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アトムの命題―手塚治虫と戦後まんがの主題 (アニメージュ叢書) 単行本 – 2003/4

5つ星のうち 4.7 2件のカスタマーレビュー

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単行本
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商品の説明

著者からのコメント

 リメイク版「アトム」の関係者が「今度のアトム」は国際標準です、とどこかで発言してしたようです。監督もまた「ロボットが権利を求め差別と闘うという原作を貫くドラマは、当時のアメリカの黒人公民権運動のメタファー」なので「何かのメタファーではな」い、アトムを作ると発言しています。
 あるいは一つ一つに目くじらを立てる必要はないのかもしれません。しかし、些細な引っかかりはやはり批評の出発点にもなります。例えば「国際標準」って、どうも暴力シーンに一定の配慮をする、ということらしいです。つまり、アメリカとかでOA出来るっていう意味で、それとアフリカ系アメリカ人の差別問題を連想させるロボット差別の問題は描かないという監督の方針についての発言を二つあわせると、ちょっと気になります。
 多分、一人一人の発言には他意も悪意もないのでしょう。けれども、二つあわせるとそれは「アトム」をアメリカのスタンタードに合わせて作り直すってことにならない? と思えてしまう。あるいは結果としてなってしまうのは事実です。
 別にここで反米っぽい言い方をするのは、単にブッシュの戦争に心底同意できないからだけに留まりません。
「アトム」という作品、あるいは手塚治虫のまんがの歴史的な成り立ちを考えた時、そうあっさりと「アトム」をアメリカ標準に合わせちゃっていいの、とぼくは思います。アメリカ版の「ゴジラ」の設定が、アメリカの核実験でなく、フランスの核実験によって生まれたことに変更されていることとそれは同じ問題であって、戦後のサブカルチャーは否応なく、アメリカとの関係の「メタファー」としてあります。
 そういう過去のことはもう関係ない、もっと自由に「ゴジラ」だって「アトム」だって受けとめ、リメイクされていいじゃん、というのは一見、正論です。しかし、そのリメイクが結局、アメリカの都合に合わせて、ということになってしまって、そしてぼくたちは過去のことはどうでもいいじゃない、と言ってしまうのであれば、それは結局、サブカルチャーが今も日米関係の反映としてあるという現実からの逃避に他なりません。
 イラクが戦場になってしまっている二〇〇三年の四月七日にアトムについての本を書き上げたのは、単に原稿が遅れたからではなく「日米同盟」を根拠にイラクの戦争を支持すると小泉が口走った直後だからこそ、アトムがあるいは手塚まんがが、アメリカとの戦争、敗戦、占領、日米講和といった「日米関係」の中でどのように否応なく成立していったかを書く必要があったからです。そういう歴史と、手塚治虫という個人の軋轢の中で手塚まんがの方法が否応なく生まれ、それがこの国のアニメやまんがを「アメリカ標準」とは、かろうじて異質のものにしている、というのが『アトムの命題』に於けるぼくの主題です。
「アトム」をアメリカ標準化することにリメイク版の関係者があまりに無邪気なのは、アトムの成り立ち、手塚まんがの成り立ちについて学習していないからだ、という気がします。
 もちろん、ぼくは手塚まんがのあり方の全てを肯定するわけではありません。本書と内容が一部重なる形で『戦後まんがの表現空間』(法蔵館)と『教養としての〈まんが・アニメ〉』(講談社新書)の二著があります。前者は手塚治虫のまんがの限界を、後者は可能性を語っています。同じ手法でアプローチしながら、何故、正反対の結論になるのか。そんなことは当然です。手塚のまんがが歴史的所産である以上、正負二つの側面があり、だからこそその困難さを克服し、可能性は継承しよう、というのが先人の遺したものに対するぼくの態度です。

内容(「BOOK」データベースより)

傷つく心と、傷つかない身体。なぜ手塚治虫はアトムを成長させなかったのか。

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登録情報

  • 単行本: 270ページ
  • 出版社: 徳間書店 (2003/04)
  • 言語: 日本語
  • ISBN-10: 4198616744
  • ISBN-13: 978-4198616748
  • 発売日: 2003/04
  • 梱包サイズ: 19 x 12.6 x 3 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 4.7 2件のカスタマーレビュー
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2件のカスタマーレビュー

5つ星のうち4.7

この商品をレビュー

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2件中1 - 2件目のレビューを表示

2019年3月27日
形式: 文庫Amazonで購入
1人のお客様がこれが役に立ったと考えています
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2009年11月21日
形式: 文庫
11人のお客様がこれが役に立ったと考えています
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