主人公・チャーリィの日記で構成されています。
チャーリィは知的障害者で、最初文章がめちゃくちゃなんですが、それがだんだんしっかりしてきます。それに、チャーリィの他人を見る目、他人がチャーリィを見る目もガンガン変わっていきます。この変化を面白く感じました。
この小説は1959年に発表されたようですけど、古さをあまり感じませんでした。物語自体の強さだけじゃなくて、小尾芙佐さんの訳が相当うまいんだと思います。
途中まで「この人、この先どうなるんだろ?」と気になりながら面白く読んだんですが、心理学とか脳とかの専門的な会話のシーンや、周りがチャーリィを「天才」といい始めて、チャーリィも自分は天才なのか?なんて自問するあたりで興ざめしました。自己陶酔感すごいなと。それに、「天才」チャーリィが傲慢になっていくのもイヤで読むのが苦痛に。
この作品は、知的障害者を通して、人生を描いているんじゃないかと思います。チャーリィが知的に劣っている段階からスゴイことになって、また知的に崩壊していく様は、幼年期、青年期、老年期を表現しているのかなと。ぼくにとって、人生で大切なことはなんだ?を突きつけてくる作品でした。
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アルジャーノンに花束を〔新版〕 Kindle版
ダニエル キイス
(著)
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言語日本語
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出版社早川書房
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発売日2015/3/10
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ファイルサイズ1217 KB
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商品の説明
著者について
1927年ニューヨーク生まれ。ブルックリン・カレッジで心理学を学んだ後、雑誌編集などの仕事を経てハイスクールの英語教師となる。このころから小説を書きはじめ、1959年に発表した中篇「アルジャーノンに花束を」でヒューゴー賞を受賞。これを長篇化した作品がネビュラ賞を受賞し、世界的ベストセラーとなった。その後、オハイオ大学で英語学と創作を教えるかたわら執筆活動を続け、『五番目のサリー』『24人のビリー・ミリガン』(以上、すべてハヤカワ文庫)など話題作を次々と発表した。2014年6月没。享年86。
--このテキストは、paperback_bunko版に関連付けられています。
著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)
キイス,ダニエル
1927年ニューヨーク生まれ。ブルックリン・カレッジで心理学を学んだ後、雑誌編集などの仕事を経てハイスクールの英語教師となる。このころから小説を書きはじめ、1959年に発表した中篇「アルジャーノンに花束を」でヒューゴー賞を受賞。これを長篇化した本書がネビュラ賞を受賞し、世界的ベストセラーとなった。その後、オハイオ大学で英語学と創作を教えるかたわら執筆活動を続け、話題作を次々と発表した。2014年6月没。享年86
小尾/芙佐
1955年津田塾大学英文科卒、英米文学翻訳家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです) --このテキストは、paperback_bunko版に関連付けられています。
1927年ニューヨーク生まれ。ブルックリン・カレッジで心理学を学んだ後、雑誌編集などの仕事を経てハイスクールの英語教師となる。このころから小説を書きはじめ、1959年に発表した中篇「アルジャーノンに花束を」でヒューゴー賞を受賞。これを長篇化した本書がネビュラ賞を受賞し、世界的ベストセラーとなった。その後、オハイオ大学で英語学と創作を教えるかたわら執筆活動を続け、話題作を次々と発表した。2014年6月没。享年86
小尾/芙佐
1955年津田塾大学英文科卒、英米文学翻訳家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです) --このテキストは、paperback_bunko版に関連付けられています。
内容(「BOOK」データベースより)
32歳になっても幼児なみの知能しかないチャーリイ・ゴードン。そんな彼に夢のような話が舞いこんだ。大学の先生が頭をよくしてくれるというのだ。これにとびついた彼は、白ネズミのアルジャーノンを競争相手に検査を受ける。やがて手術によりチャーリイの知能は向上していく…天才に変貌した青年が愛や憎しみ、喜びや孤独を通して知る人の心の真実とは?全世界が涙した不朽の名作。著者追悼の訳者あとがきを付した新版。
--このテキストは、paperback_bunko版に関連付けられています。
登録情報
- ASIN : B00WWQPBB8
- 出版社 : 早川書房 (2015/3/10)
- 発売日 : 2015/3/10
- 言語 : 日本語
- ファイルサイズ : 1217 KB
- Text-to-Speech(テキスト読み上げ機能) : 有効
- X-Ray : 有効
- Word Wise : 有効にされていません
- 本の長さ : 325ページ
- Amazon 売れ筋ランキング: - 4,993位Kindleストア (の売れ筋ランキングを見るKindleストア)
- カスタマーレビュー:
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カスタマーレビュー
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トップレビュー
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2019年11月19日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
IQ 60の男が手術でIQ180に上昇し、しばらく経ってからIQ60に戻るSF。実際にはこういう医療行為は倫理上容認されていない。泣ける小説というがどこも泣けない。専門上フェニルケトン尿症の記述に間違いがあり、日本の科学的レベルが低いというくだりでは頭にきた。こんな小説は十代に勧めるべきではない。女と会うと寝る事ばかり考えている主人公には腹が立つ。十代の読書に勧めるべきはチボー家の人々である。
2019年4月2日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
読書会の課題本として、参加者全員で感想を話し合いました。ひとことで言うと、脳外科手術を受けて天才になった知的障がい者の物語です。知能は日々向上するものの、幸せにはなれないチャーリー。以前は仲良くしてくれた人々との関係も悪化します。やがて脳機能の崩壊が始まり、チャーリーは思考能力を失っていきます。
「登場人物に感情移入してしまって泣けた」「チャーリーの書いた経過報告書だけで構成されているという小説技法は独創的ですごい」「幼稚園児の日記みたいな文章がインテリ風のエッセイに変化し、また幼稚な文章に戻っていくのがおもしろい」「賢くなることイコール幸福ではないということがわかった」「いや、天才になったチャーリーには天才の喜びが確かにあったと思う」などなど、参加者の感想はさまざまでした。
「登場人物に感情移入してしまって泣けた」「チャーリーの書いた経過報告書だけで構成されているという小説技法は独創的ですごい」「幼稚園児の日記みたいな文章がインテリ風のエッセイに変化し、また幼稚な文章に戻っていくのがおもしろい」「賢くなることイコール幸福ではないということがわかった」「いや、天才になったチャーリーには天才の喜びが確かにあったと思う」などなど、参加者の感想はさまざまでした。
2018年11月10日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
主人公のチャーリー・ゴードンが書く経過報告という形式で物語は進んでいく。タイトルにある「アルジャーノン」とは動物実験に使われるネズミの名前である。チャーリーは六歳児に相当するIQしかない知的障害者であるがビークマン大学のジェイ・ストラウス博士が研究している脳手術(今まで動物を対象としており、人間には行われていない)を受け、IQがみるみるうちに上がっていく。しかし、これまでまわりの人間が自分を馬鹿にしていたことを気づき、まわりと衝突するようになってしまう。チャーリーの家族にまつわる過去が悲しく、苦しい。
2020年12月21日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
大事なネタバレはしないつもりですが、中身について記述しますので気になる方は読まないで下さい。
前書きにて、キイス氏のもとに世界各国の老若男女より「私はチャーリィ・ゴードンだ」との手紙が届いたとの記述があった。もちろん日本からも。
読み終えた今感じるのは、確かに私もチャーリィかもしれないということだ。
そして、それが一部の熱心な読者の感想ではないとも感じている。
主人公のチャーリィは知的障碍者で、自分でもかしこくなりたいと思い大学付属のセンターで簡単な読み書きを習っている。
その一生懸命なところを見込まれて、ただの実験用マウスであったアルジャーノンを天才に変えた世紀の実験のモニターに推薦されるところから物語が始まる。
この物語はチャーリィの書いた日々のレポートとして綴られ、彼曰く「ばか」なチャーリィから、「かしこく」なったチャーリィに至るまでの思考と感情の変遷が辿れるようになっている。
その技巧(とその翻訳)も秀逸ながら、多くの人の共感を得たのはその変化と苦悩であるように思う。
多くの人が勉強や部活、仕事において、できない状態から出来る状態に変遷し、その中で出来なかった時代には見えなかったものに困惑した経験があるだろう。
例えばそれは、偉そうな先輩が大したことないとわかったり、上司が万能でないことを知ったり、あるいはそのときにあなたが新入りをどう思うかだったり。
そういったある種普遍的なテーマを重ねることができるのが、この物語の共感を集める点の1つだと思う。
この点において多くの人が、チャーリィのようにひたむきでなくても、チャーリィのように鋭敏な才能を手に入れることはなくても、チャーリィに心を重ねられるのではなかろうか。
きっと変化に翻弄されるチャーリィとともにあなたも過去の変化に翻弄された日々を思い出すはず。
そのとき、あなたが愛し愛される力を持っていたか、今持っているか考えさせられるのではないだろうか。
案外、普段は小説に心動かされないような自我の強い、プライド高い人ほど感動するかも。
前書きにて、キイス氏のもとに世界各国の老若男女より「私はチャーリィ・ゴードンだ」との手紙が届いたとの記述があった。もちろん日本からも。
読み終えた今感じるのは、確かに私もチャーリィかもしれないということだ。
そして、それが一部の熱心な読者の感想ではないとも感じている。
主人公のチャーリィは知的障碍者で、自分でもかしこくなりたいと思い大学付属のセンターで簡単な読み書きを習っている。
その一生懸命なところを見込まれて、ただの実験用マウスであったアルジャーノンを天才に変えた世紀の実験のモニターに推薦されるところから物語が始まる。
この物語はチャーリィの書いた日々のレポートとして綴られ、彼曰く「ばか」なチャーリィから、「かしこく」なったチャーリィに至るまでの思考と感情の変遷が辿れるようになっている。
その技巧(とその翻訳)も秀逸ながら、多くの人の共感を得たのはその変化と苦悩であるように思う。
多くの人が勉強や部活、仕事において、できない状態から出来る状態に変遷し、その中で出来なかった時代には見えなかったものに困惑した経験があるだろう。
例えばそれは、偉そうな先輩が大したことないとわかったり、上司が万能でないことを知ったり、あるいはそのときにあなたが新入りをどう思うかだったり。
そういったある種普遍的なテーマを重ねることができるのが、この物語の共感を集める点の1つだと思う。
この点において多くの人が、チャーリィのようにひたむきでなくても、チャーリィのように鋭敏な才能を手に入れることはなくても、チャーリィに心を重ねられるのではなかろうか。
きっと変化に翻弄されるチャーリィとともにあなたも過去の変化に翻弄された日々を思い出すはず。
そのとき、あなたが愛し愛される力を持っていたか、今持っているか考えさせられるのではないだろうか。
案外、普段は小説に心動かされないような自我の強い、プライド高い人ほど感動するかも。
2020年5月21日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
原作はすべて主人公の経過報告という形で書かれていました。
この経過報告のような自分の日記を自分も書いていきたいと思いました。
日本語訳の本書を今全部読み終えたので、いずれは英語の原書を読みたいと思います。
今、自分は英語を勉強しかけているけど、まだまだこの本の原書を読めるほどの英語力は無いです。
この作品は今まで映画化ドラマ化がされていて、私が知っているのは3作品です。
アメリカの映画が1本と日本でドラマ化されたのが2作。
原作を読んでみて、一番原作に近いのは今のところ、ユースケサンタマリア主演のドラマです。
山ピー主演のドラマが一番新しいですが、ユースケサンタマリア主演のドラマのほうが原作に近いです。
今後、もっと原作を忠実に映像化した作品を誰か作って欲しいです。アメリカの人に作って欲しいです。
この経過報告のような自分の日記を自分も書いていきたいと思いました。
日本語訳の本書を今全部読み終えたので、いずれは英語の原書を読みたいと思います。
今、自分は英語を勉強しかけているけど、まだまだこの本の原書を読めるほどの英語力は無いです。
この作品は今まで映画化ドラマ化がされていて、私が知っているのは3作品です。
アメリカの映画が1本と日本でドラマ化されたのが2作。
原作を読んでみて、一番原作に近いのは今のところ、ユースケサンタマリア主演のドラマです。
山ピー主演のドラマが一番新しいですが、ユースケサンタマリア主演のドラマのほうが原作に近いです。
今後、もっと原作を忠実に映像化した作品を誰か作って欲しいです。アメリカの人に作って欲しいです。
他の国からのトップレビュー

Mikitiy
5つ星のうち5.0
Great
2019年5月2日にアメリカ合衆国でレビュー済みAmazonで購入
My daughter asked me to buy it for her and she was please. Very fast shipping, thank you !