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桜井亜美

イノセントワールド (幻冬舎文庫) 文庫 – 1997/4/1

桜井亜美 (著)

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商品の説明

イノセントワールド (幻冬舎文庫) [文庫] [Apr 01, 1997] 桜井亜美

登録情報

文庫: 219ページ
出版社: 幻冬舎 (1997/4/1)
言語: 日本語
ISBN-10: 4877284214
ISBN-13: 978-4877284213
発売日： 1997/4/1
梱包サイズ: 15 x 10.2 x 1 cm
おすすめ度： 12件のカスタマーレビュー
Amazon 売れ筋ランキング: 本 - 1,050,596位 (本の売れ筋ランキングを見る)
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12件中1 - 8件目のレビューを表示

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mikisuke8

話の設定はイイと思うが・・・

2004年2月8日

Amazonで購入

近親相姦等、話の設定は女子高生など若い子にウケルしいいと思う。だけど話の内容が薄すぎる。この作品がデビゥー作だということだが才能があるだけにもう少し時間を掛けて内容の濃い、成熟した作品に仕上げて欲しかった。

6人のお客様がこれが役に立ったと考えています

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Touxia

自分の存在の不確かさとイノセンスの存在の確かさ

2017年5月6日

知的障害を持つ兄とファンキーな妹。二人しかいない閉じられた世界。
妊娠するが、兄は、そのことの意味も分からない。
そして、自分が、人工授精の娘であるということをしり、なんともいえない存在感としてしまう。
自分の存在が、つねに否定されたなかに生まれていることを認識し、
自分の存在の確かさをつかもうと努力するが、なかなかうまく行かない。

こんな気分の女の子をどうやって、世界の人は救うことができるのだろうか。
つらい話である。
凶暴な若者たちのある意味では、
大きなレジスタンスの時代かもしれない。

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暮林七香

今どきの少女たちのバイブル

2003年4月21日

多くの「少女」と呼ばれる年代の女の子たちは、きっとこの物語に共感を覚え、この本を大切に本棚にしまうのだろう。知的障害児の兄と近親相姦の関係にある少女アミは、組織化された売春によって金銭を得、遠く離れた場所で暮らす兄に会いに行き関係を結んでいる。やがて彼女は兄の子を身ごもり、その始末をどうつけるか悩むうちに自分が精子ドナーの子であることを知り、精子提供者である実父に匿名で会いに行く。セックスと暴力に浸かったアミの生活。この生々しいものが現実の移しなのだろうか。それとも、これはやはり「小説」という名の単なるフィクションなのか。それは、「少女」という年代を遥か通り過ぎてしまった私にはわからない。きっと、この物語に共感を覚える「彼女たち」の方が、詳しく解っているはずだから。

4人のお客様がこれが役に立ったと考えています

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ami1977

衝撃的な作品

2002年12月12日

とにかく衝撃的だった。
知的障害の兄と関係を結ぶことによって、アミは自分の居場所や自分の存在を認めてほしかったのではないのでしょうか。
ある意味、兄のタクヤはアミの分身。二人で一人の人間なのだと思う。
　
この本は映画化されています。
小説版とはかなり異なる内容ですが、そちらと照らし合わせてみるのも良いと思う。
ちなみに出演者は竹内結子（アミ）、安藤政信（タクヤ）です。

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I Love SevenStars

文学とビジネスの天秤に問題・・。

2003年11月24日

一昨年の夏、卒業した大学に10年ぶり位に行ったとき、書籍売店の中で「これっていいらしいよ」と学生の声が聞こえて買ってみた。結論として、著者には絶対に高レベルの才能がある。しかし、作品を描いている現状の文章は確実に未消化の借り物』だと思う。山田詠美の初期作を模倣したような文体と、著者の腹に落ちた言葉とは思えない無理やりの過剰比喩。それでも、結果的に力のある小説として成立しているのは、著者に本当は才能があるからだし、表現したいテーマもちゃんとあるからだ。そもそもセンスゼロの人間ではこういう事も出来ない。ダイヤの原石を最後まで研磨し『本物』に仕上げることはとても苦しい。だから研磨を止め、途中でコーティングした『紛い物の宝石』にして売るほうが遥かに楽なのは分かる・・。しかし、世界観や描きたいテーマがとても誠実なのにも関わらず、ここで終わってしまうのは余りに不幸ではないか・・。著者は活動の場を本気で考えるべき。著者の才能を認め、本気で伸ばしてくれる誠実な環境であれば、「インストール」「パークライフ」「ハリガネムシ」など吹き飛ばす、段違いの良い小説が絶対書けるはずだ。

9人のお客様がこれが役に立ったと考えています

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ひこくろ

とことん女の子。

2011年6月15日

現代的な女のコの姿を等身大に描く作家・桜井亜美のデビュー作。

何の罪の意識もなく売春を繰り返すアミは、知的生涯を持つ兄とのセックスに一番の安らぎを感じていた。
そんな中である日、彼女は兄の子供を妊娠してしまう…。

お話自体はこんな感じ。とにかく性描写が多いのだが、
関係によってきちんと描き分けてるので全然飽きない。
特にお兄さんとのセックスシーンは暖かみに満ちていて、僕は大好きだった。

唯一、鼻についたのは解説を宮台真司が書いてることぐらいだろうか。
そういう風にとりあげられるのはわかるけど、やっぱりなんかなぁって気がする。

2人のお客様がこれが役に立ったと考えています

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reychel

思わず、はまってしまいました。

2003年9月15日

主人公は17歳の少女。
彼女の生き方は、不器用さを曝け出していて、正直痛い。
けれども、生きている時代はだいぶ昔なのに、
今の時代を生きている私たちにも通じるものがあるように思えてくる。
何故だか分からないけれど。
守りたいものがあるから強くなる彼女。
自分の生きる意味を見つけたとき、誰もが強くなれると思う。
主人公がそれを見つけたのが、偶然実の兄だった。
痛くて目を背けたくなるけれど、
きちんと読み終わったときに何かがあるような気がして
一気に読んでしまいました。
私が見つけたものは、生きる意味を探すことの大切さでしたけれど
人それぞれ違ったものを見つけられるはずです。

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ｲﾅ

いや、なんと言うか

2011年12月14日

鮮烈なあらすじ、ハードでいて淡々としていそうな雰囲気に惹かれてしまったわけですが

んーなんというか、淡々としすぎというか、平坦というか、淡白というか…

終始、へーふーんだから?で終わり

失う物もないが得るものもなかった奇跡の一冊

失う物はあったか

時間と金

しかしそれも、損したと思わぬレベルだったから…なんだこの本?

7人のお客様がこれが役に立ったと考えています

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