世界で愛されるロビンソン・クルーソーの作者デフォーのイメージを壊すかもしれません。ただ、これが彼の真の姿です。(他にも「モル・フランダーズ」のような青少年向きではない著書もありますので)時代は17世紀ー18世紀にかけての英国の勃興期、王政復古から名誉革命、英国植民地発展の変動期に生きた極めて世俗的な作者の人生観のじたばた、右往左往、政治的・経済的不安と身分的不満の裏返しのようなナチュラル・ハイな精神状態を彷彿とさせます。最後は孤独死ですが。ただ時代背景は考慮すべきです。
何か作者も訳が分からないうちに収拾が付かなくなってしまったような、最初は町の高校生暴走族の話だったのが、しまいには秘密結社を相手に世界制覇かみたいな展開になってしまう昔の少年漫画のようで、もの凄く面白くかつちょっと気恥ずかしい読み物です(という視点で読むと面白いという勝手な視点です、作者の主張は極めて真摯なものです)。ロビンソン・クルーソーにしても、どんどん事態展開して、このままいったらどうなるんだろうかと気になったことはありませんか? しかし、現在の世界、日本の政治経済状況を常に念頭に置いて読むと、経済万能・発展最優先、成長戦略至上主義の原型が見てとれます。それがこの本を今読むことの大きな価値です。人間の思考、行動変わりませんね、似たような時代は。内容に触れるスペースがなくなりました、この本を是非読んで見てください。当時の細かいお金の話や経済振興策満載、これは凄い。初翻訳されて読むことができました、感謝します。
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