柚子が好きってことでタイトルだけで何となく手に
取った本です。最初はイライラしました。
なにかを隠しているような文章。
登場人物の名前を生まれ月にしたから、関係性を
徹底的にはぐらかすのかというとそうでもない。
カタカナ用語を嫌ってまわりくどい言い方をして
るのかというとそうでもない。
なにかの規則性を見出そうとするといらつくん
ですよね。でも、途中からはそんなに気にならなく
なりました。こんなことも知らないのだと思うこと
も多々あるけど、彼女の空想の世界へとだんだんと
引きずられていくんですよね。
文章には起承転結ってあるんですけど、日常の
ちょっとしたことで話の展開が転んでいくんですよ。
そしてその転んだ先には結があるのではなく、転ん
だままなんですよ。だから、私はこの本の中で
一番よかったと思うのが『転ぶ』です。どこか示唆
してるような気がします。
はじめは☆二つくらいかなと思っていたのですが
読み進めるうちに三つくらいになりました。
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