28歳のまだギラギラしてた頃の『成り上がり』に比べて幾分の落ち着きを見せるも、まだまだ尖ってる。数々の言葉の中にはいいなあと思う言葉が幾つもある。
どんな人であれ、他人の人生、あれこれ評するつもりも無ければそんな資格も無いが、「離婚と再婚」の章は格好良くなかった。これ、正直な感想。
一方で、「臆病について」では良いこと言うなあと思った。
「臆病ってのは、ある種のレーダーなんだ。臆病だから考える。臆病だから、勝つために冒険する。」
器が大きな人間というのと臆病な人間というのは相互排他的なものでは無いと思う。
「オヤジのツッパリ」の章も好きだ。
「てめえが自分をコントロールできないのに、人のことをケアなんてできない。和っていうのは、人を見てあげようという気持ちがなければ、やさしさや余裕がなければ、和はつくれない。和をつくる前に、てめえはできているのかと問われるべきなのに、日本の教育では、『まず仲良くして、和をつくりましょう』から始まる。」
これは前作から一貫して説かれている、矢沢流「自立のススメ」に他ならない。これは前作・本作通じて一番心に留めておきたい矢沢永吉のメッセージ。
- 単行本: 285ページ
- 出版社: 日経BP (2001/2/15)
- 言語: 日本語
- ISBN-10: 4822242153
- ISBN-13: 978-4822242152
- 発売日: 2001/2/15
- 梱包サイズ: 19 x 13.2 x 2 cm
- おすすめ度: 90件のカスタマーレビュー
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