Twitterでこの本の存在を知りました。面白かったので、ほぼ一日で読み切りました。元SKE48の選抜メンバーだった菅なな子さんが高2の冬にアイドルを辞めて、偏差値69の名古屋大学の経済学部に入学するまでのドキュメンタリーです。本人による詳細な勉強法の履歴とともに二人三脚でサポートした予備校の東進ハイスクールの先生のコメントもついています。
1 12時に寝て、6時に起きる1日6時間睡眠を1年間続けた。
2 携帯をスマホからガラケーに変えて、LINEもTwitterも強制的に見なくした。
3 服はスーパーで買ってもらった二着のトレーナーだけにして交互に着て、服を考える時間もなくした。髪もバッサリ切って、乾かす時間もセットする時間も減らした。
などなど。
また、この本で面白かったのが、菅さんが彼氏がほしい気持ちとかAAAが好きとかアイドル時代では発言できなかったであろう普通の女子の恋したい気持ちを赤裸々に書いてたところで清々しかったですね。
文系現役高校生が予備校をフル活用すれば、ここまで伸びるというノウハウ本であるとともに、現在、約3,000人いると言われている女性アイドルの中に中学生・高校生がたくさんいると思います。アイドルとして成功することも素晴らしいと思います。だけど、それがなかなか難しいと感じている娘も多いと思います。当たり前ですが、一生アイドルを続けることができるわけではないので、どこかで卒業・解散という日がやってきます。その日がいつになるのか?はそれぞれですが、この本は、高校二年生の冬までに決断できれば、こういう道もあるというアイドルに向けての一つの指南書になっていると思います。もちろん、菅なな子さんの努力は凄まじく、誰もがこの真似をできないですし、地頭も良かったのだと思います。ビリギャルを思い出しました。
ですが、僕は、日々活動しているアイドルの皆さんが、歌・ダンス・MC・特典会での対応・ソーシャルメディアでの発信・メディアへの対応など超人的なスケジュールとスキルをもってして日々努力していることを知っています。皆さんの努力の方向を勉強に変えることができれば、こういうこともできるんだという一つの参考書になればなと思います。ご一読をおススメします。
参考までにこの本は2016年の出版で、ご本人はすでに大学卒業しており、社会人さんみたいです。その後の様子は、「アイドル、やめました。AKB48のセカンドキャリア」に記載があり、この春から広告代理店に就職されるそうです。おめでとうございます。
Kindle 端末は必要ありません。無料 Kindle アプリのいずれかをダウンロードすると、スマートフォン、タブレットPCで Kindle 本をお読みいただけます。
無料アプリを入手するには、Eメールアドレスを入力してください。
