読みにくい。
ベーブルースの破天荒さがわかった。
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アメリカを変えた夏 1927年 単行本 – 2015/10/23
ビル ブライソン (著) 著者の作品一覧、著者略歴や口コミなどをご覧いただけます この著者の 検索結果 を表示 |
20世紀の胎動を展望した5カ月間の物語
一九二七年五月二十一日、初夏を迎えたアメリカで、二十世紀を代表する出来事のひとつとなった偉業が達成された。ニューヨークを離陸した若き飛行士チャールズ・リンドバーグがパリに到着、世界初の大西洋単独無着陸横断飛行に成功したのだ。そして夏も終わろうとしていた九月三十日、アメリカはもうひとつの快挙にわいた。ニューヨーク・ヤンキースのベーブ・ルースがシーズン六〇号ホームランを放って大リーグ記録を塗り替え、鮮烈な記憶を人々の心に刻んだ。一九二七年のこの五カ月間、それは二十世紀のアメリカにとっていちばん熱い夏だった。
向こう見ずな冒険、常軌を逸した情熱、底知れない楽天主義と悪徳の栄え――。著者は、一九二七年の夏を駆け抜けた有名無名の人々の生きざまを、ウィットとユーモアを織り交ぜた軽妙な語り口で色彩豊かに描き出し、悲喜劇とも言うべき群像劇に仕立て上げていく。本書は、アメリカという大国が初めて世界の表舞台に存在感を示した五カ月間の、情感豊かな歴史物語である。「ひと夏」という小さな窓から激動の二十世紀の胎動を展望し、名手ブライソンがストーリーテラーとしての真骨頂を発揮した作品。
一九二七年五月二十一日、初夏を迎えたアメリカで、二十世紀を代表する出来事のひとつとなった偉業が達成された。ニューヨークを離陸した若き飛行士チャールズ・リンドバーグがパリに到着、世界初の大西洋単独無着陸横断飛行に成功したのだ。そして夏も終わろうとしていた九月三十日、アメリカはもうひとつの快挙にわいた。ニューヨーク・ヤンキースのベーブ・ルースがシーズン六〇号ホームランを放って大リーグ記録を塗り替え、鮮烈な記憶を人々の心に刻んだ。一九二七年のこの五カ月間、それは二十世紀のアメリカにとっていちばん熱い夏だった。
向こう見ずな冒険、常軌を逸した情熱、底知れない楽天主義と悪徳の栄え――。著者は、一九二七年の夏を駆け抜けた有名無名の人々の生きざまを、ウィットとユーモアを織り交ぜた軽妙な語り口で色彩豊かに描き出し、悲喜劇とも言うべき群像劇に仕立て上げていく。本書は、アメリカという大国が初めて世界の表舞台に存在感を示した五カ月間の、情感豊かな歴史物語である。「ひと夏」という小さな窓から激動の二十世紀の胎動を展望し、名手ブライソンがストーリーテラーとしての真骨頂を発揮した作品。
- 本の長さ604ページ
- 言語日本語
- 出版社白水社
- 発売日2015/10/23
- ISBN-104560084661
- ISBN-13978-4560084663
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商品の説明
内容(「BOOK」データベースより)
リンドバーグが飛び、アル・カポネが暗躍し、ベーブ・ルースが打つ!向こう見ずな冒険、常軌を逸した情熱、底知れぬ楽天主義と悪徳に満ちた「大国」の姿を、ベストセラー作家が色彩豊かに描く
著者について
1951年、アイオワ州デモイン生まれ。ノンフィクション作家。言語や紀行、アウトドア、科学など幅広いテーマで数々のベストセラーを出している。邦訳書に『英語のすべて』『ビル・ブライソンのイギリス見て歩き』『ことばが語るアメリカ史』『ドーナッツをくれる郵便局と消えゆくダイナー』『シェイクスピアについて僕らが知りえたすべてのこと』『人類が知っていることすべての短い歴史』などがある。英国在住。
著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)
ブライソン,ビル
1951年、アイオワ州デモイン生まれ。ノンフィクション作家。言語や紀行、アウトドア、科学など幅広いテーマで数々のベストセラーを出している。英国在住
伊藤/真
ノンフィクションを中心に翻訳に従事(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
1951年、アイオワ州デモイン生まれ。ノンフィクション作家。言語や紀行、アウトドア、科学など幅広いテーマで数々のベストセラーを出している。英国在住
伊藤/真
ノンフィクションを中心に翻訳に従事(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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登録情報
- 出版社 : 白水社 (2015/10/23)
- 発売日 : 2015/10/23
- 言語 : 日本語
- 単行本 : 604ページ
- ISBN-10 : 4560084661
- ISBN-13 : 978-4560084663
- Amazon 売れ筋ランキング: - 285,296位本 (の売れ筋ランキングを見る本)
- - 201位アメリカ史
- カスタマーレビュー:
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著者について
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カスタマーレビュー
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2015年12月29日に日本でレビュー済み
本文だけで550ページを超える大著だが、読みやすく、興味深い。書名の通り、アメリカの1927年の夏の5か月に絞り込み、その5か月が、現代アメリカにいかに影響を与えているのかを、様々な事象の中に浮き彫りにしている。
中心となるのは、人類で初めて大西洋単独無着陸飛行に成功したリンドバーグ。成功までの彼の道のりを含め、アメリカにおける航空産業が持っていた問題などが描かれている。さらには、自動車産業でトップを走りながら曲がり角に来ていたフォード、ホームランによって大衆を魅了しベースボールの地位を引き上げたベーブルース、サイレントからトーキーへの移行時期にあたるハリウッド、禁酒法のもと、我が世の春を謳歌するアル・カポネ、伝説的なボクサーのジャック・デンプシー、サッコとヴァンゼッティ、クーリッジ大統領や後に大統領となるフーヴァー、テレビの発明なども登場する。
ベースボールやボクシングが、世界的にどれほど普遍性を持つのかは議論のあるところだが、飛行機と車、テレビに映画は、20世紀の人類の暮らしに大きく影響を与えたテクノロジーであることは間違いない。これらが当時のアメリカで、人々の暮らしの中に入ってきていたことを考えると、この“5か月”が大きな意味合いを持っていたことは間違いないだろう。
ただ、ベーブ・ルースの傍若無人さはどこか稚気として笑える部分があるが、優生学・人種差別と深くかかわった人々、その考え方にコミットしたリンドバーグを考えると、現代アメリカの一定の人々に今も“偏見”が受け継がれているだけに、ある種の不快さを感じざるを得ない。
できれば、『 1913: 20世紀の夏の季節 』と読み比べてみてほしい。本書は、アメリカが中心で、テクノロジーやスポーツといったことに焦点が当たっているのに対し、同書はヨーロッパが中心で、文学・音楽・絵画がメインとなっている。両書とも第一次世界大戦、大恐慌というカタスロトフィーを間近に控えた時期にスポットを当てているが、このわずか14年の間に、世界の中心が移動し、人間の文化の在り様も大きく変化していることが実感できる。
なお、ビル・ティルデンというテニスプレイヤーは、ビル・チルデンの表記で知る人もいるだろう。錦織圭以前に全米テニスでベスト8進出を果たした清水善造を破り、チルデン・セーターにもその名が残っている。それと、サッコとヴァンゼッティに関してだが、マサチューセッツ州知事が1977年に、彼らが死刑となった事件について無罪を宣言していることを付記しておく。
中心となるのは、人類で初めて大西洋単独無着陸飛行に成功したリンドバーグ。成功までの彼の道のりを含め、アメリカにおける航空産業が持っていた問題などが描かれている。さらには、自動車産業でトップを走りながら曲がり角に来ていたフォード、ホームランによって大衆を魅了しベースボールの地位を引き上げたベーブルース、サイレントからトーキーへの移行時期にあたるハリウッド、禁酒法のもと、我が世の春を謳歌するアル・カポネ、伝説的なボクサーのジャック・デンプシー、サッコとヴァンゼッティ、クーリッジ大統領や後に大統領となるフーヴァー、テレビの発明なども登場する。
ベースボールやボクシングが、世界的にどれほど普遍性を持つのかは議論のあるところだが、飛行機と車、テレビに映画は、20世紀の人類の暮らしに大きく影響を与えたテクノロジーであることは間違いない。これらが当時のアメリカで、人々の暮らしの中に入ってきていたことを考えると、この“5か月”が大きな意味合いを持っていたことは間違いないだろう。
ただ、ベーブ・ルースの傍若無人さはどこか稚気として笑える部分があるが、優生学・人種差別と深くかかわった人々、その考え方にコミットしたリンドバーグを考えると、現代アメリカの一定の人々に今も“偏見”が受け継がれているだけに、ある種の不快さを感じざるを得ない。
できれば、『 1913: 20世紀の夏の季節 』と読み比べてみてほしい。本書は、アメリカが中心で、テクノロジーやスポーツといったことに焦点が当たっているのに対し、同書はヨーロッパが中心で、文学・音楽・絵画がメインとなっている。両書とも第一次世界大戦、大恐慌というカタスロトフィーを間近に控えた時期にスポットを当てているが、このわずか14年の間に、世界の中心が移動し、人間の文化の在り様も大きく変化していることが実感できる。
なお、ビル・ティルデンというテニスプレイヤーは、ビル・チルデンの表記で知る人もいるだろう。錦織圭以前に全米テニスでベスト8進出を果たした清水善造を破り、チルデン・セーターにもその名が残っている。それと、サッコとヴァンゼッティに関してだが、マサチューセッツ州知事が1977年に、彼らが死刑となった事件について無罪を宣言していることを付記しておく。
2017年4月4日に日本でレビュー済み
1920年代、ラジオは時代の脅威と言われ、全米の家具販売額の1/3を占めた。1922年には28局から570局に増えた。ラジオ時代の到来を告げ、1922年NYはロンドンを抜き、とうとう世界最大の都市になる。そのNYにベーブ•ルースが君臨するのだ。
この作品には、リンドバーグを初め、ベーブ•ルース、自動車王ヘンリー•フォート、闇世界の帝王アル•カポネ、ボクシングのジャック•デンプシー、世界大恐慌の直前のアメリカの繁栄をリードした(何もしなかったのが吉と出た)クーリッジ大統領、無声映画の最後を飾った銀幕のアイドル女優クララ•ボウなど往年の、その時代を支配した伝説が次々と登場する。
そんな中でもベーブ•ルースの存在は圧巻に映った。あれ程までに好き放題に遊び呆けた挙句の彼が残した数字と記憶とその影響力は、驚異的な偉業とも言える。
投手として94勝46敗防御率2.97(実質5年間)。打者としては言う事はないだろう。生涯714本、シーズン60本という数字は嫌という程聞かされた筈だ。ただこの年間60本も現行のルールに置き換えると何と104本にもなる。この数字だけ見ても、ルースは唯一無二の傑出した存在なのだ。
この本は、世界初の大西洋単独無着陸横断飛行に成功した若き飛行士リンドバーグに関する記述がメインだが、不思議とインパクトを与えない。リンドバーグ以外にも彼と同等のパイロットがいたという事実がそんな普遍な印象を与えるのだろうか。
しかし、ルースの場合、彼に相当する人物が過去にも現在にも現れてないし、これからも現れそうにない。ルースがルース所以なのはそのせいだろう。彼の強烈な個性と生き様がホームランというアメリカの代名詞を作り上げたのだ。
あらゆる歴史上の事物や物語は再現の可能性がある。だが、ルースは再現不可能だ。彼が残した記録もその存在も記憶もその軌跡も再現不可能なのだ。大袈裟に言えば、過去のアメリカの著名な大統領を10人揃えても、ルースの衝撃には敵わないだろうと思わせる程だ。
アメリカを変えた1927年の夏。それはルースを支え、そして、ニューヨークを変えた夏だったのだ。
この作品には、リンドバーグを初め、ベーブ•ルース、自動車王ヘンリー•フォート、闇世界の帝王アル•カポネ、ボクシングのジャック•デンプシー、世界大恐慌の直前のアメリカの繁栄をリードした(何もしなかったのが吉と出た)クーリッジ大統領、無声映画の最後を飾った銀幕のアイドル女優クララ•ボウなど往年の、その時代を支配した伝説が次々と登場する。
そんな中でもベーブ•ルースの存在は圧巻に映った。あれ程までに好き放題に遊び呆けた挙句の彼が残した数字と記憶とその影響力は、驚異的な偉業とも言える。
投手として94勝46敗防御率2.97(実質5年間)。打者としては言う事はないだろう。生涯714本、シーズン60本という数字は嫌という程聞かされた筈だ。ただこの年間60本も現行のルールに置き換えると何と104本にもなる。この数字だけ見ても、ルースは唯一無二の傑出した存在なのだ。
この本は、世界初の大西洋単独無着陸横断飛行に成功した若き飛行士リンドバーグに関する記述がメインだが、不思議とインパクトを与えない。リンドバーグ以外にも彼と同等のパイロットがいたという事実がそんな普遍な印象を与えるのだろうか。
しかし、ルースの場合、彼に相当する人物が過去にも現在にも現れてないし、これからも現れそうにない。ルースがルース所以なのはそのせいだろう。彼の強烈な個性と生き様がホームランというアメリカの代名詞を作り上げたのだ。
あらゆる歴史上の事物や物語は再現の可能性がある。だが、ルースは再現不可能だ。彼が残した記録もその存在も記憶もその軌跡も再現不可能なのだ。大袈裟に言えば、過去のアメリカの著名な大統領を10人揃えても、ルースの衝撃には敵わないだろうと思わせる程だ。
アメリカを変えた1927年の夏。それはルースを支え、そして、ニューヨークを変えた夏だったのだ。
2016年2月29日に日本でレビュー済み
禁酒法の時代、道徳が退廃し、流行りつつあったジャズが「病的で神経を逆なでする性的興奮をもたらす音楽」とされた狂騒の20年代。そのひと夏の風物を鮮やかに切り取った作品。詳細な記述とユーモアあふれる筆致はビル・ブライソンならではのもの。500ページを超える大著だが、一気に読み切ることができる。この時代は、リンドバーグやベーブ・ルースの活躍の陰で、無政府主義者による爆弾テロの多発や優生学に基づく人種差別が深刻化した時代でもあった。このあたり、世界でテロが多発し、繁栄と貧困が隣り合わせの現代社会にも通じるところがあるように感じる。大恐慌の始まりとなった暗黒の火曜日は、本書が描写する1927年のたった2年後のことである。歴史は繰り返してしまうものなのか。