自己分析力を身に付けたい人にはお勧めだと思う。
マインドフルネスもこの本より先に第一人者と言えるジョン・カバット・ジン氏の本を読み込んでいたので、アンガーマネジメントも併用してメタ認知などに取り組んでいる。
只、これで完全に人間関係などをスッキリさせるのは難しいと実感。
何故なら相手側がマインドフルネスやアンガーマネジメントの原理の全く無い、自己客観視の全く出来ない人間だと、此方がいくら自己客観、自己反省さても通用しないのが、はっきり言うが現実。
双方にこの理念が無いと、此方がいくら気を付けようが、メタ認知出来ない相手が相手側だと上手く行きません。
結果的にメタ認知出来る側、マインドフルネスやアンガーマネジメントの理念を知っている側が一方的に我慢してしまう、という落とし穴があります。
海外では社員教育に取り入れている様に、日本でも社会教育的な場所で社会全体で取り入れる必要があると思います。
日本はそういう倫理教育が義務教育時代や就学時代からいささか疎かに思えるので。
社会全体に広まらないと通用しないのではないかという落とし穴はあります。
それからコアビリーフに触れられた時の対処法が全く書かれていないので、根源的な怒りに対しては殆ど役に立ちません。
強い怒りの場合、何故怒りを感じるのかと言う「人間は自己存在を軽視された時に強い自己抑制や我慢を感じる」と言う心理メカニズムの基礎原理が抜け落ちているので、コアビリーフを単に「個々人の価値観の基準」として捉えている考え方は危険な落とし穴ですね。
電車の遅れや人混みがイライラすると言う程度の人にはこの本で紹介されているアンガーマネジメントのノウハウは効果があるかもしれませんが、コアビリーフ的な強い怒りに対する対処法には全く触れられていない。
6秒と暫くの間、心を無にするだけで消える怒りなら最初から大した怒りではありませんから。
コアビリーフ的な強い怒りの場合この方法では単なる我慢となり、怒りを抑圧し、内在化させてしまうので、逆に危険な場合があります。
Kindle 端末は必要ありません。無料 Kindle アプリのいずれかをダウンロードすると、スマートフォン、タブレットPCで Kindle 本をお読みいただけます。
無料アプリを入手するには、Eメールアドレスを入力してください。
