ミュージカルが取り立てて好きというわけではありませんが,CM等で流れるピュアでポジティブな歌声に強く魅かれ,聴いたのが本作。
ゴスペル・シンガーのような,いかにも「歌力」という迫力のある歌いっぷりではなく,清楚でどちらかというと繊細な印象さえ与える歌声ながら,伸びやかで高音までスムースに抜けていくヴォーカルは,何度聴いても心地良いですね。
タイトル曲「アンダンテ」は,深い悲しみをこらえつつも前を向いて歩いて行こうと歌うバラード。哀しくも凛とした歌声に心打たれます。中島みゆきのカバー「糸」は,原曲の魅力もそのままに,ピアノと琴が織り成すメロディーを優しく包み込むように歌い上げています。
個人的に一番魅かれたのは,「ヴァージン・ロード」。しっとりと内省的に歌い始めるヴァースから,美しくも悲しくドラマティックなサビへ。「この身も砕けよ」とばかりにひたむきに歌い上げていて,心震えます。「夢の翼」はNHK連続TV小説「純情きらり」の主題歌なので,聴いたことがある方も多いと思いますが,大空を思わせるオーケストラ・サウンドの美しく壮大なサウンドが印象的なナンバー。ピュアで透明感のある歌声が瑞々しく,まるで雲一つない青空や満天の星空を見上げた時のように心洗われます。
冒頭の「愛をとめないで~Always Loving You~」は,しっとりと感傷的なヴァースと,劇的で伸びやかなサビの対比が良いですね。「Sisters」は,幼い女の子の愛らしい姿を描いた微笑ましい歌。間もなく生まれる我が子にもこの曲を歌うのかもしれませんね。「The First Star~上を向いて歩こう~」は,言わずと知れた坂本九の名曲のカバー。ポップで軽快なアレンジの中にもハーモニカの味のある音色が印象的です。
「Time To Say Goodbye」は,神々しいまでに清らかで伸びやかなサビが胸に染みます。「ひとつ」は,ピアノの弾き語り。自分の良心と弱さに向かい合った内省的でピュアなナンバーです。
大半がバラードで,しかもポップスというよりはスタンダード,クラシカルなサウンドですから,決してカッコ良い音楽ではないかもしれませんが,素朴で心に響くヴォーカル・アルバムです。
-
【買取サービス】
Amazonアカウントを使用して簡単お申し込み。売りたいと思った時に、宅配買取もしくは出張買取を選択してご利用いただけます。
今すぐチェック
-
クリスマスギフト2019>ベビー・おもちゃ・ゲーム
|
家電・カメラ・PC
|
ファッション
|
ホーム&キッチン・ペット
|
ビューティー
|
スポーツ&アウトドア
|
本・DVD・ミュージック
|
食品・飲料・お酒