相続に限らず、日常生活や仕事でも、やはり周りへの心遣いが大切ですね。
この本のような長男なら、揉め事も少ないでしょう。
しかし中には、親から跡取りとして大切に育てられ、殿様のような気になっている長男もいます。
彼にとっては、他のきょうだいは家来のようなものです。
私の兄も、親から多額の学費や生前贈与を受けるなど特別扱いでしたが、将来は兄が親と家をみるのだからと私達姉妹は納得しており、相続も放棄するつもりでした。
しかし片方の親の介護が始まると、兄は「親への義務は平等だ」と言い、親の近くに住む姉妹にほとんど丸投げでした。
娘なのだから当然と、ねぎらいの言葉もありませんでした。
それなら権利も平等にして貰おうと、私達は二次相続の時は争うつもりです。
立場の違う者同士がお互いを慮るのは難しいものですが、本書に登場する長男のような心遣いがあれば、難しい相続であっても収まる場合もあると思います。
芯から強欲な人間は少なく、些細な心遣いであっても人の心は動くものです。
もし私の兄に本書のような心遣いがあれば争う気持ちも起きなかったのに、と寂しく思いました。
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