イネという不思議な植物 (ちくまプリマー新書) (日本語) 新書 – 2019/4/5
稲垣 栄洋
(著)
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本の長さ199ページ
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言語日本語
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出版社筑摩書房
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発売日2019/4/5
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ISBN-10448068350X
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ISBN-13978-4480683502
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商品の説明
内容(「BOOK」データベースより)
植物の常識に照らすと、生態が少し奇妙なイネ。だがそれゆえに、人に深くかかわりその生活や歴史までも動かしてきた。イネとは何か、なぜ人を魅了してやまないのだろう。その秘密にせまる。
著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)
稲垣/栄洋
1968年静岡市生まれ。岡山大学大学院農学研究科修了。農学博士。専攻は雑草生態学。農林水産省、静岡県農林技術研究所等を経て、静岡大学大学院教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
1968年静岡市生まれ。岡山大学大学院農学研究科修了。農学博士。専攻は雑草生態学。農林水産省、静岡県農林技術研究所等を経て、静岡大学大学院教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
登録情報
- 出版社 : 筑摩書房 (2019/4/5)
- 発売日 : 2019/4/5
- 言語 : 日本語
- 新書 : 199ページ
- ISBN-10 : 448068350X
- ISBN-13 : 978-4480683502
- Amazon 売れ筋ランキング: - 228,251位本 (の売れ筋ランキングを見る本)
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カスタマーレビュー
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上位レビュー、対象国: 日本
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2019年4月25日に日本でレビュー済み
さつき、さなえ、さおとめ、さみだれ、さけ、ささげる、さかえる、さいわい、
さち、さむい、さくら・・
この本によれば、これらの言葉の頭の「さ」は田の神・稲魂を表しているらしい。
だから、例えば、さくら=さ+くら(倉=依代)=田の神が降りてくる木。
田の神は春になるとさくらの木に降りてきて、ぱっと桜花を咲かせて「そろそろ
今年の稲作の準備にとりかかれ」と合図する。人々はさくらの木の下に集まり、
神とともに今年の豊年を祈願しお祝いする。これが「花見」である。・・
知らなかった。毎年花見と言えばひたすら酔っ払うだけだった。もうひとつ。
くり(栗)、ゆり(百合)、くるみ(胡桃)、うるち(粳米)・・
そっと耳をすませる。なにか囁きが聴こえてこないか。 uri,uri,ur,ur ・・
URIとは「食料となるでんぷん類」を古来あらわしたらしい。へえ、そうなのか。
この本はイネという植物についてのすべてを網羅している。
○ コメとイネの特異性
○ システムとしての田んぼ
○ イネと日本の歴史
○ イネと日本民族の特徴
少し盛り込みすぎの感あり。特に後半部。丁寧に過ぎるというのは、かえって
教科書的に感じられて、消化不良を起こす。「米が日本に伝わる以前には
日本人はサトイモを食べていた。だから日本人はねばねば・もちもちが好きで
ある」などという面白い珍説をもっと入れてくれたら読みやすかったのに。
令和に代が移って、大嘗祭が秋に計画されている。これは新天皇による稲作に
関する呪術である。呪術といっても稲作が日本に伝えられた当時では、いまのAIに
匹敵する新技術である。(但し詳細は不明。)相対的にイネとコメの地盤が
沈下する現状でこれからの日本人のアイデンティティはどうなるんだろう、日本に
おける皇室のあり方はどうなるんだろう。そこまで問題提起する良書である。
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さつき、さなえ、さおとめ、さみだれ、さけ、ささげる、さかえる、さいわい、
さち、さむい、さくら・・
この本によれば、これらの言葉の頭の「さ」は田の神・稲魂を表しているらしい。
だから、例えば、さくら=さ+くら(倉=依代)=田の神が降りてくる木。
田の神は春になるとさくらの木に降りてきて、ぱっと桜花を咲かせて「そろそろ
今年の稲作の準備にとりかかれ」と合図する。人々はさくらの木の下に集まり、
神とともに今年の豊年を祈願しお祝いする。これが「花見」である。・・
知らなかった。毎年花見と言えばひたすら酔っ払うだけだった。もうひとつ。
くり(栗)、ゆり(百合)、くるみ(胡桃)、うるち(粳米)・・
そっと耳をすませる。なにか囁きが聴こえてこないか。 uri,uri,ur,ur ・・
URIとは「食料となるでんぷん類」を古来あらわしたらしい。へえ、そうなのか。
この本はイネという植物についてのすべてを網羅している。
○ コメとイネの特異性
○ システムとしての田んぼ
○ イネと日本の歴史
○ イネと日本民族の特徴
少し盛り込みすぎの感あり。特に後半部。丁寧に過ぎるというのは、かえって
教科書的に感じられて、消化不良を起こす。「米が日本に伝わる以前には
日本人はサトイモを食べていた。だから日本人はねばねば・もちもちが好きで
ある」などという面白い珍説をもっと入れてくれたら読みやすかったのに。
令和に代が移って、大嘗祭が秋に計画されている。これは新天皇による稲作に
関する呪術である。呪術といっても稲作が日本に伝えられた当時では、いまのAIに
匹敵する新技術である。(但し詳細は不明。)相対的にイネとコメの地盤が
沈下する現状でこれからの日本人のアイデンティティはどうなるんだろう、日本に
おける皇室のあり方はどうなるんだろう。そこまで問題提起する良書である。
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稲の生態については詳しく説明されており、特に麦との比較は東西の文明のあり方とも相まって興味深い。土地の単位当たりでは小麦は20とすれば米は100を超える。当然、小麦で経済を成立させるには広い農地が必要となる。一方で稲は水田という画期的な技術で連作障害すら克服している。それも数千年前に確立した技術というのだからすごい。ただ、こうした知見はある意味では常識に近いもので、面白く読めることは良いが食い足りないのも事実だ。
特に後半は稲というより米についての雑学で頁を埋めたにとどまる。江戸時代以前の農業が国の中心だった時代が長く続いただけに米の役割は大きい。とはいうものの米経済について深い知見がなく中学校の教科書の切り抜きのようだ。吉宗の米相場との格闘も単純に収穫高の増加で米が安値になったというだけだ。また、戦前は常に米が不足していたというのもどうか。それなら吉宗が苦闘することもなかったのではないか。
それに米が経済の中心の時代は米が通貨としての機能を一部になっていた。ならば、その時代、米が安値ということはデフレ経済だったのではないか。一方で諸色高値というのは経済の中では小さな割合の部分が高騰したとも言えよう。だからこそ、幕府は株仲間などを通じて市場価格の統制を行い、少なくとも部分的には効果を上げたりもしたのでではないか。
植物学についての知見はわかりやすく面白い。しかしそれ以外の社会、経済にかかる知見は不十分だ。この本は前半だけを読むのが良いだろう。
特に後半は稲というより米についての雑学で頁を埋めたにとどまる。江戸時代以前の農業が国の中心だった時代が長く続いただけに米の役割は大きい。とはいうものの米経済について深い知見がなく中学校の教科書の切り抜きのようだ。吉宗の米相場との格闘も単純に収穫高の増加で米が安値になったというだけだ。また、戦前は常に米が不足していたというのもどうか。それなら吉宗が苦闘することもなかったのではないか。
それに米が経済の中心の時代は米が通貨としての機能を一部になっていた。ならば、その時代、米が安値ということはデフレ経済だったのではないか。一方で諸色高値というのは経済の中では小さな割合の部分が高騰したとも言えよう。だからこそ、幕府は株仲間などを通じて市場価格の統制を行い、少なくとも部分的には効果を上げたりもしたのでではないか。
植物学についての知見はわかりやすく面白い。しかしそれ以外の社会、経済にかかる知見は不十分だ。この本は前半だけを読むのが良いだろう。