リニューアル版であるので旧版に劣るが、ここでは原作について自分なりに考察してみたい。
制作者は日本の作品を元にしたとしているが、自分は本作の原点は戦前ドイツの作家、ハンス・ハインツ・エヴァースの「蜘蛛」(1915)であると思う。
「蜘蛛の化け物が少女に姿を変え、人間に憑依して命を喰らう」という設定は本作の原点と行って良い。またエヴァースは脚本家としても知られ、代表作「プラハの大学生」(1913、リメイクは1929(これがベスト)、1935)はドイツ表現主義の代表作として知られる。1929、1935版は日本でも公開され、90歳代の人は観た記憶が有ると思う。
エヴァース自身は第一次世界大戦中滞在先のアメリカでドイツの為に活動して逮捕され、ドイツ帰国後は一時NSDAP(通称ナチス党)と関係した等の理由から20世紀後半は忘れられた存在であったが、今世紀に入り主に米国で再評価され、現在は主要作品が英語訳されている。
「蜘蛛」は 「怪奇小説傑作集5(ドイツ・ロシア編):「創元推理文庫」に収録。
本書はEAT・ホフマン、ゴーゴリ、チューホフ、AN・トルストイ(レフ・トルストイの又従弟)等、大家の秀作揃いで、ゴーゴリの「妖女」は水木しげるにより漫画化され、鬼太郎71年シリーズで「死人つき」としてアニメ化された。また、トルストイの「カリオストロ」は、所謂オタクにはイタイ話しだ。
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