・パティジャ, ダニエル・ヒメネス=カチョ, オスカー・トレス, レオノア・ヴァレラ, ローレンス・ベンダー, ルイス・マンドーキ |
言語 | スペイン語, 日本語 |
稼働時間 | 1 時間 52 分 |
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登録情報
- アスペクト比 : 1.66:1
- Is Discontinued By Manufacturer : いいえ
- 言語 : スペイン語, 日本語
- 梱包サイズ : 18.03 x 13.76 x 1.48 cm; 83.16 g
- EAN : 4988013146143
- 監督 : ルイス・マンドーキ
- メディア形式 : 色, ドルビー
- 時間 : 1 時間 52 分
- 発売日 : 2006/7/28
- 出演 : カルロス・パティジャ, レオノア・ヴァレラ, グスタボ・ムニオス, ダニエル・ヒメネス=カチョ
- 字幕: : 日本語
- 言語 : 日本語 (Dolby Digital 2.0 Stereo), スペイン語 (Dolby Digital 5.1)
- 販売元 : ポニーキャニオン
- ASIN : B000FHVUBQ
- ディスク枚数 : 1
- Amazon 売れ筋ランキング: - 96,858位DVD (の売れ筋ランキングを見るDVD)
- - 740位外国の戦争映画
- - 7,525位外国のアクション映画
- - 9,533位外国のドラマ映画
- カスタマーレビュー:
カスタマーレビュー
5つ星のうち4.7
星5つ中の4.7
20 件のグローバル評価
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2006年8月16日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
最近、戦争に対して言い訳めいた映画が多かったが、ひさしぶり戦争の現実を直視できるような内容ですね。最近の戦争映画は大昔の合戦のように勇ましさを強調するものが目についたが、これは戦争に翻弄される一般市民の目を通して(それも12歳の子供)淡々と語られているとこがすごいですね。この映画の中で一番印象に残ったセリフは映画の冒頭で国軍兵士に連行される主人公がいった「何もしてないのになぜ殺されるの?」でした。振り返って日本を考えるとき過去にアジアの人々に行った行為に対してアジアの人々がこうたずねた時どう返事をするのでしょうか?この映画はこのことをあらためて考えさせられる内容でした。
しかし日本はいつになったらこのような現実を直視できる戦争映画を作れるのかな?
しかし日本はいつになったらこのような現実を直視できる戦争映画を作れるのかな?
ベスト1000レビュアー
内戦を描いた作品としては「ホテル・ルワンダ」よりもずっとずっと心に残り
心動かされる映画でした。 ホテル・ルワンダの方は 大人の視点で
描かれてましたが これは子供の視点で描かれてたので 子供の心が
純粋なだけに 余計に私の心にストレートに入ってきました。衝撃的でした。
これもまた実話です。
内戦のここまでの悲惨さが、ズーンと心に響くのは、やはりチャバの視点で
物語が語られるからなんでしょうが、彼や友達、そして家族や近所の人たちとの
楽しい関わり、楽しい時間も描かれてたので、その反面としての
戦争の悲惨さが余計に強く感じられるように作られてたと思います。
無邪気さがまだまだ残ってるのに どんどん子供たちが悲しい目に
なっていくさまとか、それでもまだ子供らしさを完全には失ってないところとか
もうこの映画には心揺さぶられっぱなしでした。
やっぱりアメリカって・・・と思ったりもしましたし どうしてここまで
子供たちを巻き込まないといけないのか・・と憤りを感じたり・・・。
ラストにチャバが言う、「この物語の語り手は、フィトやクリスティナマリア
(友達たち)にだったかも。でも僕になった。」という言葉は、とっても
重いです。この作品が映画化されるのには、針の穴に糸を通すよりも難しい
頼りなさをたどって来たことがわかります。
是非なるべくたくさんの皆さんに見てもらいたい映画。
世界中の人に届け!と言いたいです。
心動かされる映画でした。 ホテル・ルワンダの方は 大人の視点で
描かれてましたが これは子供の視点で描かれてたので 子供の心が
純粋なだけに 余計に私の心にストレートに入ってきました。衝撃的でした。
これもまた実話です。
内戦のここまでの悲惨さが、ズーンと心に響くのは、やはりチャバの視点で
物語が語られるからなんでしょうが、彼や友達、そして家族や近所の人たちとの
楽しい関わり、楽しい時間も描かれてたので、その反面としての
戦争の悲惨さが余計に強く感じられるように作られてたと思います。
無邪気さがまだまだ残ってるのに どんどん子供たちが悲しい目に
なっていくさまとか、それでもまだ子供らしさを完全には失ってないところとか
もうこの映画には心揺さぶられっぱなしでした。
やっぱりアメリカって・・・と思ったりもしましたし どうしてここまで
子供たちを巻き込まないといけないのか・・と憤りを感じたり・・・。
ラストにチャバが言う、「この物語の語り手は、フィトやクリスティナマリア
(友達たち)にだったかも。でも僕になった。」という言葉は、とっても
重いです。この作品が映画化されるのには、針の穴に糸を通すよりも難しい
頼りなさをたどって来たことがわかります。
是非なるべくたくさんの皆さんに見てもらいたい映画。
世界中の人に届け!と言いたいです。
2015年9月15日に日本でレビュー済み
夕食の団欒中に銃撃戦が起こって、小さな女の子が亡くなる。
学校の授業中に政府軍が乗り込んできて、子供達を銃で脅してさらって行く。
教会から出て来た可愛い女の子二人連れが、政府軍のならず者に無理やり車で連れ去られる。
無抵抗のただの子供達が、ゲリラと交わってただけで処刑される。
これらは現実に著者が体験した事柄で、他にも数々の地獄と言っていい世界が描かれます。
しかし、それらにも負けず、子供たちは、女性たちは、神父や知恵遅れやミュージシャン達は、逞しく人間賛歌を奏でます。
その美しさをクローズアップする事こそがこの映画の主眼であり、非常に上手く撮られています。
私の中でスペイン語映画の評価がぐんと高まり、アクターや監督のプロフィールとコメントで、世界の広さ、奥深さを知れました。
学校の授業中に政府軍が乗り込んできて、子供達を銃で脅してさらって行く。
教会から出て来た可愛い女の子二人連れが、政府軍のならず者に無理やり車で連れ去られる。
無抵抗のただの子供達が、ゲリラと交わってただけで処刑される。
これらは現実に著者が体験した事柄で、他にも数々の地獄と言っていい世界が描かれます。
しかし、それらにも負けず、子供たちは、女性たちは、神父や知恵遅れやミュージシャン達は、逞しく人間賛歌を奏でます。
その美しさをクローズアップする事こそがこの映画の主眼であり、非常に上手く撮られています。
私の中でスペイン語映画の評価がぐんと高まり、アクターや監督のプロフィールとコメントで、世界の広さ、奥深さを知れました。
2019年2月10日に日本でレビュー済み
私がエルサルバドルで生活したのは2001−4、内戦終結後10年も経っていた。仕事をする地域には、山間部での戦闘を逃れて来た住民が零細な漁業、魚でなく赤貝の採集、で生計を立ていた。いわゆる亭主がいない家庭で生きて行くのに必死であったが、どうにか食っていける状況にまでなっていた。ただ、子供達も生計を助けるために母親と一緒になって働き、虫除けに簡易の葉巻を吸って仕事をしている状況であった。その様な過酷な環境にあって、高校生くらいになると、一番手っ取り早い収入は決まっている。親に内緒で夜働くことになる、まして子どを持っていれば、他に解決策はない。親に内緒で、と言っても親も道徳やキリスト教の教えを説くこともできない、既に15歳の彼女たちは立派な大人だ。このような女性は映画の母親同様、強い、本当に強い、女性であったと感じる、今でも。。。私が知り合った女の子もそうであった、娘の子と家族を養いながら日銭を得ていた、運良くアメリカに脱出した、子供を連れてブローカーの案内で夜の国境をくぐり抜けた、娘の手を離すこなく。パスポートもなくしているのに気づいたのは、知人宅に保護されてからであった。その娘が高校に行くようになって、看護師なりたいという希望を持てる歳になったと聞いている。この映画を観て、私の知る過酷なまでの背景とそこに活きる女性の人間性を感じた。
ベスト1000レビュアー
内戦下のエルサルバドルでは12歳で男子は徴兵される。徴兵を控えながら、戦火のど真ん中に住む少年チャバを描く。
この映画が語る姿は本当に胸に迫る。銃撃戦によって邪魔される夕食、ある日突然死んでしまう同級生、学校での徴兵、少年兵になってしまうかつての友達... そんな中での少年達の笑顔、初恋、何より彼の走る姿が何ともいえずいい。
政府軍やゲリラにふれ、最終的に彼が出した答え。そして最後のコメント。この映画は内戦がその国だけの問題ではないことも訴えている。
けっして面白い映画ではないかもしれない。でも見るべき映画。
この映画が語る姿は本当に胸に迫る。銃撃戦によって邪魔される夕食、ある日突然死んでしまう同級生、学校での徴兵、少年兵になってしまうかつての友達... そんな中での少年達の笑顔、初恋、何より彼の走る姿が何ともいえずいい。
政府軍やゲリラにふれ、最終的に彼が出した答え。そして最後のコメント。この映画は内戦がその国だけの問題ではないことも訴えている。
けっして面白い映画ではないかもしれない。でも見るべき映画。
2006年12月16日に日本でレビュー済み
物語りも映像も悲劇ばかり映しているわけではなく、
チャバ少年の子供の日常を主軸に描かれていますが、
しかしそれが全て内戦下にあり、穏やかさの中にもいつ命を奪われるかわからない危険が潜み、
観ていてとても人の命や生活の尊さと、やはり戦争の無情さを痛切に感じます。
日本で言えばまだ小学生の年齢の子供達が武器を持ち、
徴兵される時は泣いて失禁までしていた子が人を殺しもします。
チャバが銃を取ったシーンなんかは、こうした映画全体の悲劇ドラマがすごい濃縮されていて、たまらない気持ちになりました。。
今も世界では毎日子供が徴兵され、何十万という子供が兵隊にされているそうです。
こういう現状を知るという意味で、とても意味のある戦争映画かと思います。
チャバ少年の子供の日常を主軸に描かれていますが、
しかしそれが全て内戦下にあり、穏やかさの中にもいつ命を奪われるかわからない危険が潜み、
観ていてとても人の命や生活の尊さと、やはり戦争の無情さを痛切に感じます。
日本で言えばまだ小学生の年齢の子供達が武器を持ち、
徴兵される時は泣いて失禁までしていた子が人を殺しもします。
チャバが銃を取ったシーンなんかは、こうした映画全体の悲劇ドラマがすごい濃縮されていて、たまらない気持ちになりました。。
今も世界では毎日子供が徴兵され、何十万という子供が兵隊にされているそうです。
こういう現状を知るという意味で、とても意味のある戦争映画かと思います。
殿堂入りNo1レビュアーベスト500レビュアー
80年代のエルサルバドルでは政府軍とゲリラ軍との激しい内戦が展開されていた。母と姉弟の四人で暮らす11歳のチャバは誕生日が来るのが怖い。男児は12歳になると政府軍の兵士として強制徴用される決まりだからだ。なぜ戦争が続くのかも理解できぬまま暮らすチャバだが、ある日、ゲリラとして戦う叔父が訪ねてきて…。
少年時代にエルサルバドルからアメリカへと逃げた経験を持つオスカル・オルランドの脚本に、メキシコ出身で「コール」などを監督したルイス・マンドーキがメガホンをとった映画です。出演者の多くもスペインやチリから集(つど)ってきた俳優陣です。
来る日も来る日もいつなんどき弾丸が飛んでくるか分からない暮らしですが、それでもチャバは、家族や友人、そして恋と呼ぶにはあまりに淡い少女との日々を大切にして生きています。大切にするものがあるからこそ、それを容赦なく奪い取っていく内戦の理不尽さがこの上ない痛みを伴って迫ってきます。
中南米の小国の内戦の背後に、非民主的な政権であっても反共である限りは容認するというアメリカの恣意的な地政学が働いている様子をこの映画は余すところなく伝えています。
また神に仕える身でありながら、敢えて内戦に干渉していく道を選ぶカトリック神父の姿も見えます。これは「解放の神学」を掲げたエルサルバドルの神父を象徴しているわけで、この映画が決して内戦下のかわいそうな男の子の映画に終わっていにないことを示しています。その意味では実に骨太の政治映画です。
80年代に学生だった私は、当時TIME誌を通してニカラグアのサンディニスタ政権とアメリカが支援するコントラとの戦いなど、アメリカの中米政策に関する情報に接したものです。そのことを思い返しました。
冷戦構造の崩壊とともに過去の話となってしまった感のある中米の痛ましい政治史を、きちんと描いた秀作映画として私はこの映画を強く推します。
少年時代にエルサルバドルからアメリカへと逃げた経験を持つオスカル・オルランドの脚本に、メキシコ出身で「コール」などを監督したルイス・マンドーキがメガホンをとった映画です。出演者の多くもスペインやチリから集(つど)ってきた俳優陣です。
来る日も来る日もいつなんどき弾丸が飛んでくるか分からない暮らしですが、それでもチャバは、家族や友人、そして恋と呼ぶにはあまりに淡い少女との日々を大切にして生きています。大切にするものがあるからこそ、それを容赦なく奪い取っていく内戦の理不尽さがこの上ない痛みを伴って迫ってきます。
中南米の小国の内戦の背後に、非民主的な政権であっても反共である限りは容認するというアメリカの恣意的な地政学が働いている様子をこの映画は余すところなく伝えています。
また神に仕える身でありながら、敢えて内戦に干渉していく道を選ぶカトリック神父の姿も見えます。これは「解放の神学」を掲げたエルサルバドルの神父を象徴しているわけで、この映画が決して内戦下のかわいそうな男の子の映画に終わっていにないことを示しています。その意味では実に骨太の政治映画です。
80年代に学生だった私は、当時TIME誌を通してニカラグアのサンディニスタ政権とアメリカが支援するコントラとの戦いなど、アメリカの中米政策に関する情報に接したものです。そのことを思い返しました。
冷戦構造の崩壊とともに過去の話となってしまった感のある中米の痛ましい政治史を、きちんと描いた秀作映画として私はこの映画を強く推します。