この本は、タイトルにしても、中味にしても、一般的な大学院でのサバイバル術を書いているかのように見えます。しかし、実はそうではありません。
私は米国の経済学部博士課程に身を置きましたが、少なくとも経済学部のプログラムはここで書かれていることとは大分違います。例えば、経済学部博士課程で、一日に一冊英語の専門書を読まなければならないかというと、そんなことはありません。ただ、その代わりに数学的な宿題をたくさん解かされるといったことはありますが。
しかし、本書ではそのようなことは全く触れられていません。ここで、私が言いたいのは、例えば経済学部のそのような現状にも本書が触れなければならないということでは「なく」、著者が読者に「学部によってそのような違いが「相当に大きく」存在する」という注意を常に喚起した上で著者の経験を書かなければならないということです。本書はそのような違いがあることを言わず、本書の内容が学部を超えた一般的なものであるかのような書き方をしているので、その意味で非常にミスリーディングであると思います。
以上のような点に気をつけて、過信しない程度の情報源として読む分にはある程度は有用な本なのかもしれません。ただ、正直なところ、経済学部でこの本が上記のような意味でどの程度有用かというと、個人的にはあまり有用ではないだろうと思います。逆に、著者と専攻が近い人の場合には、おそらく、非常に役立つ本なのだろうと推測しますが。
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アメリカの大学院で成功する方法―留学準備から就職まで (中公新書) 新書 – 2004/1/1
| 吉原 真里 (著) 著者の作品一覧、著者略歴や口コミなどをご覧いただけます この著者の 検索結果 を表示 |
- 本の長さ256ページ
- 言語日本語
- 出版社中央公論新社
- 発売日2004/1/1
- ISBN-104121017323
- ISBN-13978-4121017321
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商品の説明
内容(「BOOK」データベースより)
アメリカの大学院に留学を考えている読者に、本書は具体的な情報とアドバイスを提供する。アメリカの大学院はどんなところで、学生には何が期待されているのか。日本の大学院とは異なるアメリカの大学院の仕組みをふまえ、「プロ養成機関」としての大学院を最大限に活用するための手段と心構えを説く。ブラウン大学に学び、ハワイ大学に職を得た著者による、実践的・現実的な留学成功のためのガイダンス。
著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)
吉原/真里
1968年(昭和43年)、ニューヨークに生まれる。ハワイ大学アメリカ研究学部准教授。91年、東京大学教養学部教養学科卒業。92年、米国ブラウン大学修士号取得。97年、同大学博士号取得。1997~2003年、ハワイ大学アメリカ研究学部助教授。03年より現職。03~04年、コロンビア大学客員研究員。専門分野は、アメリカ文化史、アメリカ=アジア関係史、女性学・ジェンダー研究など(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
1968年(昭和43年)、ニューヨークに生まれる。ハワイ大学アメリカ研究学部准教授。91年、東京大学教養学部教養学科卒業。92年、米国ブラウン大学修士号取得。97年、同大学博士号取得。1997~2003年、ハワイ大学アメリカ研究学部助教授。03年より現職。03~04年、コロンビア大学客員研究員。専門分野は、アメリカ文化史、アメリカ=アジア関係史、女性学・ジェンダー研究など(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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カスタマーレビュー
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トップレビュー
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2004年5月5日に日本でレビュー済み
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66人のお客様がこれが役に立ったと考えています
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2018年5月21日に日本でレビュー済み
米国に留学して博士号を取り、現在はハワイ大学で教鞭を執る著者が、米国の大学院におけるサバイバル術や、職(教員)の探し方などを伝授するというもの。それにしても直接的なタイトルである。程度の低いハウツー本みたいなのでここだけは今からでも変えた方がいいと思う。内容は確かにタイトルそのものなのだけれど。
留学の準備法から、出願の仕方、大学院で授業を受ける心構えまで、カバーしている範囲は広く作者の熱意も伺えるのだが、全体としてはよくある留学体験記や受験指南書の域を残念ながら出ていないように思う。エッセイの書き方や推薦書の「書いて貰い方」など、アルクや栄陽子留学研究所などの市販のもので十分。英語の上達法はむしろそちらの方が詳しいし、論文の書き方やリーディングのこなし方についてもしかり。
本書のミソは、筆者が博士課程を終了しているというところであろう。前書きによると、今や米国の大学院に留学する日本人は毎年約1万人とか。察するにその殆どはMBAなどの修士課程レベルだと思われ、これらの人の中からは毎年のように留学体験記なるものが出版されている。その一方で、ごく少数の博士課程修了者は留学のハウツー本など(学者としての実績にならないし、就職してからも周囲から軽く見られるということで)書かないという現実が今まであった。そんな中で本書を著した吉原女史には一応拍手を送りたい。
本書で読むべき箇所は、例えば、博士号候補になるための試験についての項(著者は資格試験と呼んでいる)だ。また、筆者の経験に基づいた米国の大学教員への応募方法やテニュアの取り方についても触れており、この点、凡百のMBA留学体験記とは一線を画す。本書は、前半の陳腐な部分を一切省いて、後半の博士課程独特のところをもう少し詳しく書き、タイトルもそのように改めた方が絶対良かった、というのが私の結論である。
留学の準備法から、出願の仕方、大学院で授業を受ける心構えまで、カバーしている範囲は広く作者の熱意も伺えるのだが、全体としてはよくある留学体験記や受験指南書の域を残念ながら出ていないように思う。エッセイの書き方や推薦書の「書いて貰い方」など、アルクや栄陽子留学研究所などの市販のもので十分。英語の上達法はむしろそちらの方が詳しいし、論文の書き方やリーディングのこなし方についてもしかり。
本書のミソは、筆者が博士課程を終了しているというところであろう。前書きによると、今や米国の大学院に留学する日本人は毎年約1万人とか。察するにその殆どはMBAなどの修士課程レベルだと思われ、これらの人の中からは毎年のように留学体験記なるものが出版されている。その一方で、ごく少数の博士課程修了者は留学のハウツー本など(学者としての実績にならないし、就職してからも周囲から軽く見られるということで)書かないという現実が今まであった。そんな中で本書を著した吉原女史には一応拍手を送りたい。
本書で読むべき箇所は、例えば、博士号候補になるための試験についての項(著者は資格試験と呼んでいる)だ。また、筆者の経験に基づいた米国の大学教員への応募方法やテニュアの取り方についても触れており、この点、凡百のMBA留学体験記とは一線を画す。本書は、前半の陳腐な部分を一切省いて、後半の博士課程独特のところをもう少し詳しく書き、タイトルもそのように改めた方が絶対良かった、というのが私の結論である。
VINEメンバー
アメリカのPhDコースは日本の修士・博士課程が一緒になったようなもので、通常2〜3年の修士課程(いわゆるコースワーク)では大量の宿題や厳しい試験に晒される。大学・学部のポリシーにもよるが、これは学生への一般的な知識の叩き込みであると同時に、ふるい落としのための適性試験でもある。日本人は「試験」というものに並々ならない関心を持っており、留学前にも試験に対して準備とリサーチを重ねるし、この段階ではがんばれるのだ(本書に対するレビューでも試験に対する興味が非常に強いことが読み取れる)。日本人のなかでは、乗り越えられないほうが少数派だ。そしてここで成功することは大して重要ではない(試験に落ちてよりランクの高い大学に移れることすらある)。だから著者と学部が違う、システムが違うから体験談が役に立たないというのは、あまり的を射ていない。
問題はその後の博士課程後期である。ここでの成否はいかに教授とコミュニケーションをとり、リサーチに対するモチベーションを共有・維持させるか、にかかっている。おそらくこれは学部を問わず一緒だと思う。本書ではここに重点が置かれているようだ。博士課程で重要なのは、論文・指導教授の覚え・学会での評判・大学名などであって、試験の成績など誰も気にしない。
残念ながら日本人留学生にとっては、この段階に至って問題が発生することが多い。当たり前だが教授は外国人でありコミュニケーションをとるのは日本人に対するより困難だ。彼らは常に多忙で学生に対してリソースを割くことはギリギリまでしない。その結果として教授と謙虚に接していては、論文についての意見交換を深められず、意欲を大幅に失う。共著を申し出て教授にエサを準備することや、メンタル面でサポートしてくれる若い助教授を用意するなど、本書でのアドバイスは現実的だ。
博士課程後期では、重なる年齢と、空転する努力、将来への不安、狭まっていく人間関係が精神を蝕む。留学当初に抱いていた志と現実との乖離から、研究の意味を見失う。そしてその苦難は海外で職を得た後にも続く。日本にもどるか海外にしがみつくか。本書はこういったことにも言及しているし、その上この著者には就職後の著作もあり、フォローアップも効いている。博士留学での成功者はいつも例外であるけど、苦難であることはみな同じだ。博士課程に留学しようとする学生には薦められると思う。
問題はその後の博士課程後期である。ここでの成否はいかに教授とコミュニケーションをとり、リサーチに対するモチベーションを共有・維持させるか、にかかっている。おそらくこれは学部を問わず一緒だと思う。本書ではここに重点が置かれているようだ。博士課程で重要なのは、論文・指導教授の覚え・学会での評判・大学名などであって、試験の成績など誰も気にしない。
残念ながら日本人留学生にとっては、この段階に至って問題が発生することが多い。当たり前だが教授は外国人でありコミュニケーションをとるのは日本人に対するより困難だ。彼らは常に多忙で学生に対してリソースを割くことはギリギリまでしない。その結果として教授と謙虚に接していては、論文についての意見交換を深められず、意欲を大幅に失う。共著を申し出て教授にエサを準備することや、メンタル面でサポートしてくれる若い助教授を用意するなど、本書でのアドバイスは現実的だ。
博士課程後期では、重なる年齢と、空転する努力、将来への不安、狭まっていく人間関係が精神を蝕む。留学当初に抱いていた志と現実との乖離から、研究の意味を見失う。そしてその苦難は海外で職を得た後にも続く。日本にもどるか海外にしがみつくか。本書はこういったことにも言及しているし、その上この著者には就職後の著作もあり、フォローアップも効いている。博士留学での成功者はいつも例外であるけど、苦難であることはみな同じだ。博士課程に留学しようとする学生には薦められると思う。
ベスト1000レビュアーVINEメンバー
東大を出た後、アイビーリーグのブラウン大学の大学院で博士号を取得、ハワイ大学に職を得て、テニュア(tenure、終身在職権)までかちとった帰国子女である筆者が書いた、アメリカの大学院で生き残る方法。海外での博士課程取得の苦労本なんかでは『ウィーン愛憎』中島義道なんかがすぐ浮かぶけど、こっちはカラッとしたハウツー本みたいな感じ。
とにかく、あっけらかんと英語を母国語とせず、甘々の学部教育しか受けてこなかった日本人留学生が、「死の大学院生活」をサバイバルできるかを懇切丁寧に、時系列を追って解説している。博士課程修了を最初から目標にしていた方が、修士課程からのステップアップより大学から得られる援助が大きいとか、ABD(博士論文を残すだけとなった状態)までの勉強方法と、博士論文の実際の書き方(指導教授とのネゴの仕方なども含む)、論文にメドが立ってからの就職活動のやり方、大学に籍を得てからのテニュアのとり方まで、実にアメリカンに書かれていて圧倒される。
毎日、1冊の学術書を読みこなすコース・ワーク(修士課程)の激しさは凄いなぁ、と思うけど、原語で素早く読んでいくためのアドバイス(書評を読めというなんとも実際的な対処方法!)は参考になったし、第5章の研究論文の書き方は特に懇切丁寧。指導教授陣を選ぶ際には、執筆期間が数年に及ぶ博士論文を書かなければならないので、執筆を励ましてくれるような「モラル・サポートを充分に提供してくれる教授を一人は入れておきたい」(p.111)というあたりは女性ならではのきめ細かな指摘だと思う。
まあ、大学院などに入りなおして研究生活に戻ることや、博士課程への再チャレンジを密かに狙っているような人も、けっこう励まされるかも。
とにかく、あっけらかんと英語を母国語とせず、甘々の学部教育しか受けてこなかった日本人留学生が、「死の大学院生活」をサバイバルできるかを懇切丁寧に、時系列を追って解説している。博士課程修了を最初から目標にしていた方が、修士課程からのステップアップより大学から得られる援助が大きいとか、ABD(博士論文を残すだけとなった状態)までの勉強方法と、博士論文の実際の書き方(指導教授とのネゴの仕方なども含む)、論文にメドが立ってからの就職活動のやり方、大学に籍を得てからのテニュアのとり方まで、実にアメリカンに書かれていて圧倒される。
毎日、1冊の学術書を読みこなすコース・ワーク(修士課程)の激しさは凄いなぁ、と思うけど、原語で素早く読んでいくためのアドバイス(書評を読めというなんとも実際的な対処方法!)は参考になったし、第5章の研究論文の書き方は特に懇切丁寧。指導教授陣を選ぶ際には、執筆期間が数年に及ぶ博士論文を書かなければならないので、執筆を励ましてくれるような「モラル・サポートを充分に提供してくれる教授を一人は入れておきたい」(p.111)というあたりは女性ならではのきめ細かな指摘だと思う。
まあ、大学院などに入りなおして研究生活に戻ることや、博士課程への再チャレンジを密かに狙っているような人も、けっこう励まされるかも。
2004年2月11日に日本でレビュー済み
ブラウン大学で博士を取って、ハワイ大学に就職し、テニュアを取った著者が、アメリカの大学院で学生として生き残り、アメリカの大学で教員として生き残るためのアドバイスを綴った本。自分自身の体験や、身の回りの留学生の実経験を基にしてまとめられているので、役に立つアドバイスと実情報が満載。筆者は文系の研究分野の方ですが、本書に書いてることは文系・理系を問わず役に立ちます。
勉強のこなし方、研究の進め方、論文の書き方、教員との接し方、就職活動の仕方、学生との接し方等々、筆者の指摘、考え方、アドバイスはかゆいところに手の届く内容でしかも実践的。語学留学ではなく大学院で学位を取ろうとして留学する人や、アメリカの大学へ研究留学する人には、ぜひお勧めしたい。アメリカの大学院の姿を垣間見たい読者の方にもおすすめ。
勉強のこなし方、研究の進め方、論文の書き方、教員との接し方、就職活動の仕方、学生との接し方等々、筆者の指摘、考え方、アドバイスはかゆいところに手の届く内容でしかも実践的。語学留学ではなく大学院で学位を取ろうとして留学する人や、アメリカの大学へ研究留学する人には、ぜひお勧めしたい。アメリカの大学院の姿を垣間見たい読者の方にもおすすめ。
VINEメンバー
~本書で書かれていることは、勉強や研究をした人が知っておくべきとことだと思う。アメリカの大学の密度の濃さはよく知られているので、その面では目新しいことはなかった。しかし、TAなどの学内ので仕事を具体的に記した本は少ないので、そのところはとても面白かった。
~~
著者の略歴を見ると、ちょっと自分とは素質の違う人で、くやしいけど、私を含めて多くの人には参考にならないと思います。著者は、今は、サバティカルでジュリアードで研究したり、ピアノを弾いたようですね。全く、才能のある人は羨ましい。
~~
とにかく、日本でまともな研究ができない人が、アメリカの大学院で成功するわけがないのを、肝に銘じておきましょう。~
~~
著者の略歴を見ると、ちょっと自分とは素質の違う人で、くやしいけど、私を含めて多くの人には参考にならないと思います。著者は、今は、サバティカルでジュリアードで研究したり、ピアノを弾いたようですね。全く、才能のある人は羨ましい。
~~
とにかく、日本でまともな研究ができない人が、アメリカの大学院で成功するわけがないのを、肝に銘じておきましょう。~
2004年3月31日に日本でレビュー済み
「休職制度を使って一年ほどアメリカの大学院で勉強してもいいなあ」。そんな私の甘い考えは本書により一気に吹き飛んだ。帰国子女ですら音を上げる英語による勉強の量、論文を仕上げていく際の精神的重圧の大きさなどがヒシヒシと伝わってくる。
アメリカの学界でも義理人情や人脈が役立つ場面があるようだ。一方で競争は過酷であり、競争システムは透明性や公正性を保つための努力がなされている。充実したスタッフや教授の積極的関与により良質の研究者が育てられていることも分かった。本書は大学院留学を目指す人の必読書になろう。
大学院の選択から始まり、試験や学費対策、論文作成、果ては面接や終身雇用資格(テニュア)を勝ち取る方法まで書かれている。私が気付いたのは、論文の書き方のコツが記事の作り方に似ていることだった。
■きちんとした論文を仕上げるポイントの八割は、トピックの設定にあると言える。規定の長さのペーパーで扱うのにふさわしい規模のトピックで、しかも使える資料が存在し、面白い支店や議論を提供するようなトピックが見つかったら、あとは「やればいいだけ」である。大失敗のペーパーの多くは、トピック自体が大きすぎたり小さすぎたり、なんら意味のある議論を提供しなかったり、トピックは面白くても資料がなさすぎたり、といった問題に起因する。(p79)
アメリカの大学院には「publish or perish 出版せよ、さもなくば消滅せよ」という言葉があると言う。本を出すことで世の中に自分の研究成果を問わなければ、研究者としての価値はない=大学から退場せよ、という意味のようだ。
私も心中でよく「メゲずに書き続けよう」と自分にムチを入れる。ちょっとだけ研究者たちに親近感を持った。
(了)
アメリカの学界でも義理人情や人脈が役立つ場面があるようだ。一方で競争は過酷であり、競争システムは透明性や公正性を保つための努力がなされている。充実したスタッフや教授の積極的関与により良質の研究者が育てられていることも分かった。本書は大学院留学を目指す人の必読書になろう。
大学院の選択から始まり、試験や学費対策、論文作成、果ては面接や終身雇用資格(テニュア)を勝ち取る方法まで書かれている。私が気付いたのは、論文の書き方のコツが記事の作り方に似ていることだった。
■きちんとした論文を仕上げるポイントの八割は、トピックの設定にあると言える。規定の長さのペーパーで扱うのにふさわしい規模のトピックで、しかも使える資料が存在し、面白い支店や議論を提供するようなトピックが見つかったら、あとは「やればいいだけ」である。大失敗のペーパーの多くは、トピック自体が大きすぎたり小さすぎたり、なんら意味のある議論を提供しなかったり、トピックは面白くても資料がなさすぎたり、といった問題に起因する。(p79)
アメリカの大学院には「publish or perish 出版せよ、さもなくば消滅せよ」という言葉があると言う。本を出すことで世の中に自分の研究成果を問わなければ、研究者としての価値はない=大学から退場せよ、という意味のようだ。
私も心中でよく「メゲずに書き続けよう」と自分にムチを入れる。ちょっとだけ研究者たちに親近感を持った。
(了)


![アメリカ留学公式ガイドブック[第2版]](https://images-fe.ssl-images-amazon.com/images/I/71+l-zgl1CL._AC_UL160_SR160,160_.jpg)


