『イエスタデイをうたって』第6巻における一番大きな変化はリクオが就職してバイト先のコンビニを辞めたことです。
今まで気が付かなかったんですが,このコンビニという場所は,ハルが気軽にリクオに会うことができ,しな子が何気に立ち寄りリクオと話ができるという,リクオとハル,そしてしな子(の3人にとっての緩衝地帯だったんですね。
その緩衝地帯が無くなってしまったことによって,ハルがリクオに,しな子がリクオに会うためには,互いの家に行くしかなくなってしまうわけで,そうなる必然的に3人の関係にも変化が生じるのも必然というか...いや,これまでだって互いの家を訪ねたりしていたのだから,友達として遊びに行っても良いようなものですが,この3人は真面目というか不器用というか,それができないんですよね。
第6巻ではリクオの優柔不断ぶりにはずいぶんとイライラモヤモヤさせられたけれど,考えてみれば,彼は元からそういうキャラだったので,しな子とハルのどちらかを選ばなければならないとなれば揺れるのも当然のことなんですが,あのハルちゃんがまさかあそこまで消極的になってしまうとは思いませんでしたよ。それほど彼女はリクオから拒絶されることを恐れているんですね。彼女にとっては実の父親との別れが(母親の離婚によるもの)大きなトラウマになっているのかもしれません。
第6巻はいつになくハルの切ない場面が多くて,ハル派の私としてはなんとも辛いものがありましたが,それにしても,しな子から「お正月一緒に過ごさない?」発言が出てきたのには吃驚です。しかし,この巻はそれに対するリクオの返事が出る前に終わっちゃてるんですよね。あ〜,気になるったらありゃしない。
購入オプション
紙の本の価格: | ¥565 |
割引: | ¥ 28 (5%) |
|
|
Kindle 価格: |
¥537
(税込) |
獲得ポイント:
|
6ポイント
(1%)
|

イエスタデイをうたって 6 (ヤングジャンプコミックスDIGITAL) Kindle版
-
言語日本語
-
出版社集英社
-
発売日2008/11/19
-
ファイルサイズ46513 KB
この本はファイルサイズが大きいため、ダウンロードに時間がかかる場合があります。Kindle端末では、この本を3G接続でダウンロードすることができませんので、Wi-Fiネットワークをご利用ください。
【Kindleマンガ ストア】:
人気・新着、お買得タイトルをチェック。Kindle端末がなくても、
Kindle Web Reader
ならブラウザでマンガがすぐ読める。
-
このシリーズの次の3巻
¥ 1,661
21 pt (1%) -
このシリーズの次の5巻
¥ 2,835
33 pt (1%) -
このシリーズを全巻まとめ買い (1巻-11巻)
¥ 6,102
82 pt (1%)
Kindle Unlimited 読み放題対象の青年マンガ
-
Kindle 価格: ¥ 544 -
Kindle 価格: ¥ 1,000 -
Kindle 価格: ¥ 544 -
Kindle 価格: ¥ 594 -
Kindle 価格: ¥ 624 -
Kindle 価格: ¥ 436 -
Kindle 価格: ¥ 591 -
Kindle 価格: ¥ 594 -
Kindle 価格: ¥ 654 -
Kindle 価格: ¥ 585 -
Kindle 価格: ¥ 0 -
Kindle 価格: ¥ 624 -
Kindle 価格: ¥ 0 -
Kindle 価格: ¥ 624 -
Kindle 価格: ¥ 495 -
Kindle 価格: ¥ 872 -
Kindle 価格: ¥ 654 -
Kindle 価格: ¥ 654 -
Kindle 価格: ¥ 654 -
Kindle 価格: ¥ 654
高評価のインディーズマンガ
この商品をチェックした人はこんな商品もチェックしています
ページ: 1 / 1 最初に戻るページ: 1 / 1
こちらもおすすめ
ページ: 1 / 1 最初に戻るページ: 1 / 1
カスタマーレビュー
5つ星のうち4.8
星5つ中の4.8
33 件のグローバル評価
評価はどのように計算されますか?
全体的な星の評価と星ごとの割合の内訳を計算するために、単純な平均は使用されません。その代わり、レビューの日時がどれだけ新しいかや、レビューアーがAmazonで商品を購入したかどうかなどが考慮されます。また、レビューを分析して信頼性が検証されます。
トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
レビューのフィルタリング中に問題が発生しました。後でもう一度試してください。
VINEメンバー
Amazonで購入
4人のお客様がこれが役に立ったと考えています
役に立った
2017年5月16日に日本でレビュー済み
冬目景氏には珍しい恋愛もので、SF要素もありません。主人公リクオが、ハルと榀子の二人の間で揺れ動く物語です。基本的には面白いと思います。著者独特のクールな作風は健在で、それがオトナな雰囲気を醸し出しています。ただ、恋愛ものではメリハリも大事で、熱くなるシーンがあることで説得力が出ますが、この点は弱いと感じました。本レビューは全巻を通読してから書いていますが、巻が進むにつれてその弱点が際立つようになりました。
面白いと感じた点は、主要キャラクターが魅力的で、最終的にどちらとくっ付いても不思議でなく、だからこそ先が読めないという点でした。様々な新キャラクターが既存の登場人物の関係性を乱していき、その度に緩やかに、しかしじっくりと変化していきました。誰しもに悩みがあり、そういった陰影もよく描けていたと思います。
物足りないのは、そうした登場人物の悩みについて、苦しむ様子や克服する様子を、直接には描写しなかったという点です。確かに、そうした精神的な部分を描かずとも物語は成立します。ミステリアスなキャラクターであれば、敢えて描かないというのも演出だと思います。しかし、恋愛をテーマにした作品では、それを一切なくしてしまうのは「逃げ」です。胸を熱くさせる、読者に感動を与えるのは、悩みに立ち向かう登場人物の姿勢にあるはずです。表面的に、何気ない会話をして、それに一喜一憂して、勝手に決意したり思いついたりして、読者はあらすじを読みたいわけではありません。
第6巻では、榀子の周りがざわざわしています。リクオもついに正社員に!
面白いと感じた点は、主要キャラクターが魅力的で、最終的にどちらとくっ付いても不思議でなく、だからこそ先が読めないという点でした。様々な新キャラクターが既存の登場人物の関係性を乱していき、その度に緩やかに、しかしじっくりと変化していきました。誰しもに悩みがあり、そういった陰影もよく描けていたと思います。
物足りないのは、そうした登場人物の悩みについて、苦しむ様子や克服する様子を、直接には描写しなかったという点です。確かに、そうした精神的な部分を描かずとも物語は成立します。ミステリアスなキャラクターであれば、敢えて描かないというのも演出だと思います。しかし、恋愛をテーマにした作品では、それを一切なくしてしまうのは「逃げ」です。胸を熱くさせる、読者に感動を与えるのは、悩みに立ち向かう登場人物の姿勢にあるはずです。表面的に、何気ない会話をして、それに一喜一憂して、勝手に決意したり思いついたりして、読者はあらすじを読みたいわけではありません。
第6巻では、榀子の周りがざわざわしています。リクオもついに正社員に!
2008年12月14日に日本でレビュー済み
5巻が出たのは2007年4月、この6巻は2008年11月発売。
私も、新しい巻が出るたびに、1巻から読み返しています。
コンビニ、カセットテープ、カメラ、電話がコードレスでないことなど、小道具の描写を見ていると、時代設定がよく分からないところがあります。
物語の中では、それほど時間が経っていないのに、製作にこれだけ時間をかけて進めていると、主要登場人物のキャラクターデザインや性格も変わってきてしまうのは避けがたいことでしょう。
それでも、冬目景先生の絵や雰囲気の好きな人にとっては、「イエスタデイをうたって」があいかわらず実に魅力のある作品であることは間違いないでしょう。
ハルの性格も変わったけど、やはり一番変わったのはシナ子でしょうか。
この作品のファンの大勢としては、ハルのファンが多いような気がするし、表紙やカラー口絵の数などから見ても、ハルのほうが主役なのでしょうけれども、私個人としては、たとえズルい女と言われてもシナ子のほうが好きだし、この巻の展開からしても、「頑張れ、シナ子」という気持ちで読んでます。
まだまだ巻を重ねるのか、ひょっとして次の巻くらいで終わるのか、予想がつきませんが、今後の展開については、気長に、しかし楽しみに待ちたいと思います。
私も、新しい巻が出るたびに、1巻から読み返しています。
コンビニ、カセットテープ、カメラ、電話がコードレスでないことなど、小道具の描写を見ていると、時代設定がよく分からないところがあります。
物語の中では、それほど時間が経っていないのに、製作にこれだけ時間をかけて進めていると、主要登場人物のキャラクターデザインや性格も変わってきてしまうのは避けがたいことでしょう。
それでも、冬目景先生の絵や雰囲気の好きな人にとっては、「イエスタデイをうたって」があいかわらず実に魅力のある作品であることは間違いないでしょう。
ハルの性格も変わったけど、やはり一番変わったのはシナ子でしょうか。
この作品のファンの大勢としては、ハルのファンが多いような気がするし、表紙やカラー口絵の数などから見ても、ハルのほうが主役なのでしょうけれども、私個人としては、たとえズルい女と言われてもシナ子のほうが好きだし、この巻の展開からしても、「頑張れ、シナ子」という気持ちで読んでます。
まだまだ巻を重ねるのか、ひょっとして次の巻くらいで終わるのか、予想がつきませんが、今後の展開については、気長に、しかし楽しみに待ちたいと思います。
2010年10月4日に日本でレビュー済み
刊行ペースが一定しない作品ですが、「恋愛模様の現状維持と一進一退」がストーリーの主軸にあるためか、
割と気長に待てるんですよね。不思議。
全体に漂う抒情感とモラトリアムは、もどかしいけれど、このままでもいいか……とも思えてくる。
これまでの既刊でメイン三人の気持ちがダイレクトに呑み込めるようになってきた分、胸を締め付けるような
やるせなさに身もだえしてしまいます。
結末がどう転がるかはわからない、もしくは考えたくないのですが、どうなったとしてもやはりこの作品は心に残る良作だと思います。
割と気長に待てるんですよね。不思議。
全体に漂う抒情感とモラトリアムは、もどかしいけれど、このままでもいいか……とも思えてくる。
これまでの既刊でメイン三人の気持ちがダイレクトに呑み込めるようになってきた分、胸を締め付けるような
やるせなさに身もだえしてしまいます。
結末がどう転がるかはわからない、もしくは考えたくないのですが、どうなったとしてもやはりこの作品は心に残る良作だと思います。
VINEメンバー
毎回、忘れた頃に書店に並ぶ新刊。
物語もゆっくり時間が過ぎていくけれど、発刊も物語に合わせているようです・・・。
でもやっぱりこの作品はイイですね。
社会人になっても大人には少しなりきれない、そんな若者特有の空気をうまく描いています。
また登場人物もイイです。
主人公のリクオも、ヒロインのハルちゃんやしな子、職場仲間や友達やその奥さんに至るまで、
悪い人がいないです。人間に嫌味がないです。
みんな弱いところや悩みを持っていて、それでも頑張って生きています。
ゆっくり流れる時間と、心地よい人達、「待たされてもイイ」と思ってしまうマンガです。
物語もゆっくり時間が過ぎていくけれど、発刊も物語に合わせているようです・・・。
でもやっぱりこの作品はイイですね。
社会人になっても大人には少しなりきれない、そんな若者特有の空気をうまく描いています。
また登場人物もイイです。
主人公のリクオも、ヒロインのハルちゃんやしな子、職場仲間や友達やその奥さんに至るまで、
悪い人がいないです。人間に嫌味がないです。
みんな弱いところや悩みを持っていて、それでも頑張って生きています。
ゆっくり流れる時間と、心地よい人達、「待たされてもイイ」と思ってしまうマンガです。