何をするか超不明な「奉仕部」に入っているラノベ
いいですね、一貫しててしかもハーレムとかに魔法とかに頼っていないのが
とてもいいです。
この巻は外に出ると暑いから限りなく家に居たい夏休み中のイベント巻です。
1.突然、比企谷家の平穏は崩れ去る
妹の夏休みの宿題をお手伝いしている平和な家庭に由比ヶ浜の犬を
家族旅行だから預かるという話。 単に面白そうもないプロットなんですが
妹の課題がラストのモノローグに引用されていたり、単なる犬を預かる話なのに
こんなに膨らむのはすごいです。
2.案の定、川崎沙希は覚えられていない
夜のバイト生活から抜け出た彼女、奨学金で一息ついて夏の講習会で
比企谷に会ったのだけど覚えられていない。という話と
彼女の弟の進学相談についのってしまう話
3.意外と戸塚彩加のセレクトは渋い
限りなく女の子に近い男の子、戸塚と一緒に映画に行く話
4.遺憾にも、平塚静の赤い糸の行方は誰も知らない
ラーメン食べに行こうとおもったら、美人で漢な先生、平塚先生と
一緒に食べる羽目になった話。
5.ふと比企谷小町は兄離れする日を思う
犬を預かっているということは犬の散歩をしなければならないので
という理由で、家から出ない兄の散歩をさせるできた妹、小町
そしてその元凶の犬を返す前後の話
6.そして由比ヶ浜結衣は雑踏の中にきえていく。
お礼にというわけでないが、花火を由比ヶ浜と見にゆく
頑なまでに心を閉ざす比企谷ではあるものの
良いところで見ようとすると雪乃の姉
陽乃といっしょに花火を見る羽目に
7.では、比企谷八幡は。
花火の後のモノローグ なにげにこの作品ではここの部分好きです。
8.すこしだけ、雪ノ下雪乃は立ち止まる。
そして夏休みが終え、登校してきたときに久しぶりに雪乃にあえた
感情が交錯する話。
シーン自体はどこにでもある内容ですが、屈折しまっくった比企谷から見ると
こんなにも面白いラノベになるのが面白すぎです。
めずらしく(というか奉仕部の活動していないので当然ではあるのですが)誰も
救っていないのですが、それはそれで面白い巻になっています。
特に2人で花火なんて、それでなくてもポジティブな内容になるはずなのが
こんなにも後ろ向きすぎるのがおもしろすぎです。
すでに5巻で、下手なラノベならば登場人物増やして存続させるところを
このシリーズではまったくそんなそぶりもなく展開していって、しかも
面白いのはとてもいいです。 おすすめです。
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