著者土屋賢二氏のことはある日曜日のNHKラジオの日曜エッセイというような15分くらいの番組で自己紹介のようなことをおしゃべりになったのを聞いて初めて知った。これほどのダメ人間が大学で哲学を教えているということに新鮮な驚きを感じてその著作を読みたいと思ったのが本書を購入した動機だった。
この本は私の期待を裏切らない面白いエッセイだった。大学教授の著作とは思えないほど愉快なギャグ・エッセイともいえる本だ。哲学者とはおっしゃるがプラトンの名前しか出てこないところをみると彼は哲学者とはいってもプラトン哲学くらいしか読んでいないのではないのだろうか? そういう疑問を抱くとともに、またそうであって欲しいと私は願うものである。何故なら嘘偽りなく彼がダメ人間であってくれたら、我々多くのダメ人間にもあわよくば大学教授になれる可能性が大きく広がるからである。
彼はダメ人間であると同時に年寄りでもある。年寄りというものは大体において弱くて無力で楽しみも少ない毎日を過ごしている。しかし彼は年寄りはそれなりに若者にはなし得ない楽しみもあることを教えてくれる。彼はダメ人間のくせに変な悪知恵だけは鋭く働かせることが出来るのだ。例えば年寄りの楽しみの一つとして彼があげることは、若者たちの行動を見ては「最近の若い者は」というお決まりの言葉の後に若者たちの行動や生き様を入れて、最後は「全く情けない世の中になったもんだ」と締める、そういう愚痴をこぼしまくって楽しむというやつである。この楽しみには「わしらの若い頃は」と更に素晴らしかった自分たちの若い頃を創作して現代っ子を一段と貶める念の入ったやり方もある。土屋氏によると年寄りは現代っ子を目の前に見ながら批判できるが、逆に現代っ子は年寄りの若い頃を見ることが出来ないのでこのような論戦が起こっても勝ち目がないのである。
私は土屋氏とほぼ同じくらいの年寄りである。この本は私のような年寄りにとってとても楽しい本だが、若い世代には受けないと思う、しかし若い世代でも自分がダメ人間だと思っている人には結構希望を抱かせてくれるので案外受けるのかもしれない。
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われ笑う、ゆえにわれあり (文春文庫) Kindle版
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言語日本語
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出版社文藝春秋
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発売日1997/11/10
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ファイルサイズ626 KB
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商品の説明
内容(「BOOK」データベースより)
「以前から書きとめていたものがかなりの量になり、出版をしきりに勧めてくれる人がまわりにいなかったので、自分から出版を交渉した結果がこの本である」(はじめに)。)」。
「愛ってなんぼのものか」「わたしはこうして健康に打ち勝った」「今日からタバコをやめられる―でなくても禁煙をやめられる」「超好意的女性論序説(女性をとことん賛美する)」「何も考えないで楽しく生きる方法」「汝みずからを笑え…」など、恐妻家で助手にも尊敬されない大学教授にして笑う哲学者・土屋賢二が、人間について哲学的に、大マジメに考察した、摩訶不思議、変幻自在、抱腹絶倒の処女エッセイ集。あらゆるダメさを笑いに変えて人生を楽しく生きる方法を教授するロングセラー。 --このテキストは、paperback_bunko版に関連付けられています。
「愛ってなんぼのものか」「わたしはこうして健康に打ち勝った」「今日からタバコをやめられる―でなくても禁煙をやめられる」「超好意的女性論序説(女性をとことん賛美する)」「何も考えないで楽しく生きる方法」「汝みずからを笑え…」など、恐妻家で助手にも尊敬されない大学教授にして笑う哲学者・土屋賢二が、人間について哲学的に、大マジメに考察した、摩訶不思議、変幻自在、抱腹絶倒の処女エッセイ集。あらゆるダメさを笑いに変えて人生を楽しく生きる方法を教授するロングセラー。 --このテキストは、paperback_bunko版に関連付けられています。
内容(「MARC」データベースより)
人間とは何であるか、女とは何であるか。哲学的に考察していくと、こんな奇妙なエッセイ集になってしまった。笑う哲学者「プロフェッサー土屋」が世の中の問題、悩みごとを痛快に分析する。
--このテキストは、絶版本またはこのタイトルには設定されていない版型に関連付けられています。
--このテキストは、絶版本またはこのタイトルには設定されていない版型に関連付けられています。
登録情報
- ASIN : B009DED4E8
- 出版社 : 文藝春秋 (1997/11/10)
- 発売日 : 1997/11/10
- 言語 : 日本語
- ファイルサイズ : 626 KB
- Text-to-Speech(テキスト読み上げ機能) : 有効
- X-Ray : 有効
- Word Wise : 有効にされていません
- 本の長さ : 261ページ
-
Amazon 売れ筋ランキング:
- 32,898位Kindleストア (の売れ筋ランキングを見るKindleストア)
- - 136位哲学・思想の論文・評論・講演集
- - 460位エッセー・随筆 (Kindleストア)
- - 569位哲学・思想 (Kindleストア)
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カスタマーレビュー
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2019年3月16日に日本でレビュー済み
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14人のお客様がこれが役に立ったと考えています
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2019年1月29日に日本でレビュー済み
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某国営放送、週末朝のラジオ番組に
「サタデーエッセイ」というコーナーがある
この本の著者も、数週間に一度「エッセイ」を語る
その語り口が何とも年寄り臭くて
それでいて年寄り特有の説教臭さがなく
今どき風の気の利いたことは喋らず
近所の年寄りの茶飲み話のような戯言で
聞き流そうと思えば耳にも入らないのでしょうけれど
結局、真剣に耳を傾けてしまい
でも、下らなくて笑い飛ばさざるを得ず
それでいて「真理って何」てな感情を催させる
その語り口をイメージして読むと
オモシロイです
文章としては、クドいので星は3つです
でも、言いたいことは
相対性の重要さ
なのでしょうか?
哲学に暗い私には分かりません
本当に、ただの戯言なのかもしれません
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今どき風の気の利いたことは喋らず
近所の年寄りの茶飲み話のような戯言で
聞き流そうと思えば耳にも入らないのでしょうけれど
結局、真剣に耳を傾けてしまい
でも、下らなくて笑い飛ばさざるを得ず
それでいて「真理って何」てな感情を催させる
その語り口をイメージして読むと
オモシロイです
文章としては、クドいので星は3つです
でも、言いたいことは
相対性の重要さ
なのでしょうか?
哲学に暗い私には分かりません
本当に、ただの戯言なのかもしれません
2020年12月27日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
時代の流れも有るでしょうが2020 年12月現在私に取って価値の無い作品 作家さんです。
まぁ哲学の教授?だからか、学者だからか まぁ文章が朗々と簡単な言葉すら(私は教養があるんだぞ的な)小難しく書いて満足してる特権階級意識丸出しの封建制度時代の手紙みたい……しかも嘘と妄言のオンパレード…表現の自由とは言え ハッキリ言う 古今東西哲学者のお言葉の85%は社会不適合者の社会への妬み嫉みヒガミ
まぁ哲学の教授?だからか、学者だからか まぁ文章が朗々と簡単な言葉すら(私は教養があるんだぞ的な)小難しく書いて満足してる特権階級意識丸出しの封建制度時代の手紙みたい……しかも嘘と妄言のオンパレード…表現の自由とは言え ハッキリ言う 古今東西哲学者のお言葉の85%は社会不適合者の社会への妬み嫉みヒガミ