先日終結を迎えたアニメ「坂道のアポロン」。薫達が高校3年間とその後の人生に刻みつけたドラマは多くの大切な感情を残してくれましたが
、最終話の余韻が残るタイミングで届けられたサントラ第2弾。本作を繰り返し聴き未だ作品の世界にどっぷり浸かっている私です。
副題に「more & rare」とある通り、本作はアニメ用に演奏されたものの結果的にオミットされた前弾サントラ収録音源のVer違いを始め、アイ・
キャッチ用に書かれた音源等、第1弾に収まりきらなかったオリジナル小品を多数収録しています。
第2弾は前弾以上にサントラとしての性格が増し、様々なジャンルの楽曲が入り交じります。ショパンのワルツからザ・スパイダーズのカヴァー
までが節操無く入り乱れる1時間は、作品を追ってきたファンには数々の名シーンが走馬灯の様に蘇る幸せなひと時であり、逆に作品を事前
に観ているか否かで思い入れが段違いになる内容だとも感じたので、その点はご注意を。
まずお薦めが「Button」「Piano」と記された数種類のアイ・キャッチ用BGM。僅か10秒前後とは言え物語の高揚を一休止させる役割を持つ大
切な音楽、音楽監督である菅野よう子さんが編み上げたメランコリックな音は、落ち着いた色合いのアイ・キャッチ画に良く嵌っていました。
次に「ザ・オリンポス」が披露したザ・スパイダースのカヴァー2曲。ここでは星児役の岡本信彦さんがボーカルを務めます。前弾サントラの流
れには収めにくかったこういう曲が紛れるのもレア音源集ならでは。
そして薫と千太郎の数々の名セッションを想わせる音源。喧嘩した二人が仲直りするきっかけとなった「But not for me」の祭り囃しVer(M4)や
、失恋に荒れる千太郎の狂ったドラミングを記録したM32等、要となるシーンが蘇りますが、最も好きなのが本作に3Ver収録された「Monanin'
」、雪の日に二人並んでオルガンを弾いたシーンで流れるM16の物寂しさから、最終シーンに流れるM36の胸がすく爽快感への変化は物語を
耳で追うかのような感動を覚えました。
前弾以上にファン向けな内容ではありますが、音楽監督の菅野よう子さん始め、若手からベテラン演奏家が入り交じる自由な場で創られた楽
曲はジャンル等不問で胸にせまる力を感じます。同時期に発売されたBluray1巻の特典では、演奏風景や作画の資料として演奏の動きを録画
する様子を収めたドキュメンタリー風映像が収められ、併せて観賞するとより面白さが増したことを付け加えておきます。
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