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アースクエイク・バード (ハヤカワ・ノヴェルズ) 単行本 – 2001/12/1
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- 本の長さ227ページ
- 言語日本語
- 出版社早川書房
- 発売日2001/12/1
- ISBN-104152083840
- ISBN-13978-4152083845
商品の説明
商品説明
主人公ルーシー・フライはイギリス人。舞台は東京である。東京湾で発見された女性のバラバラ死体が、失踪中のイギリス人リリー・ブリッジズのものとされ、交友関係のあったルーシーが警察に連行される。リリーはなぜ死んだのか。その理由は、ルーシーの語りだす過去の物語と深く結ばれる。
故郷を捨てるようにして、ルーシーが「丸い地球の端から落っこちずに行ける最も東方の国」、日本にたどり着いて10年がたつ。「なぜ日本に来たのですか?」外国人ならうんざりするほど繰り返される日本人からの悪意のないつまらない質問。おそらく日本在住経験のある作家スザンナ・ジョーンズも幾度となくこの質問を受けたであろう。この、一見単純そうにみえる問いに、誠心誠意、まじめに答えようとすると、1本のミステリー小説ができあがってしまうのだ。
「日本の文化に興味があったから。日本語を学びたかったから。お金を貯めたかったから…」などという上っ面の言い訳ではなく、突き詰めてこの問いに答えるなら、複雑な人生のできごとのすべてを引き寄せることになる。警官の尋問にはだんまりを決め込んだルーシーが、秘密を打ち明けるように読者にだけそっと明かすできごとの数々。ルーシーの「あたし」語りで語られる記憶の断片をパッチワークし、事件の真相を推理する醍醐味は、読者にゆだねられている。この物語では読者こそが探偵なのだ。
かつてデビット・ゾペティが『いちげんさん』で留学生の目を通して京都を叙情的に描いたが、スザンナ・ジョーンズの描くコスモポリタン東京は、雨と夜に彩られ、どこか異国のように幻想的でありながら、せつないほどにリアルだ。(木村朗子)
内容(「BOOK」データベースより)
内容(「MARC」データベースより)
著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)
1967年イギリスのヨークシャー生まれ。ロンドン大学在学中は演劇を専攻、「劇場の起源」というテーマで研究し、「能」や日本の伝統文化、仏教を学ぶうちに日本全般に興味を持つ。大学卒業後、日本の文部省の制度に参加して名古屋の高校で英語の教師を一年間務める。1994年に再来日して千葉県の中学と高校で二年間英語を教えるが、その後、マンチェスター大学大学院で一年間創作コースを学び、三度目の来日では東京で二年間NHKラジオなどで働いた。2001年、『アースクエイク・バード』で英国推理作家協会賞最優秀新人賞(ジョン・クリーシイ賞)を受賞した
阿尾/正子
横浜市立大学文理学部国際関係学科卒。英米文学翻訳家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
登録情報
- 出版社 : 早川書房 (2001/12/1)
- 発売日 : 2001/12/1
- 言語 : 日本語
- 単行本 : 227ページ
- ISBN-10 : 4152083840
- ISBN-13 : 978-4152083845
- Amazon 売れ筋ランキング: - 1,442,464位本 (の売れ筋ランキングを見る本)
- - 29,064位ミステリー・サスペンス・ハードボイルド (本)
- - 31,663位英米文学研究
- - 32,901位英米文学
- カスタマーレビュー:
著者について

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カスタマーレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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私がこの20年近くも昔の小説を手にしたのは、実はこれが近々映画化されるというニュースを耳にしたからです。Netflixオリジナル作品として配信されると知り、いち早く活字で楽しんでみようと思ったのです。
2001年に英国推理作家協会賞最優秀新人賞を受賞した作品とのことです。作者のSusanna Jonesも日本で暮らした経験があり、Lucyの東京生活の描写は執拗なまでに細かくかつ正確です。日本人であれば見落とすようなこと、気にせず見過ごしてしまうこと、当たり前すぎてそんなことにこだわるなんて病的だと考えてしまうことを、これでもかと執拗に描くのです。外国人視点の妙をそこに味わうことはできました。
Lucyは1965年生まれで、小説の時代設定は21世紀に入ったばかり。携帯電話やインターネット、電子メールの類は登場しません。アナログ機器しかない時代だからこそ、異国の情報も手軽には手に入らず、現代的通信機器があれば起こらないような男女のすれ違いや思い違いがあって、それがミステリアスな事件を生んでいくことになります。
そうした時代設定もさることながら、Lucyが極東の異郷の地に身を置くからこそ、外国人である彼女の日々はどこか浮世離れして非現実的・幻想的な雰囲気に包まれています。そして殺人容疑をかけられたことによってその度合いがいや増していくのです。時にLucyが一人称と三人称を自在に切り替えて自身を語る点も読者を幻惑させます。
ただ、私自身が東京の一生活人であるせいか、Lucyの目に映る東京は私の目に映る東京と大きく趣を異にします。そのことを、異国小説を読む愉悦にひたる一助と感じるか、どこか現実味の薄い東京譚として冷めた目で見るかはわかれるところでしょう。私は限りなく後者に心が傾きながら頁を繰りました。おそらく私たちがインドやモロッコを舞台にした小説を楽しむように、外国人はこの東京譚を楽しめるのでしょうが。
さらにいえば、終幕、通常の推理小説のようなすっきりとした真相解明にはたどり着けないもどかしさも残ります。
英語はペーパーバック初心者にはまったくと言ってよいほど抵抗なく読める、簡明平易なものです。「押し入れ」はfuton cupboardだとか、「枝豆」はsalty green soy beansだとか、英語学習効果も多少あるでしょう。
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イギリスの女性が日本の男性と恋に陥る。そこにもう一人のイギリスの女性が登場し、殺人事件が起こる。その犯人は誰か、という点を、読者は主人公の独白から想像しようとするのだ。結末は読者の想像に任されているというのがこの作品の特徴である。
ミステリーや推理小説としてこの作品を読むと失望するだろう。むしろイギリス女性の日本に関する考えや観察を知るつもりで読むと面白いと思う。作者の旅行先の描写は見事で、小説の表現力に幅を持たせている
普段、分かりやすいアメリカのミステリー作品を読んでいる人は、「変化」のためにこのような作品も読むのもいいだろう。しかしあまりペーパーバックのミステリーを読み慣れていない人はすぐに飛びつくのはお勧めしない。この作品はどことなく「玄人好み」のところがあるからである。なお、英語は極めて分かりやすい。シドニーシェルダン級の読みやすさである。
ミステリー、旅行記・エッセイ、恋愛ストーリーの3本立てのような本です。
海外生活を少しでも経験したことのある人なら、懐かしく思えることでしょう。
日本で英語教師をされていた著者ならではの配慮か、英語はとてもシンプルで読みやすいです。
長さも5万語超で、PBの約半分程度です。
これを翻訳してしまったら、どんなに名訳でもニュアンスは伝わらないだろうなと思います。
自分が海外に旅立ったつもりで、ぜひ英語で読んでみて欲しい本です。
ボストン・テランの「神は銃弾」。作風は全く違うが、どちらも文学的な色合いが強い作品
と言う意味では共通しているかもしれない。
主人公であるイギリス人のルーシーが見る東京は、外国人から見た日本としてよく表現される
「エキゾチックな街」ではなく、「干渉されない」ことに対する安心と、その代価としてつきまとう
「孤独」を抱えて大都会にひとりで暮らす人間の目に写るリアルな東京であり、
非常に切ない気持ちにさせられる。
最終的に物語としてはある種の決着が着く。しかしルーシーの心の闇は続いて行く。
そんなラストに背筋が寒くなったのは私だけだろうか・・。
確かに細かい心理描写はされているが、ストーリーにあらが目立つ。
いや、翻訳が悪いのかもしれない。なにしろ主人公の一人称が「あたし」というのは、はすっぱな響きでいただけない。ルーシーは地味で内向的な性格だから、ちゃらちゃらした感じの「あたし」というのはいかにも似つかわしくないのだ。
同じ日本を舞台にしたミステリーなら、スジャータ・マッシーのシムラ・レイシリーズ「雪殺人事件(The Salaryman's Wife)」をおすすめする。
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The English-born protagonist, Lucy Fly, has lived in Tokyo for ten years, is fluent in the native language, and works as a translator for a technical company. Japanese culture allows her to live a highly introverted and private life, without seeming an oddity. Yet it becomes apparent as the novel progresses that Lucy is in flight from her past and is harbouring a deep sense of grief and loss.
A tectonic shift takes place in her life when she meets the amateur photographer, Teiji, and through her romance with him, starts to learn to relate to people again. A second earthquake occurs with the arrival of Lily, a flaky limpet who attaches to the couple and is the catalyst to driving them apart.
This novel is beautifully written and has a haunting ambience. There is a film of the same name, adapted from the book. The story deviates in a few quite marked ways but it is still well worth seeing. Both the book and the film are highly recommended.
And the same goes for the book - Well worth reading and re-reading to enjoy its individuality and flavour, its avoidance of cliche, its fresh slants on its characters and locales, the remorseless logic of the plot . The key is Lucy, of course, her cross-grained view on life, her imaginings, her sardonic views of her own life story, yet bound to a strange innocence. It's a delight to read a book that is freshly flavoured yet not self-conscious or mannered.
Susanna Jones' great strength is in creating compelling, enigmatic central characters and Lucy is a fine example of this. She admits to being 'strange' and some of her actions would seem to confirm this. But she tells her story in such a way that the reader can't be sure whether her memories are accurate or distorted by later events. She is oddly likeable despite her insecurities and obsessiveness.
Jones' writing style is spare and well crafted, shot through with shafts of humour and irony, but gradually creating tension that builds throughout the book. Through Lucy's eyes, Jones gives us a convincing picture of life for a young woman in an alien culture and of the crossover between the immigrant community and the native Japanese. She doesn't make the mistake of trying to tie everything up too neatly at the end - Lucy's future remains as enigmatic as her past. An excellent debut novel with all the ingredients that Jones shows in her more recent books. Recommended.